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なんと、カントロフ(まだ変換しにくい!)が優勝かいな。

振り返ってみれば、この本選プログラムで優勝したのはカントロフさんだけ、、というのは事件かなと思ってしまったころーんさんです。


カントロフさんは優勝おめでとうございますー(とてててざぶーん)。なんというか、ロシア人はずいぶんコンクール審査が標準化した印象がございました。よりよく美しい音で、という規範を共産圏崩壊後28年で受け入れた、というのはちょっと寂しい、、、。強面ピアニストが幅を利かすからこのコンクールは面白かったのに。


あとの順位には大して文句はございません。コンクール荒らしに厳しいチャイコフスキーってのも全く同じ。日本人男性が松浦豊明さん以来61年ぶりに入賞、というだけでも日本楽壇は大事件でしょう。シーシキンさんもいつもの伸びがありませんでしたし、藤田さんも本選では疲労のせいか根負けしてました。


やっぱ、疲れてますからね。予選会の衝撃を上回る演奏は今回誰もいませんでした。この点本選で、あまりうまくいかないというチャイコフスキーならではの伝統通りでした。それでも誰も文句言わないでしょ。野球で例えればセ界最強打線。毎打席ホームランやってるようなもんですからね。


配信動画で聴いても、藤田さんはイントネーションが丸いので、ロシア物ではどうしても埋まるタッチなんですよね。ピアノとオーケストラのための音楽に聴こえる。孔祥東さんが初めてチャイコフスキーに乗り込んできた印象に近かったかな?


でも孔さんのほうが、まだソリストとして藤田さんより鋭い勝負勘のようなものがあったはず、、、といっても昔の話です。


今聴けばどっちもどっちかもしれません。


心からお祝いしたいのは安さんでした。オーケストラ側の不手際にもかかわらず、本選の特別賞も結局彼が受賞いたしました。おめでとうございます。満足に楽しめたのは、今回この人だけでした。


ころーんさんが予想していたことが、


おこりました。


そうです、勘のいい方はもうお分かりですね?同着乱発です。3位が3人。


しかしながら、ピアノ以外の部門は5位や6位、木管楽器では8位まで普通に出しているのが不思議です。ピアノ以外の部門の出来が悪いとは感じられませんでしたが、、、(前回の困惑するようなレヴェルのあれよりははるかにまし!!)。やはりスポンサーマネーの配分のようです。


差がつかない、とは申し上げましたが、プロの着眼点から同着にしなければならないほど拮抗した接戦だったか?ピアノに関する限り、明確に全出場者に差がついていたような気がしますが。


レヴェルが上がると、全体的に出場者が小粒になる、これをチャイコフスキーでやっていいのかってのはありますね。


木管楽器部門や金管楽器部門も、荒れては困るのでセミファイナルに特別賞をどっと乱発して、本選もできる限り多く、、でもフルートのほうが伸びがいいから有利ですよねえ。フルートって今や金属だし。で、フルーティストが多く残る。やっぱどっかいかんのですよこれ。木管楽器部門と金管楽器部門については、なんとも言えませんね。これこのまんま続けちゃっていいんだろうか。


チェロのCAÑÓN-VALENCIAさんはエリザベート王妃の時を超える名演奏でした。惜しくも2位です。ここまで鳴らせるのはどこにもいない。ZLATOMIR FUNGさんの懐の深さには勝てなかったのが残念。FUNGさんはなんとショスタコーヴィチの第2番を選択。こんなコンクール受けしない曲を持ってくる根性にも恐れ入りましたが、共演のオーケストラも面白く響いてました。


チェロは一時期レヴェルが低すぎて国際コンクールをやる意味がないとまで言われてましたが、チェロのコンクールもヴァイオリンに匹敵するほど大きく新規開催され、ずいぶん変わりました。


カントロフは親や先生のメンツもあるので、メジャーデビューはほぼ確実でしょう。普通にCDショップで手に入るはずです。でも、定期的にリリースが相次ぐのかと言われると、難しいですね。チャイコフスキーの第2番はそもそも名演奏が少なすぎるので、カントロフの水準でリリースしてくれることはうれしいおつりでしょうね。


今から40年以上前にジャン=ジャック・カントロフさんはモントリオール国際音楽コンクールヴァイオリン部門で第4位に終わり、グレン・グールドの評論で話題となりました。未来の巨匠すら4位にする審査員連中とはね、という記事で話題となり、ジャン=ジャックさんは確かに巨匠になりました。


そのお子さんが今回の第1位というのなら、贖罪審査だったのかあ、と考えさせられる回でした。先生は予選で落ちたが弟子は優勝というケースは珍しくないですが、親が下位に沈んだのを子が挽回ってケースはあんまり見たことがありません。

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