↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
4章 放浪編
66/85

65話 パフェ


ヴァナリス・パフェ

それが私の名前だ。


地方貴族の娘に生まれた。

住む街がダンジョンの街と言うことで住民からの税金よりも冒険者が落とすお金で生計を立てている

1番の収入源がホテル経営によるものだ。

貴族と言いつつ実際は国家公務員のようなものだろうか?


そうそう、この世界では基本的に名前呼びが当たり前だそうだ。

平民も苗字があるが基本的には使わない。使うのは公式の場(平民はそもそもそんな場に出ないが…)くらいなものらしい。

そう、おかしいでしょ?

名前がパフェだって…


前世。私は会社に勤めていた。

安月給で毎日残業。上司のセクハラ発言に毎日耐えて、良い男性に巡り合えることもなく気が付けば29歳

来年は30歳。

務める会社がそこまで大きくないと言うことで出会いもほとんどない。


誕生日に有給休暇を取ってみたものの、一緒に過ごす人もおらず、

平日の真ん中だった為に新幹線で2時間近くかかる実家に帰るわけにもいかず、

自宅で一人寂しく過ごしていた。


「なんの為に生きているんだろう?」


そう独り言をつぶやいた…

のは覚えている。


そして気が付くと私は赤ちゃんになっていた。

そう、私は異世界転生者なのだ。


最初は同様した。

まず、自分の体から自由に動かないことに動揺し、だからといって何もできずに呆然と乳を飲むしかできなかった。

次第に自分の状態が周りからの情報で伝わってくると

これが噂に聞く異世界転生だと思いうれしさを感じた

しかし、次第に現実がわかってく


私は特別じゃない


転生時に神様にも出会わなかった。

いや、実際には出会って、その記憶を消された…のかもしれないが、残念なことにチートスキルは何一つなかった。

最初のうちは色々な魔法を試して何か才能がないかを調べていた。しかし何も特別な事は無かった。

それどころが、次第に自分が人間ですらないことがわかってきた。

鬼人

基本的には人間の姿で、頭に小さい角が生えているだけだが、怒ると強大な力を発揮してしまう。

そして『怒り』は、理性を吹きとばしてしまう

なので、私は小さな時から感情のコントロールを学んだ。

楽しい時も笑わない。悲しい時は泣かない…

ソレ自体は精神年齢が30近いと言うことで特に苦労なく実行できた。


特別ではない者の優秀という評価はされた。

その当時、少しうれしく感じたのは事実だった。


会社では誰にも認められず、むしろみんながやりたがらない仕事も会社の為に頑張り、

みんなが帰っているなか一人残業したりもした。

しかし、待っているのは説教。残業するなと説教されて、しかしその残業の成果は上司に取られる


家に帰れば待っているのは孤独…

そんな人生だったからなのかな?


10歳を迎えるころ、たまたま近くの貴族が父さんの経営するホテルに泊まりに来た。

そこでチョコ様と出会った…


異世界転生しても、思い描くファンタジーではなく、どちらかと言うと科学が進んだ文明ということで特に今までの暮らしと変わらなかったこともあり、あくまでも転生した

と言う感覚しかなかった私が、本物の貴族に出会ったのだ。

まぁ、私も一応貴族らしい…と言うことはその時初めて知った

(基本的な収入源が冒険者相手のホテル経営なので国に納税できなく貴族のランクも低いらしい)


チョコ様はいつも自分勝手で何を考えているのかわからず、ちゃらんぽらんだった。

しかし、そんなチョコ様も私と同年代と言うことで、私に分け隔てなく接してくれてすごくうれしさを感じた。

「私って友達いなかったな…」

よく思い出してみると学生時代は基本、一人で本を読んでいた為、友達と言う友達はいなかった。

そう思うと前世での29年+今世での10年。合計39年で初めてできた友達だった。


それから色々あり、チョコ様のお世話係をすることになった。

どのみちホテルにいても、経営は兄がやるので私はよくて従業員

転生して色々な世界を見たかった私は是非とその話に乗ったのだ。


チョコ様とは今世での年齢が近いという事でなかなかかなり親しくなった。

まぉ、チョコ様の黒い一面も知ってしまったのだが…

そんなところも含めても、前世ではいなかったしたしい友人としていい関係を築けたと思う。


チョコ様自体は私なんかよりも立派な家柄のお嬢様という事で色々な事の英才教育を受けてきたようだ。

その中には武術などもあり、ある程度はこなすらしい。


らしい…と言うのはどう言うことかと言うと

基本的には私はお世話係として一緒に訓練や授業を受けるわけではない為、もちろん手合わせをした時もなかった。

しかし、その過程でチョコ様はエクルトラスキルに目覚めてしまった。


【聖女】

それは【勇者】や【魔王】と言った異能者とも呼べる最高峰のスカルだ。

前世では勇者や魔王と言えばロールプレイング上の存在だったが今世では実在するらしい

その一角にチョコ様が目覚めてしまったのだ。


その結果、まさかチョコ様はこの国の国王の嫁になるとは思わなかったが…

正直、友人の結婚ということで少し寂しく思いつつも、

私自身も継続してお付きとして雇ってもらえるらしく

まぁ、これもありかなとも思った。


と、言うのも、私は今世で、

この世界を見て回りたい。

と言う夢を持っていた。

それの実現の一歩として、お付きとして色々な場所に行けるので、それもいいなと思い喜びもした


チョコ様が18歳を迎える頃には、遊びとして冒険者になりたいと言い出した。

国王に嫁いのが17歳の時。

それから1年間、チョコ様は国王の部屋に呼ばれる事は一度もなかった。

政略結婚なのだろうなと思っていた部分もある。

それが実際。形だけの結婚で何もされないのもどうかと思うがチョコ様の潔白が守られたので少しホッとした部分もある


そんな1年でチョコ様もストレスが溜まったのだろう。

一応はチョコ様も女王様。

その命令は国王の反対がない限りは絶対である。

そこで私は、チョコ様に危険が及ばない為に必死に勉強した。

自分が強くなっても意味がない

あくまでも主役はチョコ様なのだから


戦闘技術だけではなく、戦術指揮や食材の確保、加工方法。

なんで転生してまで私はこんなに頑張っているのだろう?

そう思う時もあった。

でも私自身、そんな生活が楽しく感じてもいた。


冒険者としての生活もまぁありかな。

そう思いながら勉強し、上官に許可をとり、チョコ様と色々な場所にいった。

もちろん2人でと言うわけには行かなかったが、それなりの冒険者としての活動は出来たと思う。


何故私はチョコ様にここまでするのだろう。

正直お金とかなり溜まった。

旅をするだけなら困らない程度には、…

ならば何故?


あぁ、私はチョコ様のことが好きなんだ。

そう結論つけた。


チョコ様のお世話をするのも好きだし、

前世では居なかった同年代の気の合う人間だった。

まぁ猫耳ついてるから人間って言っていいかは怪しいけど…


それから数年。

時間を見つけては冒険者として活動をおこなった。

安全ではないがそれなりに楽しい生活だった。

私の気持ちは打ち明ける事は出来なかったが…


しかしそんな生活はいつまでも続かなかった。

【魔王】の襲撃

その速報を聞くや否や私たちは国王の指示で王都をでた。


表向きは避難。

実際はわからないが…




「セルンさんは…いないか…無事で居てください…」


周囲を確認しながらみんなの場所に戻る

一度元片道を引き返して周囲を探したがそこにはセルンさんはいなかった。


現在、魔法による土壁をバリケードのように使っているが、それもいつまで持つかはわからない。

魔物の数からしたらおそらく5分程度が限界だろう

私はは【身体強化】を再度使用して来た道を引き返してみんなに合流する


「あ、お帰りなさい」

「はい。大丈夫ですか?」

「えぇ、おかげさまで」


【魔力探知】で周囲を注意すると魔物自体が増えているのがわかる。

特に前方が多いのが気になる。


「では、魔法使いは前方に火力魔法の準備をお願いします」

「はい」


そろそろ土壁が崩れる

【魔力探知】で探った結果だとかなりの数の魔物がいる

ならば先手必勝。先に高火力魔法で一気に焼きつくす


「私も詠唱に入ります。周囲の警戒をお願いします」

「わかりました。任せてください」


使う魔法は火属性魔法。

周囲の魔力を集め、大規模魔法を放つ。

理由は二つ。

一つ目はそのままの意味。敵の殲滅

二つ目の意味は巨大魔法を放つことで周囲に目を集めること。


「放て、【ファイアストーム】!」


今にも崩れそうな土壁を火柱が包み込む

壁に張り付いていた魔物が全身を焼かれ死滅する


しかしその魔法による爆音を聞きつけ周囲の魔物が集まり始める

これでいい。

作戦通り


前方にいた魔物が崩れた土壁の隙間からなだれ込んでくる

そこに詠唱待機していた仲間の魔法がさく裂する。


雷撃の魔法が魔物を痺れさせ、

氷結の魔法が魔物を氷つかせる

そして、…


「【爆散魔力弾】」


魔物達が爆散する。

良かった。チョコ様は合流できたようだ。


調査後の魔力探知で周囲にチョコ様がいるのはわかっていた。

しかし、草木の生い茂る森。しかも、ダンジョンの濃い魔力で方向感覚も失いやすい。

おそらく迷っていたんだろう。


「パフェ!」

「チョコ様よかった…」


なので私の大規模魔法で火柱と爆音を発生させて現在位置をわかるようにしたのだ。

うまくいってよかった…

でも…


「ここからは時間との勝負です。進みましょう!」


前方の魔物はある程度一掃することができた。

しかし後方からはかなりの数の魔物がこちらに向かってきている。

ならば進むしかない…





「っく!…なんで!?」


全身に激しい痛みが伝わる。

結局私はどうすればよかったのだろう?

すでに仲間のほとんどは一人の男によってやられている。

そして私もさくほど彼の剣撃を受けて右腕を根本から斬り飛ばされた


「それは貴様らが弱いからだろう?」


剣では勝てない…

ならば魔法を放つ。

左手に魔力を集める


「火の精霊よ…」

「無駄だ」


左手に集めた魔力が、左手ごと爆散する。


「!?」

「貴様らでは俺には勝てない…」


なんで?これが…魔王?

両腕を失い途方にくれる。

気が付くと私の腹には剣が生えていた。


「消えろ…」


そして私の意識は途切れ始める中で思うのだった。

こんなところで死にたくない。

しかし無情にも意識は暗い真っ黒な世界に囚われるのだった…





「みんなは大丈夫だろうか?」


パフェさんから念話を聞きつけ、一度チョコ様から分かれて合流地点に向かった…

のは、いいのだが…


「ここはどこだ?」


完全に迷った。

気持ちいくらい迷ったね。

念話で場所を聞こうとしても繋がらない。

ダンジョン内の魔力が非常に濃くなっているからなのが原因なのかもしれない


しばらく捜索していると戦闘音が聞こえてくる。

そちらに向かって移動をする。


「【ブレイブソード】!」


叫び声とともに肉を切り裂く音が聞こえる

剣技かな?

魔力探知が使えれば良かったがなぜか僕にはその素質が無いのか使えない。

しかし、足音や戦闘音から少数対多数という事は伝わってくる。ここがダンジョンという事を考えるとどこかの冒険者が魔物に襲われているのだろう

戦闘音に向けてさらに移動速度を上げる。


「大丈夫ですかー?」


木の枝と枝の間を【射出】でいどうしながら戦闘音のする方に叫ぶ


「助けて下さ〜い」


お、返事が帰ってきた。

男性の声だ。


魔物の姿が見えた所で【視界内転移】を使い距離を一気に縮める。木の陰から戦闘の前方が見える


ひとりの少年が複数の魔物に囲まれている

背丈が大きいゴリラ型の魔物が数十体。

必死に盾や剣を使い完成しているがそれも持って後数分だろう


「今行きます!」


【射出】で加速して僕に背を向けるゴリラに飛び蹴りをいれる。

油断していたところへの一撃で、ゴリラの魔物が勢いよく吹き飛び、ドミノ状に数体巻き込む。


「【マジックブレード】」


右手に魔力を集めて魔力の剣を作り出す。

少年のいる中心に向かって進みながら倒れたゴリラ型の魔物がにトドメを刺して進んでいく。


流石に包囲網の一部を突破されたと行く事で、最初は僕に興味をしめさなかったゴリラ型達がこちらを見る。

それがスキとなった。


「【突進】!」


盾を持った少年がこちらへ向けて強引に武技で突進してくる。

よく見るとその体はボロボロだ。

剣の持つ手が変だと思ったが、折れてブラブラしている。

紐で手に剣をくくりつけて振り回していたようだ。


「大丈夫ですか?【ファストヒール】」


まずはその腕に回復魔法を使い癒してあげる

それ以外は戦闘中ということで後回しでいいだろう


「ソラさんありがとございます。助かりました。正直死んだと思いました。」

「いえいえ。お礼はここを抜けてからにしましょう」


同じD班の冒険者、セルンさんと合流する事ができた。

助かった。これで迷子ではなくなったかな?



仕事が忙しすぎて全然執筆できません

今あるストックを出し切ったら更新ペースが落ちます

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。