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リズムもへったくれもあったもんじゃない。

読売巨人軍の菅野投手は頑張って立ち直ってください、と考えるせみころーんさんですどーもー。


なるほどー。リズムもへったくれもあったもんじゃない、ってこの文言。以前はこれピアニストや指揮者に対して言われるもんだったですねえ。指揮者が変拍子で振り間違えると「リズムもへったくれもない演奏」って書かれるんですよね。最近そんないきなり間違える指揮者ってのは減ってきてるから、こう言われることは少なくなってはいますけれどもねえ。


とにかく何のことやらさっぱりわからない拍節の音楽を紹介しようってことで、Michael FinnissyさんのNobody's Jig (1981)を紹介しようと思いまーす。


はい。youtubeをつけてNobody's jigを出してください。


簡単でしょ。覚えりゃ現代音楽なんて怖くもなんともない。


はい。ちょっと聞いてみてください。


どうです?


これどういう楽譜だと思います?これ、全部パート譜だけでね、


全員一致しないんですよ。


一時期これ良くはやったんです。さいしょっからぐっちゃぐちゃに攻められる、ってので。でもねある問題が起きるんです。


これ最後まで全く合わないまま終わるのか?ってこと。この問題に対処するため音符にフェルマータを書いて、そこで待ちましょうってやつなんだよね。


確かにこうするとほかの楽器が待機して、まだたどり着いてない楽器を目で追えるってのがある。めでたしめでたし、、、?


じゃなかったんですわー。フェルマータってことは長く伸ばすわけでしょう?そこで間延びするんですよね。なんかねチューインガムをくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃくっちゃ噛んだ後に「これ、口から出さないといけない、、」ってやつにほんと似てますよね。


このために、後日「クリックトラック」というヘッドフォンを伴った装置が開発されました。演奏する前にヘッドフォンをつけてスイッチを押すわけです。そうすると、きこここかここことかいうのが出てくるんです。


高校生の人には、いっぺん吹奏楽や合唱の分野で、パート譜しかない音楽ってのを書いてみたら面白いんじゃないかと思うわけです。31人いたら全員が別々のテンポだっていい。つまり四分音符65なら65拍で一分ですから、その一分に76を対応させて、指揮者はストップウォッチを持ってる、こういう音楽だってあっていいんじゃないかと思うんですよね。


で、Finnissyさんはこの「流れっぱなしのポリテンポ」に対してある解決を出しました。それが「Contretänze (1985–86)」です。


バッハの平均律クラヴィーア曲集第一巻から音高が抜き出されている、とかいった説明はさておき、これ一人の指揮者がいるにもかかわらず、なんで最初っからこんな変なリズムなのかと言いますと、6:5とか7:6てのを網の目のように掛けるんですよね。こうすると、拍節感は感じられるかどうかのぎりぎりの瞬間が出せる、ってことなんですよ。


読み進めると、11:9なんでのもあります。10:7ってのもある。こんなもんどやって発想するんかというと、1から20までの乱数表を事前に買えばすぐ思いつけるわけです。適当に乱数同士を足したり引いたりしたってかまわない。これでよいバランスの取れた不規則な拍節が保たれるわけです。


「Contretänze (1985–86)」のCDは昔中古で簡単に手に入りました。


ちょっと掘り下げて考えてみましょう。


なんでこんな11:9みたいなめんどくっさいことをやらなければならなかったのかについてです。まず合唱や吹奏楽ではお目にかかれない比率ですよね。ピアノの人はさほど問題はないんだけど。


むかし前衛の時代にですね、どこまで時を認識できるかってのでずいぶんとカールハインツ・シュトックハウゼンさんはイキリオタクのように吠えておりました。


で、当初の結論は「一拍を割ればいい」だったんですよ。


でもですね、、


割っても割っても大して新しい時間にならないじゃないかという事なんですよ。これは割り方が悪いのか、そもそも割ること自体がつまらないのか、多くの激論が戦わされました。


で、結局作曲家は一人一人が個別に解決を探ったということです。ルイジ・ノーノさんのように四分音符30なんてことをやっちゃう人まで出ました。このa:bを互い違いにって掛けるのは、1970年代に記譜されたポリテンポをポリリズムに落とし込むために1980年代にとられた措置でした。


馬鹿丸出しなーんも考えてないレヴェルの作曲しかできないせみころーんさんも、今自分の曲を調べてみたら、19:12とかやらかしてますね。


数字でまっくろけっけになった楽譜ほど実はインテンポの塊になるってことをブライアン・ファーニホウさんが喝破してからは、近年の現代音楽の作曲家は、あまりこのての複雑な比率は使わなくなってきているようです、、、、

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