指揮者のオーケストラ作曲も絶滅し、商業音楽作家のオーケストラ作曲も絶滅し、ポピュラーミュージックの領域にいる連中のオーケストラ作曲も絶滅し、その次に来るのはなんとっっ!!!!!!
全く作曲したことのない人が、AIで適当に決めてオーケストラ曲を自動生成し、それを日本のオーケストラが堂々と演奏し、著作権料をAIの作者に支払うという未来が待ち受けているにちがいないと考えているせみころーんさんです。
「んなわきゃない」ところーんさんは今日も昼からポテイトゥチップスをバリッバリッ食っててコーラ出せとか言ってます。しかし、せみころーんさんは実現すると考えています。
そもそも発端ははるか昔、ゴットフリート・フォン・アイネムさんの「フィラデルフィア交響曲」の初演の頃にはすでにそういう問題はありました。
本当はアメリカ合衆国で委嘱を受けアメリカ合衆国で初演、のはずでしたが計画が白紙に。このため、世界初演はオーストリアで行われました。アメリカ合衆国の業界を考慮した音楽のはずだったのに、受け入れられなかったのです。
その前にさかのぼって、紀元2600年のための音楽も、5人に委嘱したのですが1人だけ演奏不可能と言われてしまった人がいました。その方はベンジャミン・ブリテンさん。早く書けと催促しておきながら上演を見送って違約金を振り込んできた、という日本の対応にも驚きますが、そもそも「弦パートが当時の日本人では演奏できなかった」という説もあります。
このように、作曲家が後進諸国の状況を考慮して作曲したが、流れたというケースがもうありました。
この少し後に前衛の時代がやってきました。前衛作曲家は若いころ室内楽で腕を鍛え、彼らが30代になるころには当然オーケストラの委嘱が降ってきたわけです。当時はリハーサル回数が7回だったため、極限的にまっくろけっけで60段の五線譜がA2サイズなんて時代が1960年代ごろです。
世界記録はAldo ClementiさんのVarianti Aの144段だと思いますが、そもそもあれは1人1段でピアノやチェレスタほかのエキストラがありません。いまの出力ソフトなら1段に4パートぶっ込めるので圧縮譜は作れます。
このむっちゃくちゃなオーケストラ音楽に楽団員は反発。「こんなのわかんねーよ!」という悲鳴が世界各国で続出したそうです。
こうしてオーケストラ音楽をオーケストラに取り戻せとかいうベートーヴェン時代以前の常識、先祖はモンテヴェルディ時代かなんかに逆戻りした結果、「指揮者に書かせれば何とかなるんじゃないか」という憶測が横行いたしました。
レイフ・セーゲルスタムさんをはじめとして指揮者が作曲をするという時代がやってきました。元はオーボエ奏者のハインツ・ホリガ―さんなんかも入ってきました。指揮者ならオーケストラの常識をわかって作ってくれるんだから、バカみたいなレヴェルにはならないだろうというあてにならない推測でした。
ところが、「指揮者の書いたオーケストラ曲が分からない」という悲鳴が聴衆から上がるようになりました。これは仕方のない問題でした。オーケストラを聴きにくるお客のレヴェルが下がるとは思っていなかったらしい。でも、下がるのはそもそも出生率が低下しているので当たり前で、その問題が提起されたって常識を変えてはいけなかったんですよ。
結局指揮者の書いたオーケストラ曲すらわからない聴衆のために、商業音楽の作曲家にオーケストラ音楽を書いてもらいましょう、という時代がやってきました。千住昭さんが代表例ですが、このほかにも世界各国で同様の例があります。映画音楽の作曲家に書かせるというのがアメリカ合衆国の典型例です。
これも、わからない、という客が出ました。
。。。
さてどうしたらよいか?困った音楽事務所は「一世を風靡したポピュラーミュージックアーティスト、あるいはロックシンガーに書いてもらったらどうだろう?」と泡を吹きながら回答しました。その結果が、岸田繁さんと佐村河内守元被告(さんづけはできません!)です。
どちらの結果もせみころーんさんより深くご存じの方がいらっしゃるでしょう。しかし、演奏を担当したオーケストラは、片方は京都市交響楽団、もう片方は広島交響楽団です。
どう思いますか?
そうです。勘の良い中学生ならすぐわかりますよね?1945年に日本が敗戦を迎えてから、75年かけてクラシック音楽享受者の知能レヴェルが順調に低下しているということです。
地方進学校程度の高校の文芸部部員の文章に編集が手を加えただけで、文学賞の取れる時代です。クラシック音楽だって、このような時代の変化に同調するのは当たり前、そうおもっていました。
この先どのようにオーケストラ音楽は生産されるでしょう?その答えは「AIに書かせる」です。まだAIにスコア30段を書かせることはまだまだできませんが、デイヴィッド・コープさんがその先駆的なことをやっています。でもあれは、やはりコープの和声センスがないと達成できないAIです。
そのうち、31段のフルスコア程度なら自動で作曲できるAIが到来する、これができれば朝日作曲賞の吹奏楽A編成や日本国際合唱作曲コンクールのSATBだろうが全てAIに書かせることができる、こういう未来が今世紀に到来しても全くおかしくありません。
詐欺で儲ける反社会的集団がAIの開発をする可能性だってあり得ます。
AI美芸展「S氏がもしAI作曲家に代作させていたとしたら」が2019年の8月に行われることが決定し、中ザワヒデキ氏によって2019年8月8日にtwitterで告知されましたが、この小説はそれとは無関係です。




