ベッテルせんせい、、またルクレールさんに負けてますやん、、
本気を出すと3位という結果に終わってくれるシャルル・ルクレールさんに感心しているころーんさんです。ゼバスチャン・ベッテルさんは今回も負け。ルイス・ハミルトンさんとバルテッリ・ボッタスさんとの差は、18秒もあったとかいうので、これでワンツーフィニッシュとか言われても違和感の取れないころーんさんです。
きょうは、老舗国際メジャーの勝ちにくさについての話をします。
もちろん老舗国際メジャーで勝ったやつが偉いんだという話ではございません。今年のチャイコフスキー国際コンクールのセミファイナルを眺めていて、3-4年前からうすうす気が付いていたことについて語ってみます。
国際マイナーで味を占めてしまうと、メジャーではどうしても勝ちが拾えなくなってしまう。こういう人が必ず大きなコンクールでは見られます。
ルクレールさんもF2では無双の状態でしたが、F1ではそうではありません。チームメイトのベッテルを抑え、なおかつレッドブルやメルセデスのようなチームにも迫らないといけない。これだけでも大変な努力だと思いますが、そんな中でフランスグランプリではちゃんと表彰台に上っている。これは大変な仕事です。
ピアノ、あるいはほかのソリストの世界も同じになってきています。
Alexander Gadjievさんという方を高校生の人は見たことがあるでしょう。社会見学かなんかで浜松国際のコンクールに行った学校があると聞きました。ならGadjievさんの名前はちょっと耳にしたことがあるかもしれません。
Gadjievさんはチャイコフスキーの本選に残れなかったのです。セミファイナル特別賞にすらかかりませんでした。セミファイナル特別賞をもらった二人のピアニストは大変面白く聞きました。枠は7ですので、残れなくて残念です。しくしくしく、、
マイナー、といっても強豪が集うタイプのコンクールではGadjievさんが即ファイナリストになるのを見て、いささか危惧がありました。これでは老舗のメジャーではやられるのではないか?何処のコンクールだろうが、弾く曲は何も変わってない。ひょっとすると、、、
と思ってたら残れなかったのです。あれだけハードなタッチでスケールの大きい演奏を志向している彼が、なぜこんなことになったのか。やはり「彼が落ちるのも仕方ねえな」という見解の聴き手も、少なくなかったのです。
マイナーは作品の世界と個性が確立していればちゃんと残れる。でも老舗メジャーではそうはいかない。滅多切りにされてしまうのです。NPBの一軍と二軍の差、といったものではなく、F1とF2の差といった言い回しのほうが近いように感じます。「マイナー職人」になってしまうと、そのレッテルをはがすのはなかなか難しい。
演奏の世界は、メジャー、マイナー、ローカルの全ての分野の味を知り尽くしていなければならないのでしょう。マイナーにはマイナーの良さがある。マイナーから飛び上がりリーズ国際で完勝したソフャ・グリャクさんのような方もいらっしゃいます。しっかりメジャーの味とマイナーの味の違いを区別できる。彼女はそういう人物だと思いました。しかし、男性にはこういうタイプは少ないように感じます。
近年ではデビューが国際メジャーだったが年を取るにつれてマイナー、ローカルへ格を下げて出場するピアニストも出てくるようになりました。マイナーやローカルは年齢制限が緩いことが多く、信じられないようなぺんぺん草の生えた田舎にこんなのが出現することもあります。たいてい勝ちます。
近年国際ピアノコンクールの課題曲はチャイコフスキーをはじめとして年々易しくなっており、ジュニアでも楽に乗り込めてしまうのはどうかと思います。このメリットを最大限に生かしたのがアナスタシア・リジコフさんです。片っ端からレギュラー国際コンクールの最年少優勝記録を更新してきたのですが、ジュニアでも何でもなくなると負けが込んできました。
そんな中どこの国際コンクールだろうが、Santiago Cañón-Valenciaさんは今回のチャイコフスキー国際コンクールのチェロ部門にもファイナルに残っているのですからすごいものです。チェロの世界でどこでも勝てるのはこの人だけじゃないかな?
個人的には今回のチャイコフスキー国際コンクールのSantiagoさんのライブよりも、伸び伸び弾けてたエリザベート王妃国際音楽コンクールのファイナルの演奏のほうが、好感が持てました。やはり彼ならではの戦略があるのでしょう。チャイコフスキー国際の弦楽器部門はヴァイオリンとチェロの両方とも、超攻撃派ばかりをそろえたようで、配信録音で聴くと、きつかったです。
ローカル職人がマイナー優勝者に即昇格するのは、あまり珍しい話ではないのですが、、「ほんっっっとに老舗国際メジャーは難しい!!!」と言ってたわたしの友人の言葉を思い出しちゃいました。




