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変な題名?作曲家はまじめにつけてるんです(えっへんっ!)

アンドレアス・マウポイントさんは実は正統派の作曲家なのに、いつの間にか日本では変なタイトルの作曲家にされていることにちょっと憤慨しちゃったせみころーんさんですどーもーーーとてとととととととてて。


今日は、その「変なタイトル」で話題になってしまったアンドレアス・マウポイントをご紹介しましょう。


アンドレアス・マウポイントさんは1968年生まれのチリ人の作曲家でピアニスト。最初はフランスに留学しましたが、ドイツに変更して、現在もドイツ在住です。数々の作曲賞を授与されているので説明は不要かと思われますが、もっとも有名なものにタラコーナ国際作曲賞の受賞が挙げられます。


ディスコグラフィーはソロアルバムが三つ、そのほかピアニストとしてのディスコグラフィーが一つだったようなきがしますが、もっと出ててもおかしくない人ですよね。大手レーベルからの出版じゃないので、なかなか気が付かないかもしれません。


で、今日はその非常に奇妙な題名ってやつ、「オルガンのためのooooooo(Oのフォントが徐々におっきくなってちっさくなる)2000年作曲」を聴いてみることに成功しました!!


これはですね、なぜ成功したかといいますと。


ララモエラーと「将来一緒に住む人」がちゃんとモダン・オルガンが弾けるため、楽譜が手に入ったので練習させてみました。


この「将来一緒に住む人」をXさんとしておきましょう。Xは次のように申しておりました。


X「オルガンの空気の不正流出をリゲティ・ジェルジュみたいに最初から使った曲で、今この不正ネタが可能なモデルってのは残念だけど、少なくなると思う。知り合いのオルガンビルダーに頼んでできるのを探してもらったんやけんど、こういうオルガンのための特殊奏法ってのやめてくれって意見でいっぱい」


あんまいい顔してませんね。


聞けた日はちょうどころーんさんとララモエラーも一緒にいました。二人そろって「・・・」だってさ。そりゃ将来一緒に住む人に向かってつまらないとは言えないよね。


そこら辺のどうでもいいことは置いといて、これがどういう曲かと申しますと、この「o」というのはOh!なんだそうです。単なる感嘆符。その感嘆の音量を描写したものだったんです。


楽譜も音源もなんも知らない人にとっては、単にOで絵を描いて遊んでんのかなって思ってたんですけど、本人は大真面目でした。


で、作品全体といたしましてはですね、Xの演奏があまりにもうますぎたため、嫌な印象はありませんでした。ただ、作品後半は半音階のオンパレードなので、こんなんだったら不正流出を使用せず、最初っから特殊奏法抜きで確定したほうがより多くの人に弾かれたかもしれない。ちょっと残念ですよね。


確かルーカス・フォスの「四つの小品」もオルガンの特殊奏法を使う曲で、あれも古いアメリカのタイプなら可能ですが、今は全然できないじゃないですか。こういう曲から真っ先に淘汰されてなくなっちゃうんですよねー。


X「今度はララモエラーの喜びそうな、楽器の壊れない曲をお願いします」


ララモエラーの喜びそうなオルガン曲はいくらでもあるし、それを、、、まあぃっか、2-3曲くらいなら紹介しても。


でー、家に帰ってマウポイントってそういや楽譜いっぱいあんじゃん、どんな奴だったかなー、と過去を調べてみました。


物置の奥深くだったので、ころーんさんにも手伝わせてました。


埃をかぶってたけどありましたね。


この人はね、まじめな正統派ですよ。なんも変なことない。


「ピアノソナタ (1992)」も、チリにいて苦労したんだろうなー、って作風。しっかり曲頭からポストセリエル。しかもこれは自作自演で世界初演していた。ピアノの腕前も相当あったことがうかがえる。ただ、24歳そこいらではピアノのすべてを描写しきることは難しかったと思われた。


「Apocalypsis Ioannis (1997)」はメシアン国際作曲賞受賞作で出世作。もう習作臭は消えて、個人的な語法に到達した印象はある。日本の同世代の作曲家も、このクラスで迫れたのはごくわずかで、よく勉強したんだなーって感触。語りと歌を共存させて成功している。「この人常人の作曲家だったのか」ところーんさん。そらそうよ。DAADもらってるんだし。


「DER GEFANGENE DES LICHTES (2002)」ケーナ(こんなの使う作曲家初めて見る)とテープとオーケストラで、この作品も最初っからオルガンの不正流出ネタに近い音響が連続する。1997年の作曲態度よりさらに進化しており、なかなかに聞かせる。楽器が組み合わされて盛り上げるシーンはやや雑かなと思うけど、ケーナの音色が適度に挿入されるため気にならない。


「Konzert für Klavier und Orchester (2012)」前衛趣味が後退して、普通のオーソドックスな協奏曲になった。泥臭いミカエル・ジャレルだなと感じたけど、そこらへんは南米出身の感性が、さほど西側諸国に侵食されることがなかったという証明か?


こんな感じです。日本のオーケストラでも十分に演奏できる標準的な難易度の曲ばかりでした。

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