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10年ほど前はヲタアニメでも2-3万枚はさばけたんだよ。

なんだよ、こんなものちっとも小説じゃないだろ、という読者もいるかもしれません。


少々説明します。


「小説、随筆、詩といった旧来のカテゴリーに分けられたものをすべて解体して、作文にしよう」という提唱は私が発端ではありません。公の場で論じられてたのは、ちくま学芸文庫の新作文宣言が初めて。初出は1989年。


それよりもはるかに早く高杉弾さんが「作文家」を名乗っていたのが1981年から1986年です。


ほんとに「作文」の定義を満たしたものは月刊漫画ガロに連載されていた「倶楽部イレギュラーズ」だけでしょう。今でこそ何とも思いませんが、初めて読んだときはほんとにびっくりしました。「跳躍部長はどこかに」は、ご注文はうさぎですかOPの「心がぴょんぴょんする」って文章のはるか前に書かれたものです。


なので、このスペースを使って「小説、随筆、詩といった旧来のカテゴリーに分けられたもの」ではないものが展開されているのは、当然の帰結だと考えています。


さっき調べましたが、この文章は「挿絵」がアップロードできる、という事なのでこの機能も次回以降には使ってみようと思っています。


あと、このスタイルはmastermindさんのスタイルにも近いかなと思います。でも、彼のスタイルは連載小説形式ではありません。


たまには小説らしく始めてみましょう。


「アングラネタに浸食されたある作曲家志望のピアニストが、ヲタネタにシフトして作曲家として再デビューを果たし、現在は安定した生活を送っています。この物語は、彼の偏見に基づいています。」


こうしとけばいいでしょうか。


悪くないでしょう。そもそもなろう系はテンプレ作品が多数投稿されているのですから、テンプレ模倣が好きな人はそっちを読めばいいのです。テンプレ模倣は悪いことでも何でもない。16世紀のルネサンス後期の作曲家は、明けても暮れても全く同じ合唱曲を飽きもせず書いておりました。日本はその500年遅れなのだ、と考えればいいだけです。


今気が付きましたが、フランコ・ドナトーニさんの「これ」もこんな感じでした。ドナトーニさんのほうは文章はイタリア語にしてはひどく難解で、直訳しても何のことだかさっぱりわからない形容詞の連続でした。


杉山洋一さんが邦訳を試みられましたが、全文出版はされておりません。


作曲家が音楽とは何の関係もない文章を書いて残すのは、意外にも多いのです。シャルル=ヴァランタン・アルカンさんに至っては聖書の翻訳までやっている。でも『これ』を書いてた頃のドナトーニの本業は後年の作風より過激で面白いんですけど、今ではあまり日本ではかからなくなってしまいました。


(昔の日本ではかかっていました)。


たった今、こう考えてました。1970年でアングラの時代が終わり、ソフトアングラの時代が始まった。1995年でソフトアングラの時代が終わり、ハードオタクの時代が始まった。ハードオタクの時代が2020年に終わり、いよいよソフトオタクの時代が始まる、と考えるとわかりやすい。

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