79話 上
またまた短いです
「いや、こっちから行くんだけどね【射出】【ファイアーボール】」
【射出】を使いゴブリンとの距離を詰めてゼロ距離ファイアボールで沈める。頭が丸焦げのゴブリンを蹴飛ばし後続の進行妨害をしつつ次の標的へ…
(ソラくん。前に出過ぎないでください)
(分かってます)
(分かって無いでしょ。私との距離を話しすぎないでください。
お互いカバーできなくなります)
(わかりました)
うんー。魔物が思ったより弱い事で動きが雑になってしまった。
こういうのは命取りだな。一旦落ち着こう。
(すいません。ちょっと焦ってました。どうしますか?)
(後方からくるゴブリンは私が迎撃しますので前方をお願いします。数匹倒したら戻って私が足止めしてるゴブリンを始末してください)
(はい!)
一旦下がり、パフェさんと背中あわせになり相談する
うん。魔物と距離を置く事で少し冷静になった。
パフェさんの指示も耳に入る
「っと、させるか!」
槍を持ったゴブリンが無謀にも突撃してくる。
少し前に出て槍の挙動をよく見て交わし、槍の根元を持つゴブリンに蹴りを入れる。
ゴブリンは体格差もあり槍を話して吹き飛ばされる
槍は本来集団で使用するものだ。
もちろん、槍のリーチを生かして戦うのであればまだ良い。
今のように1匹で突撃したところで点の攻撃は交わされてすぐに距離を詰められる。
そうなれば…一度ゼロ距離になったら槍は最後。やられるのを待つか、槍を捨てて別の武器にするかの二択しか無い。
何故なら槍の刃先は先端にしかついていないからだ。
本来の用途は〝突き〟。それも集団攻撃による相手の範囲外からの攻撃が一番なメリットになる。
まぁ、少なくてもこの世界の常識だけど…
その辺りのことはフランツ師匠におそわったな
元気にしてるかなー?
とまぁ、そんな事を考えている余裕があるくらい、簡単に距離を詰める。まさに赤子をひねるようにゴブリンを倒していく。
前衛をある程度倒して後方へ移動。パフェさんと場所を入れ替わり、また倒す。
(そろそろ変わりますか?)
(まだいけます)
繰り返しているうちにある程度片付いた。
魔力をフル活用できないため肉体勝負になってくる
意識するのはなるべく体力を使わずに敵を葬ること。
パフェさんの武器は大剣という事で攻撃するにはそれを振る必要がある為体力を消耗してしまう。
それに対し僕は魔法による移動と攻撃を行える為体力的にはほとんど消費していない。
(相変わらずその移動は反則的ですね)
(そうですか?パフェさんも【縮地】できるんじゃないですか?)
(できるには出来ますけど。ソラくんみたいに魔力に余裕があるわけではないんですよ)
(そうですか…)
最近は魔法をバシバシ使うことがないので忘れがちだけど
僕の魔力量は異常なほど多いらしい
何故多いのかはわからないけど【時間魔法】を使うと一瞬で無くなるから多いと感じたことはないな…
(そうですよ。しかもダンジョンと違って空気中に魔力がないんですよ?それでそうやってポコポコ魔法が使えるなんておかしいですよ)
(そんなポコポコって…ポップコーンじゃないんだから)
(そう言いながらゴブリンを丸焦げにしてるじゃないですか…)
ははは
すでに作業化したゴブリン退治もそろそろ終わりだ。
死体の山ができており処分に困るレベルだ。
(ほいしょ【ファイアボール】)
(おわりましたね。流石にこれで終わりではないですよね?)
(そうですね。これだけとは考えにくいですね)
人間を葬れるほどの魔物だそうだ。
まさかゴブリンの群れ…と、言うことはないだろう
(群れをなすゴブリンがこんなにいることがおかしいですね)
なんでしょう?多すぎる?ここまで大きな群れをゴブリンが統制できたとは思えない。
なら考えられるのはキングがいるってことなんだろうか?
さすがに浅はかすぎる考えな気がする。
(ゴブリンキングでしょうか?)
(え?)
パフェさんマジですか…
ちょっと考えが浅はかすぎませんか?
(ゴブリンが群れると言ったらゴブリンキングよ?
魔大陸では常識なんだけど、ソラ君の所は違うの?)
(あー。人間の大陸だとゴブリンキング自体の発生は最近らしくて新種の扱いですね…
ゴブリンの群れ=ゴブリンキングって考えは早計すぎるかと思いましたけど、そうでもないんですね)
(そうね。魔大陸だと当たり前ですね。でもそれだろおかしいですね)
(そうですね。僕もそこが気になっていました)
依頼は“魔物討伐”だった。
“ゴブリンキングの討伐”ではない。すでに冒険者に被害が出ているのに魔物の名前もわからないのはおかしい。いや、わかってて隠したのだろうか?
なぜ?
ゴブリンキングの討伐依頼だと受けないと思った?
いや、僕らは【魔王殺し】だと言うことはギルド長も知っていたはずだ。
(やっぱりゴブリンキング以外の強力な魔物がいるってことでしょうか?)
(そうですね。その可能性も考えておいた方が良いかもしれないですね)
(わかりました。全滅させても警戒を怠らないようにしましょう)
ゴブリンを全滅させてしばらくするとこちらへ近づく足音が聞こえてくる
周囲を警戒しつつ近づく足跡の方へと戦闘に備える
(速攻で仕掛けます。パフェさんはフォローお願いしてもいいですか?)
(わかりました。でも無理はしないでくださいね)
(はい。もちろん。さっき言った通り別の魔物がいるかもしれないのでなるべく体力を温存していきます)
(・・・)
あれ?パフェさんが困惑した顔になっている
なんでだろう?
(ソラ君がゴブリンキングを倒したことあるのは知っているけど、
ゴブリンキングってそんな手を抜く魔物じゃないんだけど?)
(え?Bランクでしょ?)
(え?え?Bランクもあるんですよ?)
(は、はぁ、そうですか…)
そうなのか、この世界だとゴブリンキングは強い魔物なのか…
そう言えば、父さんと母さんもそんなこと言ってたっけ…
では、気を取り直していこうかな
木の影から巨大なゴブリンが姿を現す
身長2メートル越えの巨体に片手に曲剣。もう片方に盾。背中にはマントもしている…
ゴブリンソルジャーの間違えではないですか?
まぁ頭に王冠つけてるからキングなんだろうけどさ…
(俺の出番はまだか?)
脳内に響くアスモ君の声を無視しながらいつものように切り込む




