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オーケストラ音楽は書き手が変わっていってるけど、ピアノ音楽はどーなってるの?

と、ころーんさんは考えました。


昼からポテイトゥチップスをバリッバリッ食ってるだけのころーんさんも、作曲のことは馬鹿丸出しでなーんも知りませんが、ピアノ業界だけはなぜか人一倍詳しく、ぺんぺん草の生えたローカル国際コンクールのことまで全部知ってます。せみころーんさんは「ピアノのことがよくわからない」ので、ここで語り手は交代です。


ころーんさんはポテイトゥチップスをバリッバリッ食っててコーラを飲んでたので、今歯を磨きに行きました。


、、、じゃー、ごぼごぼ。


帰ってきました。


こほん。


、、ぺんぺん草の生えた、って言いますけどね、ぺんぺん草の生えた国際コンクールだってちゃんと本物のピアニストを呼びますよ。意外にもそういうコンクールのほうが公正に審査している感がある。


あのですね、前回と前々回に「ヤンキー派」と「をたく派」がいるって話、あったでしょう?あれ、ほんとの話なんですよ。


ピアノのコンクールも1970年代生まれのベビーブーム世代の出生数ではどうしたって捌ききれなくなったので、マウリツィオ・ポリー二さんが「これではピアニストのレパートリーが膠着するから、一度古典と現代を両方要求するの作ってみよう」って言って、多くの音楽事務所や企業の協賛を得てですね、ウンベルト・ミケーリ国際ピアノコンクールってのをやったんですよ。


第一回はそんなに難しくなかったけど、第二回がピアノのエチュードを7曲もってこいとかやって、いろんな意味で話題になったんですね。でも三回で終わりました。


このことは日本の事務所の耳にも入ったらしく、当然日本のピアニストの耳にもそこから入りました。で、「こんなに課題曲を難しくしたって、よい人材が集まるとは限らない」って結論だったんですよ。


でもですね、過去の出場者リストを見るとすごい人がいーっぱい。なんでこの人落ちたんだろうって人までいました。教育的な効果は結構高くて、面白かったんじゃないの?事実のこの規約の影響はブゾーニ国際(いまだに出来たばかりの現代作品は必修)やヴィオッティ国際(いまだにベートーヴェンが必修)にまで及んでいるんだから、やる意味はあったんだよ。でもスポンサーがいなかったんです。


第一回のピエール・ブーレーズさんの「アンシーズ」、第二回のカールハインツ・シュトックハウゼンさんの「ピアノ曲XVI」は今でも盛んに再演されている。第三回はジェルジ・クルタ―グさんの担当だったんだけど、曲が出来上がりませんでした。


でね、、


委嘱作品なんてなくてもいいって人は、この結果見てどう思うんだろうか?確かに消えた曲もありますけど、定着してるのもあるし、やる意味はちゃんとある。


それを、「いらない」ってやっちゃいますとね、後進諸国が対策しただけの個性しか出てこなくなるんよ。それで客はいいのかもしれませんけどね、対策だけのピアニストって結局10年で消えるし、消えたらまた新しい人がコンクールに挑戦してくる。


客に迎合したらコンクールのレヴェルってやっぱ下がっちゃうんですよねー。客のレヴェルも下がっちゃって、客席にごみが落ちてたとか、客が審査中に拍手するとか、そんなのばっかり。最近ピアニストは体力がないのか、「室内楽でも投入しよう」ってやってるんですけどーーーー。


どっこの国際コンクールの室内楽も、そろいもそろって同じ曲ってのはどーーーゆーーーことなんや!シューマンのピアノクインテットとかそんなもん初見で弾けるわいー!プロのピアニストの体力をなめてはいけません。オリンピック期間中のアスリートの精力と一緒ですよ!びっくりするほど譜読みが速いんだから。クロード・ドビュッシーさんの没年までの曲ならまぁ初見で弾けるでしょう。


んなもんを課題曲にって、それピアニストのコンクールかいっ!(ぜーはーぜーはー)これは「伴奏者のコンクール」でやるべき。でも伴奏者のコンクールはほんとに数が少ない。盛り上がらないんですよね。全然。ソロでは勝てないから伴奏者で勝ちに来たって人しか来ない。


オルレアン国際20-21世紀ピアノコンクールも、20-21という微妙な規約のために、ついこの間できたばかりの曲を弾く時間は少なくなっています。これに業を煮やしたのか、2019-2020年はブゾーニ国際ピアノコンクールと課題曲をシェアすることになりました。


課題曲をシェア、ってのがさあ、、、このやる気のなさなんなんだろう?もっとちゃんと人に頼んだらえーやんか。まじめにやるきあんのかい?


ピアノ業界も、おそらく、「偏差値が下がった」ってことなんだと思います。偏差値が下がっているのは日本だけの問題じゃないんですね。


あとね、もっとひどい例だってある。最近小説の舞台になった浜松国際ピアノコンクールには協奏曲の選択リストがあったんだけど、なんとそこにバルトーク・ベーラさんの2と3番があったんよ。


でも本選進出者の選曲者はゼロ。カラ求人に等しいレヴェルの「規約には書かれていても誰も選択しようとしない協奏曲」ってのがどこの世界にもある。で、毎回協奏曲の選曲リストはほとんど一緒。こんなのばっかり50年もおんなじことやってりゃねえ、、もっと代わり映えできないんだろうか?



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