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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
4章 放浪編
57/85

56話 蛙頭


「左から三匹増援です」

「またですか!」

「私に言われても困ります。今は確実に数を減らしましょう」


現在はゴブリンの群れと戦闘中だ。

最初は5匹だけだったがこちらが殲滅に手間取るうちにあれよあれよと周りを囲まれてしまった。


「そうですね。チョコ様は、魔力を大丈夫ですか?」

「はぁはぁ。、はひ。なんとか・・・」

「ちょっと大丈夫そうじゃないですね」


魔法使いは戦闘時間が伸びれば伸びるほど不利になっていく戦闘職だ。

如何に最低限の魔力で効率よく相手を倒すか…

すでに戦闘が始まって15分近く経った。

一般の魔法使いであったならば戦闘不可能な時間だろう。

チョコ様は最低限の魔力を使い確実に敵を葬っている


まぁ、その打ち漏れを僕がすべて倒しているわけなのだが…

僕自身は魔力を使ったトレーニングを5歳の時から欠かさず続けてきた為に異常ではない魔力量を保有している。多少無駄使いをしても何とかなる

(時間魔法を使ったら一瞬だけど…)


「一度足止めをします!僕の後ろへ…」

「「はい!」」


僕の背後に二人が来るのを確認して魔法を発動させる。

魔力を両手に集めて地面に手を付ける


「【濁流】」


魔力を消費して水を生み出す。作り出した水に【射出】魔法を使い勢いよく地面に拭き当てる。

地面の土が水流によって削られ泥を作り出す。

泥もまとめて水流によって敵の方へ流す。

通常の水が当たるだけでは大した威力は発生しないが、水に土を混ぜて質量を重くすることでより威力のある波を生み出すことができる。

いつか、…前世のテレビ番組で見たことがあった。

詳しい理論は知らないが、高さ1mほどの土を含む波を作り出し相手を巻き込む。


今回の敵はコボルトだった為、身長自体が低くもろに波を受けて倒れる。

水をさらに生み出し前方180度へ泥の波を作り出しまとめて排除する


「す、すごい…」

「チョコ様、関心している場合じゃないですよ?後方からもゴブリンが追いかけてきています」

「そ、そうね。私は後方の迎撃をするわね」

「その必要はないですよ?」

「「え?」」


僕は進行方向。つまり山。斜面に向かって波を発生させた。

するとこのあとどうなるのか…


「なるほど…しかし、私達はどうすのですか?」

「え?どういうこと?」


どうやらパフェさんは気が付いたようだ…


「教えてくださいよ」

「待っていればわかりますよ…」


水の放出をやめて後方を確認する。

ふむ、確かにゴブリンが追いかけてきているな…

すでに視認できる距離まで来ている。でも、こちらに届くよりも早く波が到着するな…


「チョコ様、パフェさん。僕につかまってください」

「はい。」

「え?、は、はい…」

「チョコ様。もっとしがみついてください」

「はいはい」


パフェさんは僕の腕にがっつり捕まる。

ふくよかな柔らかさが肘あたりに伝わる。

チョコ様は最初手をつなぐだけだったので注意して、パフェさんと同じようにしがみついてもらった。

うん。こっちの方がおっきな。

カグラさんもサクラ先輩もおっきいわけではなかったので、がっつり腕が沈む感覚は久しぶりだな。


「いきますよ……【射出】!」


後方を確認しながらタイミングを合わせて上に自身を【射出】する。

するとさっきまでいた場所が、濁流に飲み込まれる。

そう、斜面に向けて大量の水を放てば下ってくるよね?って話だ。

その濁流にゴブリンたちもまとめて流される。

いやー、一気に倒せてよかったね。


「ソラさんすごいですね」

「さすが【勇者】スキルの素質を持つ物ですね…こんな大魔法を簡単に使ってしまうなんて…」


【空駆】を使い空中に簡易的な足場を作り出してそこに着地する。

二人も僕をまねて作り出した大きめの足場に着地させる。


「空まで飛べるなんて…」

「この魔法どうなっているのですか?なんで岩が空中で浮いているのかしら?」

「それは秘密ですね。」

「む。この女王に向かって秘密ですか?」


あー、めんどくさそうだな。

でも説明するのもめんどくさいしなー


「チョコ様。後で説明しますよ。」

「ほんと?」

「はいはい。あとで説明するので暴れないでくださいね?」

「な! 私がなんで暴れるのよ。そんな子供じゃないわよ」


一通り濁流が去ったあとに地面に着地する。

ちょっと地面が湿っているけど、ほどんどの水は地面に流れたので問題なく進めるな


「なんで着地しちゃったんですか?そのまま空を飛んでいけばよかったのに…」

「チョコ様。あんまり深く聞かない方がいいと思いますよ?」

「え?なんでよパフェさん…」

「パフェさんそんなに深い意味はないですよ。ただ・・・」

「ただ?」

「二人を支えているとちょっと緊張しちゃいますので…」

「?」


いや、両手に花は、それはそれでうれしいのだけど、さすがに埋まりすぎですよ。

これ以上は限界です。

ほら、チョコ様?地面についたんだから手を放してくれるとうれしいんですが?

パフェさんはすぐに話してくれました。

(まぁ、それはそれで名残り惜しいけど…)


「ほら…チョコ様?腕はなしましょうね?」

「は!?」


あ、パフェさんがチョコ様に声かかてくれた。

なかなか自分からは声かけづらいよね

いざ無くなると思うと手放したくなっちゃうのだ…


「ソラさんのエッチ」

「は?なんでですか?」

「え?違うんですか?」

「いや、違うかと言われれば…ってなにいわすんですか?」

「私の胸を触ったのでからかってみました」

「意味わかんないですよ」


この女王様…人間には理解できない思考をおもちのようだ。


「パフェさん翻訳お願いします」

「チョコ様は照れているんですよ」

「なるほど。照れてるんですね」

「もしくは、頭のネジが外れているんですよ」

「本人を前にしてひどい!」

「確かに…」

「ソラさんも納得しないでください!」

「「だって・・・ねぇ?」」

「息ぴったり!」


どっちにしろ、相手は女王様なので相手にしないに限るね

触るもん触ったしほっとこう

いやー、柔らかかったね。





「そろそろ山の中腹でしょうか?」

「そうですか?まだ全然な気がしますが…」


竜の山自体は急な勾配はほとんどなく、比較的登りやすい山だった。

と、言うかそもそもここはダンジョンである

なので冒険者が中に入って戦闘をしてくれないと魔力をためることができない。

だからおそらく山の形状自体もダンジョンコアによって修正されいそうだ。

ほら、噂をすれば雑魚敵出現だよ


「グゲェー」

「数4です。」

「はーい。パフェ様待機で!。僕が突っ込みます【縮地】」


顔がカエル。体が2足歩行の竜。身長は2mほど。

ナニコレキモイ


【縮地】で一気に距離を詰めて盾で突撃する

そうそう、さっきレベル50になった。

この世界のレベルってゲームのようにそこまで重要視されているわけではないのだ、低いより多い方が良いのは確かだ。

ただし考えかた的にはレベルを上げて強くなる…というよりかは、

強くなって、その総合的な強さがレベルという数値によって見える化されている感じだ。

まぁ、そのレベルの更新をするのには魔物を倒す必要があるのだが…


ライラ先生曰く、人間の限界はレベル100とのことなので、これでやっと半分ってとこだ。

転生者の僕のレベルの限界値がいくつなのかはわからないけどね…


「【炎剣】」


剣に炎をまとわせてカエル頭を頭を切断する。

焦げ臭いにおいを漂わせつつ1匹目を絶命させることに成功する。

コイツらって目の位置が横に付いていて、なおかつ口が突き出ているから一気に距離を詰めてしゃがんで近づけば相手かはこちらの姿が見えないから何の抵抗もなく倒せるんですよね。


「いいなー。私もたたかいたーい」

「ソラ様。自重じてください。あの相手には魔法はあまりきかないでしょ?」

「むー。そうだけど…」


カエル頭は胴体が竜で鱗でおおわれている。その鱗が魔法をはじくらしく最初の遭遇の時にチョコ様の放った【爆撃弾】がはじかれた。

そのはじかれた弾がこちらに来るもんだから初回はかなりビビった。

リスクを負って魔力を消費するよりかは、見ててもらって僕が死角から安定して仕留めた方が効率が良いという判断になり、それ以降はチョコ様は待機を願いしている


「ソラさんばっかりずるいですよ」

「はい?そう思うならその魔法以外の攻撃魔法を覚えてださーい」

「ゲコォオオ」


3匹目のカエル頭を討伐しながら答える

あ、ちなみにコイツの正式名称を二人にきいたら…

「カエルリザード」

「カエルヘット」

と、答えられた。あ、後者がチョコ女王だ。

なぜおそらくチョコ女王は適当に言っているだけだろう。

僕と同じ名前のセンスをしていてかなり傷ついた…

と、おっと、そんなことを考えていたら4匹目のカエル頭がブレスを吐いてきた。


「【衝撃緩和】!」

「【グェー】」


小盾でブレスの直撃を受け止める。

炎のブレスによる衝撃は緩和できるが熱は緩和できない


「あっつ!」

「大丈夫ですか?」

「なんとか…【縮地】」


最初の1匹と同じように近距離を近づく。今度はお返しと熱を持った盾をカエル頭の胴体て叩き付ける

魔力を弾く鱗を持っていても直接的な熱は防ぐことはできない。

熱した盾が当たり焦げ臭い。

悲鳴をあげながら暴れるカエル頭の胴体に今度は片手剣を突き立てる。

深々と刺さり血があふれ出る。

少し離れてしばらく待つ。

暴れることで刺さって剣がより深く体を気づ付ける。

しばし待っていると倒れて動かなくなる。


「ソラさんひどいですね」

「ハハハ」


何を言ってるんだ、こっちはブレスの直撃を受けてかなり熱かったんだ。

ほら、左腕の服がちょっと焦げてるヨ


「チョコ様?魔物対峙にひどいもなにもないですよ?あるのは殺すか殺されるかです。」

「パフェはどう思う?」

「考えは否定しませんが、とどめの刺し方には疑問を思います」

「ナ!?それじゃぁ、僕が悪みたいじゃないですか?」

「ホレ見たか!やはりソラは酷かったのだ」

「はぁ。・・・もういいですよ。あと、女王様が呼び捨てでいいんですか?別に僕は構いませんが、なにかしきたり?があるんじゃないですか?」

「は!?図ったわね?」


はぁ。結局この女王様の頭はわからない。

コイツは人間なのだろうか?人間の頭をしたなにか?


「ん?なんですか?」


チョコ様がシド目で見てくる

あ、よく考えたら猫耳属じゃん。

ココには悪いけど、猫頭?


「ソラ…ひどいこと考えてない?」

「あ、また呼び捨てですね」

「わー、わー。私のイメージがー」


あ、キャラ作りだったんだ。さん付けって…


「チョコ様。今更ですよ。」

「フォローで来ていない!? パフェはどう思いますか?」

「私はチョコ様に呼び捨てで言われてうれしいですよ?お世話をして10年以上たつのに、やっぱりさん付けだと何となく他人行儀な気がして…」


ふみ、衝撃な事実が今ポロリと出たな。

パフェさんは10年以上20歳のチョコ様の世話をしているのか…

パフェさんは何歳なんだろう?


「あ、年齢は秘密ですよ?」

「は、はい…」


先読みされたようだ。

きになるなー


「パフェはね…」

「言ったらシバキますよ」

「っひ!」


パフェさん怖いなー

今、角が一瞬見えた…

この話題は触れないようにしよう


「さて、じゃぁ魔石とりますね」

「あ、お願いします」

「僕も手伝いますよ」


さすがに女王様に魔石抜きをさせるわけにはいかないな。

胴体を切り裂いて心臓の横にある魔石を取りだし一か所にまとめる


「【ファイア】」


魔法で燃やして終了だ。

素材として鱗とか売れそうだけど、まだこの後古龍との戦闘が控えているのでなるべく持ち物を減らしたいのだ。

って、冷静に考えればおかしくね?

いきなり古龍はやばいでしょ




「古龍ってどんな魔物なの?」

「え?しらないんですか?」


まさかのチョコ様爆弾発言…

しかたないパフェさんに聞こ…


「私もよく知りませんよ?」

「・・・・は?」


マジですか?

は?なんで?てかそもそもなんで僕は古龍を討伐しに行くの?


「チョコ様?どういうこと?」

「え?古龍が勇者の武器を持ってるってどっかで聞いたから…」

「どこ情報ですか?」

「さ~?」


・・・ダメでしょ!


「よし帰ろう」

「え?カエルの?ちょっとまってよソラ」

「いやいや、確証なく古龍狩りとか嫌ですよ…そんな理由じゃ狩られる方もかわしそうですよ」

「ホホホ。ワシのことを心配するとは中々強気じゃの」

「そうよそうよ。やってみないとわかんないじゃな…へ?」


後ろを振り向くと杖を突いた白髪のおじいさんがソコにいた。


「チョコ様。パフェさん。僕の後ろに…合図したら僕にしがみついてください…」


さっきまで全く気配がなかった。

パフェさんもチョコ様も両方魔力探知を使っていただろうがまったく反応できなかった。

そして話の流れ的にこの爺さん…たぶん古龍でしょ?

よくある人化の魔法でしょ?

この世界にその魔法があるかは知らないけどね?


「そこまで警戒しなくでも大丈夫じゃよ?

ちょっと力試しさせてもらうだけじゃよ?」


・・・ほら、やばくね?


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