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DIYだけが世界を救う。(あれっ?サブタイ短くなってるよ!)

アングラの時代もヲタクの時代も終わってしまって、これからはなーんも考えてない馬鹿丸出しアーティストの時代がはやるのかななんて考えてたせみころーんさんですどーもーこんにちわー(とっててとてとてとて)。


東浩紀さんがなんですか、ヲタクの時代が終わったとか、そういうことを言ったんですか。後期のうる星やつらは小学校低学年でみられるレヴェルでは全くなかったですからね。こんなものをゴールデンタイムでやる日本はすごいな、とか思ってました。


なんで終わるのかと言いますと、嘘のつきにくい社会ということが一因でしょう。


かつてピエール・ブーレーズさんが「ル・マルトー・サン・メートルは絶対に分析不可能だ!」とそれはそれはなろう系の小説に出てくる王様のようにふるまっておりました。実際にマルセル・ランドスキさんにその振る舞いを皮肉ったオペラがあります。


しかし、


この作品は後日Lev Koblyakov: A World of Harmony (Contemporary Music Studies)で不可能ではないことが、ばらされてしまいました。「何も動じることはない。全部の音高を抜き出してピッチ=インターヴァルを一個づつ調べりゃいい、手間はかかるがこれが最善策だ」と全部ひっぺがえされてしまったのです。


そこで分かったことが「意外にもブーレーズさんは、耳で全部決めている。」ということでした。確かにセリーの参照の後は見られますが、ブーレーズさんは「好みのタイプ」の音高にこだわる癖があり、Koblyakovはそれを見抜いたのです。


ブーレーズさんはこの事件ののち、ひたすらに平身低頭であったといわれます。


かつては大法螺を吹いても、その声が嘘であることを見破るのに10年かかりました。


これが1秒になったらどうなるのでしょうか。


そうです。即座にネットでばらされてしまいます。こんな時代をアングラ系の人々やヲタク系の人々は予期していなかったと思われます。


カールハインツ・シュトックハウゼン音楽論集は全17巻で構成されていますが、最重要は第1巻のみで、そのあとは音楽論というよりは「世界前衛昔ばなし」が延々と続くのは、無関係ではないと思っております。


かつてはデイヴィッド・チューダーさんのみがしっかりシュトックハウゼンさんの作品を弾いていたのですが、誰もが弾けるようになってしまうとチューダーさんはピアノをやめました。不幸にも前衛の当事者が、自らの射程の限界を知っていたのです。


前衛の言語も知ってしまえば大したことはないものの、知るまでが大変、というのはどこの世界も同じのようです。


さて問題です。


前衛の言語しかり、あらゆる表現言語は誰にでも習得可能なのでしょうか?


近年やたらと学習歴の長い超高学歴難民が国際コンクールの現場で活躍する傾向がみられますが、このような類の難民様ばかりが表現を語ってよいものなのでしょうか?


馬鹿丸出しなーんも考えてないせみころーんさんにとって、実に肩身の狭い時代ですわー。


これに最も敏感だったのはピアノ、そしてヴァイオリン、最後にチェロ業界でした。20代後半から30代前半の出場者が弾いたって商品にならない。(女性の場合は特に商品にならなくなり、メジャーレーベルの世界ではいまだに女性差別は続いている!)


修士号あるいはその次のゾリステンクラッセまでやった連中のピアノの腕前は、そりゃうまいが、面白くない。これならなるべく低年齢化させて早い段階で売り出したほうが、、、と世界全体が考えたのです。


おかしな世界同時デビュー低年齢化大合戦で、楽壇は混乱しました。14歳くらいで無理矢理デビューさせる教育ママさんまで出てきました。これに異を唱えたのがエリソ・ヴィルサラーゼさんでした。


「エリザベート王妃国際コンクールでモーツァルトの協奏曲をピアノ部門は必修にさせてみたけど、まともに音楽になっていたのが3人くらいしかいなかった。」


「聴いていて苦痛だし、年齢制限を30歳までにしたほうがよいのではないか?」と。


その意見にようやくスポンサーや事務所が同意しました。今年のチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門でやたらに若すぎるアジア人が登場しなかったのはこのためだったのです。「最低でも満18歳は必要」という当たり前の話ですが、これすらスポンサーは平気でお金のために破ってくるのです。


しかし、作曲や音楽学の世界では、さほど低年齢化は進んでいません。20代でデビューできたら超新鋭の類です。


一度火が付けば爆発するタイプは結構見てきたほうなんですがあ、その、、、火が付くまでにめっちゃめちゃ時間がかかるんですよねえ。


現代音楽の世界がそんなに超難解になったとは、とても考えられないんだけどなあ、、


2019年のガウデアムス国際作曲賞は見事なまでに20代後半のみの戦いで、もう完全にノーベル文学賞のような順番待ち状態です。割り込んで変人が新しく入ってくる、なんて予想は極めて困難です。

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