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やっぱ政治が絡むと賞は取りにくいなあ!

はーい。ついさっき出てきた作曲家の紹介につとめるせみころーんさんですー。どーもーとっととととととっとてってててて。てて。


はい!結果出ましたね。Kelley Sheehanさんガウデアムス大賞2019おめでとーごーざいーまーすー(とてててざぶーん!)。


はぁああ、すごいですね。もう21世紀に入って5人のアメリカ人が大賞を受賞。20世紀ではまず考えられなかったのに、なんでこうなったんでしょうかね。


すでに2000年代初頭の時点で、まだアムステルダム時代だったんですけどー、アメリカで勉強する外国人がすっごく頑張ってるなーってのが結構話題になってたんですよ。


もちろん彼らが大賞を受賞することはなかったんですけど、アメリカ合衆国が現代音楽を学ぶ拠点として機能し始めたんだなってことはわかりました。


で、2007年ですか。クリストファー・トラパニさんがガウデアムス大賞を自作自演でもって受賞なされました。アメリカ人が久しぶりに勝ったと。新しい時代が始まりつつあると、よいしるしがあつまりました。


日本の音楽評論のサイトのどこをみてもですね、トラパニのトの字も出てこないんですけど、彼らは別の世界を生きているのでしょうか?


「彼らは化石だから」といいながら今日も豪快にポテイトゥチップス(うすくないしおあじ)とコーラと、なんすか、ワッフルですか。食いすぎじゃないかそれと思うほど旺盛にかっこんでいるのが横のころーんさんです。ころーんさんは「せみころーんさんこそもうちょっと食うべきだ」なんていってます。


そこからですね、アメリカ合衆国の音楽教育は激動を迎えます。


「これだけオカネだすから来てくれないか!」のオンパレードでした。ヨーロッパに住んでいる作曲家が、次々とアメリカ合衆国に迎えられるようになりました。


もちろん、彼らは学部から教えます。世界最強ってことはなくとも、そこそこ強い、いや強かった人がいきなり英語で教鞭をとるわけです。


アメリカの水が合わないのか、短期間で帰国された方もいましたが、なにもしないよりはかわるでしょう。


そして


その教育の成果は、目で見てもわかるほどに出ました。ダルムシュタットのクラーニヒシュタイナーまで乗り込んで勝ってしまう。もちろん入野賞もです。個人的には賛成しがたいなと思っても、競技の世界ですからねえ。次々とアメリカで教育を受けた人が乗り込んでくるようになりました。


アメリカ合衆国は英語の世界ですので、英語の話せる人をどんどん金で呼んで、底辺から上げてやれってものにはちょっと政治的な黒さを感じますが、レヴェルが上がってるんだからいいんですよ。


でー、本題です。


今年のガウデアムス大賞はどうでした?


ララモエラーは興味を示してなさそうですね。


でー


ころーんさんが「わたしみたいに現代音楽の楽譜に疎い人にとっては、なんかー、すっごい習ってきました臭を感じるんだけどー、これそういうものなの?」だって。


鋭いね。


そうです。せみころーんさんはですねえ、Remy Siuに勝ってほしかったんですよ。


ころーんさんは、この人の曲を見るや否や「面白いー」って言ってその人の話ばっかしてました。


私も同感ですねえ。音色的にはどうかなってのがあるんですけど、見てこんなに楽しいものはないよね。思いっきり政治的な作品でしょこれ。


凄いとおもうんですよ。20代でこんなに挑発的で。結構じゃないですか。


音だけなら響きはさほどではなかったというのが、敗因だったのかなあと思いますね。でもこれは響きの問題じゃない。表現として大変重要な問題提起です。


中国共産党が、あれだけ見張りをやっている。政党結成や集会の自由もない。そういう連中を徹底的に足蹴にする。これはすごいことですよ。楽器編成にも「for three visibly Chinese performers」としっかり書いてある。オランダでも随分話題になったことでしょう。わたしはこういう人の味方です。


これに大賞を出すべきでした。でも出しちゃうと、本気で中国政府が怒ってくるかもしれない。そういうやな理由もあったんでしょうね。


ん。ごく(ミネラルウォーター)。で、、


Kelleyさん。


わからなくはないんですよね。でも、このタイプはね、冷静すぎて何言ってんのかわかんなくなる可能性があるんですよね。


でもこのKelleyさんの響きだって、似たようなもんだろって突っ込みが入っちゃうんですよね。なぜならエレクトロニクスだから。


エレクトロニクスを使っても新しくならないんですよ。もう誰もが使ってるから。


誰もが使ってるのなら、もうそれはフーガや対位法を学ぶのと一緒で、とっくに既知なんですよ。


ころーんさんは毎回私のためにおいしいうどんをゆでて、いつも同じ味でだしてくれますけど、音楽は毎回一緒の味じゃ話にならないんです。エレクトロニクスをへたに使ったら、ほんとに誰もが一緒の音になってしまう。モジュールに記したとおりに使ったら、だれだって一緒でしょう。そんな一緒なもんに飛び込みたいって思うほうがおかしいですよ。


でも合唱や吹奏楽は、「おんなじもんに飛び込みたい」って人の集まりだしなあ、難しい問題のガウデアムス2019でした。

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