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珍しく今日はなんの世相も斬れないなあ、年末って

こんなに話題が少なくなるもんなのかとおもうせみころーんさんですーどーもーとととて。


えー、なんもないので、今日は、四川組よりは若干上位にいるimpuls組の話をしてみましょう。


四川国際に出た連中とどう違うかという話ですね。


大きな違いは、impuls組は採用時点ですでに著名である、って点です。


これは大きいんですよねえ。かつての秋吉台セミナーに近い。まずセミナーに通ってもらって、腕前を調べてもらって、でー、レッスンがあって、そんでまぁちょびっとかけてもらって好印象だと、、って感じで受かるという感じですよね。今までアジア系の応募は多数ありますがほとんど引っかかってません。


でも、やっと、Yiqing Zhuがとれました。でも彼もドイツで、マルコ・ストロッパ門下生ですね。もう、ストロッパ門下生はものすごい大きな派閥でしょうね。ずいぶん長いと思います。チェルノヴィン、ジャレルやフラーと変わらないですね。


肝心の作品はどうでしょうかね。Le ciel écrasé 碎穹 Crushed Skyっての聴いてみましょう。


Youtubeでぽちれます。


いきなりですが、ああーやっぱストロッパ門下生だなあ、と。どこがやっぱなのかというと、短時間の集中力というのがストロッパ門下生の大きな特徴なんじゃないかと。ムギリヤンスキーもデビューほやほやの時は稠密でしたからねえ。


もう、このレヴェルの音楽を中国人が書くというのは大きな驚きですね。武満徹作曲賞に乗り込んでるやつより上手い。最初のうちはほんとすごいですよね。


でも、音楽が進んでくると、、まだ4つ打ちで等拍にやらかすなど微妙に古いんですよねえ。ああこれ中国で勉強してきたなってのがまだわかっちゃう。何とかエレクトロニクスが盛ってあるのでぎりぎりセーフですが、エレクトロの使用法もさほどではない。


隣で「ポテイトゥチップス田舎のとろろ麦飯うすあじ」なるものをばりっばりっとかっこんでるころーんさんは、口をもぐもぐさせながら「まだこれって勘で書いてるよねえ」っていってます。


勘でってのは早計じゃないかと思うんですが、耐えられなくなると全体クレッシェンドだし、レンジがちょっと大味かなという印象。フィルタリングが甘いかなと思うんですよね。ラッヘンマンみたいなフィルタリングの巨匠ってのがいますから、それに比べると、惜しいかな。


もう日本とか中国とか、どっかからきましたって時代じゃないってのはこれ聴くとよくわかります。


La fureur du sceptre(2017)はsoundcloudにあります。


この手のテイストってもう、2002年ごろにエマニュエーレ・カサーレがやってたことでしょう。それがですね、15年遅れで中国に入ってきてこうやって聴けるというのも、ネット時代ならでは。一つのテクニックが地球を一周するのにこんだけかかるんですよ。


かつての音楽史なら15年どころか50-60年かかったんでしょうね。まだまだ中国は追い付け追い越せだったんですよ。昔の日本と一緒。だから批判できないですよ。


部分部分で聞くと面白いんだけど、音楽が進行してくると、どうしても飽和状態になっちゃうってやつですよね。エレクトロニクスが攻めにも受けにも効かない状態ってのになるんですよね。デビューほやほやの岸野まりかさんがそうだったな、、、


どっかでエレクトロを切ってしまえば、とか、そういう奥の手まではひねり出せないってとこ。奥の手まで出してほしいですね。それが出せないとガウデアムスは斬れない。ガウデアムスは徹底したアカデミズム批判で成り立っているので、習ってきました音楽は一発で八つ裂きです。


がつがつ食ってたころーんさんが一息ついて「現代音楽って、終わってないんだなあ」と一言。人間がやる限り終わらないですよ。


NUO - piano quartet(2015)みたくエレクトロが最初から、なければ、どうなるでしょうか。


こたえ。一番印象が良かったです。ほんと上手くかけてて、どこの国際作曲コンクールでも優勝できるんじゃないかな。まだユルゲンソン国際とかボスヴィル国際とかがやってたときに、このクラスのエクリチュールで攻めてくる中国人は誰もいませんでした。


今や1989年生まれの中国人が、この切れ味で来るってのがすごい。ちょっとピアノがぶっつけコード多すぎで、もっと線的にほぐせばいいんじゃないのかなーとおもいますが、初見では気にならない程度です。


こういうのがデフォルトになると、もう日本勢は全部下されるでしょう。まだそこまでは達してないんです。彼だけが突出したレヴェルで、この水準に追い付かない人がぜーはーぜーはーってとこじゃないかな。


彼の弱点は詰まると反復するところですね。反復抜きでどこまでも行ける、ってのがないと、ヨーロッパのどこにでもいるレヴェルにされちゃう。アジア勢はそれ以上が求められるんですよ。似た者同士だとヨーロッパ勢が優先されますから。

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