表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/215

俺はまだやれるんや!

って人はどこにでもいるなあ、と考えちゃったころーんさんです。


松坂選手はどこへ移籍するのでしょうか。


さすがのすらあっーしゅさんやせみころーんさんも、この速報がラジオで出たときは二人とも顔が曲がってましたねー。どうして2020年に年俸6千万円じゃいけないのかと、これでも育成枠の10倍ももらえるではないかと、二軍で4回投げて一軍で1回投げて、それで引退で何が悪いのかと。


このように、極端に登板回数がないにも関わず「現役です!」ってのは野球の世界では珍しくありません。


これが音楽の世界になると、何も委嘱が来ていなくとも毎日せっせと作曲して「俺はまだやれるんや!」という方が世界各地にいらっしゃいました。


ピアニストでは、余命数年を宣告されて死の数か月前までレコーディングという方もいました。


大概そのような結果は、ご苦労様でした、ぺこ、というおとで終わることが多いのですが、そうじゃない例外というのも


ございましてえ、、


今回登場していただく Andrzej Nikodemowiczさんはその一人です。


2017年に92歳で亡くなられた長老作曲家ですが、ほぼポーランド国内でしか知られておらず、元はよっぽどのポーランド音楽ファンでしか知らない人でした。


でした、なのです。これは過去形です。


彼は21世紀に入って突如として創作意欲が増大し、ピアノ協奏曲を6曲も作曲したのです。


彼はすでに77歳を過ぎていましたが、毎年のように長規模作品を連発し、なにがあったのだ?と注目が集まりました。ポーランドではその理由を問うテレビ番組も作られました。


ピアノ協奏曲第六番がV MIĘDZYNARODOWY FESTIWAL - ANDRZEJ NIKODEMOWICZ - KOCERT SYMFONICZNY - LUBLINとしてYoutubeにアップロードされているので聞いてみましょう。ぽち。


すでに77歳を回っているのに、ピアノは元気がいいですねえ。ララモエラーがかろうじて理解できるピアノ協奏曲だそうです。


メロディーが出てくるからだよね。ただそれだけの理由です。ララモエラーは単純です。


しっかしまぁ、このピアノ協奏曲の書式には驚かされます。


非常に低い音域とリード系の木管が絡む土臭い音色のオーケストラ。打楽器なんてないので余計に渋い。調性になるのかならないのか微妙なトーンがずっと20分。


東欧系はなんでぜんぶこうなるんや、ってすらあっーしゅさんも呆れてます。シャカシャカした高音域をほとんど使わないのは東欧の常識とは言え、2002年でこれやってるってのが驚異です。


それなりにクライマックスらしきものや、展開部らしきものを盛ってくるんですが、管弦楽法に特殊奏法の類は全くないため、くどくて単調な音色だよなあ、、、と考えつつ終幕を迎えます。


そのコンサートで演奏されたショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」のきれいなこと。これが次の曲だったものですから、余計に渋く聞こえたことでしょう。


なお、この作曲家はあまりクライマックスを盛り上げません。


sFらしきものはあるっちゃあるんですが、なんでそんなに音が少ないんだろうか、、、この人のピアノ協奏曲は大概こうですね。第5番や第3番も、どっかで聞いたような気がしました。(間違いなく聞いてます!ほとんど忘れちゃってますが、、、)


第5番はいまさっき言ったポーランドのテレビ番組(Tv KUL - telewizja dla Ciebie!)の中で使われてましたね。


第3番(Lviv)もYoutubeにありました。ぽち。


このなんというか、半調性的でピアノの音だけがキラキラと舞う中、ほかの声部は旋法的にふるまう、ただそれだけの協奏曲。誰だって思いつけるかもしれないけれども、だからと言って実行に移しちゃうのはこの人くらいでした。


注目されるのは、この方の出身地のLublinの音楽家たちが、せっせと初演をしていたことでした。


いま日本の長老級の作曲家も、こんなに地方のオーケストラでせっせと初演してくれるでしょうか?


まずやってくれないでしょう。


ところが、ポーランドはドイツに似ており、地元民に書いてもらって初演するという伝統がまだ残っているのです。ちゃんと地元民はそれを聴きに来ます。


残念ながら日中韓に、この伝統はまだまだないみたいです。ただし、日本もそれに近くなる可能性はあります。


せみころーんさんは「このピアノ協奏曲第6番が含まれたコンサートを聴いてると、もう、彼らは作曲を一種の介護とみなしているのではないのかな?その考え方には同意できるものが多い」と一定の理解は示したようでした。


ただ、わたしは、もうちょっと管弦楽法に冴えがあったらなぁ、、と残念な気分でした。いくらメロディーセンスが良くても、それを支える和声と音色がこれってのは、どうしても納得できないっ!


せみころーんさんは「この書き方だから話題になったんだよ」と笑っているのですが、、、、

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ