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チャイコフスキー国際コンクールピアノ部門で日本人男性が61年ぶりの本選進出!ほんとよくやったよ!

ちょっとびっくりしちゃっている、ころーんさんです。せみころーんさんも横で聴いてます。


せみころーんさんは「、、まぁ、、いんじゃないすか」と、うれしくなさそうでした。


チャイコフスキー国際音楽コンクールは、旧ソ連時代「コンクール界の東大」でした。「コンクール界の京大」がショパンコンクールで、「コンクール界の慶應」がクライバーンコンクールってとこ。ダメな奴は何回やってもダメ、という鉄の掟のコンクールでした。


それが共産圏が崩壊したことで人材とスポンサーが流出し、一時期は音楽院ホールも使用できないなんてことがありました。


かつてはモスクワ音楽院の主催でしたが、2-3回前からサンクトペテルブルク音楽院との共催になりました。なのでショスタコーヴィチ記念大ホールも決勝の舞台です。


きょうの演奏を聞いた限りでは「コンクール界の東大」にまた復帰したのかな、という感触はありました。


やはり国際審査員は厳しく、選曲眼に狂いのある人物を本選に進出させるということはありませんでした。今年の選考を見ていると、非常にバランスの取れたピアニストを優先していたようでした。どこか一つの部分が突出して高いといった変人を優先するということはありません。この点実に保守的です。


ただし、聴衆のだれがどこからどう見てもプロの味がする人材を選んでいる、という点においてノウハウがありました。


やはり、というかコンスタンチン・エメリャノフさんの基礎力の高さには舌を巻きます。言葉に出来ない。チャイコフスキーコンクールで、しかもヤマハのピアノを使い、この純度でですよ?


わたしはこの人をヴェローナとヴィオッティで知ったのですが、ヴェローナは第一次をトップの成績で通過しながら第三位、ヴィオッティはライバルが勝手にこけてくれて第一位、といった不測の要素が目立ち、本選で波に乗りにくいタイプのピアニストなのは知ってました。でもソロなら無敵の強さです。


今回はどうでしょうか?エメリャノフさんもまだ来日がなく、日本国内のコンサートが期待されるでしょう。くろうと受けするピアノですよ。


やはり客に感動を与えた安天旭さんが私の予想通り通過。よくやったという言葉しかありません。本選進出者で日本に来てほしいのはこの人だけです。もうドミトリイ・シーシキンさんは日本に来ちゃってるんですよ。未知のスターというのならコレ、だけ。好みの問題もあるのか、日本人受けするかどうかは微妙らしいです。


でも国際的スターになればそれでよし。10年後20年後が楽しみです。


ほかの準本選進出者も、こりゃあかんわ、ミスったな、にごったな、とわたしが一瞬でも思った人はみんな落ちました。ここら辺じつにきびしーきびしーきびしー。何もそこまでしなくとも、それでもダメなものはダメにしてしまう怖さ。チャイコフスキーコンクールの時代は終わったとまで言われ一時期はスポンサーすら見つかりませんでしたが、2019年に勢いを取り戻しつつあるのでしょう。


Sonetto Classicsのおっちゃんもこれ聴いてくさすってことはないだろう(くさしてたらただの素人ですよ)。


ただ、残念だったのは前回のルカス・デバルグさんが通ったようなサプライズや伝説に乏しく、課題曲を易しくしてしまったことで音楽的密度が減り、ただのカンファレンスに成り下がったという批判はあるかもしれません。これではコンクールではなく、ただの事務所とピアノメーカーの宣伝大会です。


この批判はついて回るでしょう。国際コンクールは未知の逸材を拾わなければやる意味が全くないし、審査に難儀する伝統すら消えてしまう可能性があります。


でも今回も前回に劣らず優秀なピアニストを本選に残した審査員は本物です。アナウンスを担当されたデニス・マツーエフさんは、よい意味で古典的な方だと思いました。伝統に残る人物なのでしょう。


国際コンクールにスポットを当てたと評判の『蜜蜂と遠雷』や、ピアニストの証言として話題になった『チャイコフスキー・コンクール―ピアニストが聴く現代』も、今となっては両方とも取材時期が古く、現状に対応していないのではないかと思われる記述がございました。


それは何か?もう「委嘱作品」を演奏させる風習を、チャイコフスキーコンクールが率先して廃止した、ということです。まだクライバーン国際は、やってます。浜松国際ですらやっている。しかし、現実は残酷です。次々と廃止を明言する国際コンクールが現れました。


藤田真央さんは本選で頑張っていただきたいです。すでに予定されている帰国後凱旋コンサートでその実力が問われることでしょう。

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