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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
3章 学園編
42/85

41話 チーズハンバーグ


「いやー驚いたよ。オークを見たときは不安になったが、そこの少年が瞬殺してしまったよ」

「はぁ」


王都に着き、冒険者ギルドにて護衛任務の達成の報告とその途中で出会ったオークの報告をしている

Dランクとなると魔物の素材も結構な値が付く。あの後俺たちは討伐したオークの素材として使えそうな部分をはぎ取り、それ以外の部分は燃やした。

ちなみにオークの肉はそこそこうまいと評判で、うまそうな腹の肉も素材として持ってきた。

で、ただの護衛任務のはずがDランクの魔物の素材を持ってきたとなれば怪しまれるので、ただいまその一部始終を説明していたわけだ。


「オークを討伐した少年はどなたですか」

「はい」


ギルド職員に呼ばれて見習い冒険者がこっちに来る。


「お名前と冒険者カードか、学生さんでしたら学生証を提出ください」

「名前はソラで、はい、これ学生証です」

「・・・」


ん?


「お前かよ!」

「「え?ええ?」」


つい大声をあげてしまった。

いや、ココって少女から様子を見て来いって言われた少年がまさか護衛の冒険者だったなんて


「あー。はい。ソラ君ね。はいこれ、冒険者カード返すね。君ならオークに1匹2匹余裕でしょうね」

「どういう事ですか?」

「商品さんは知らないんですか?この王都が2年前に魔王の来襲にあったのは」

「風の噂で聞いたことがありますね。なんでも勇者が撃退したとか」


一応俺も商人だ。よる街では酒場に顔を出したりして儲かりそうな話を聞く。

その時にたまたまそういう噂も聞いたことがある

そん時は王都からだいぶ離れていた場所にいたが儲かりそうだと思い、回復薬を買い込み王都に来た。

しかし、いざ王都に来てみたら全然魔王の様子はなく、一応酒場でそれらしいことを聞いてみたら勇者が撃退したとのことだった。

あんときは結構損しちまった。


「そうです。その時に勇者と一緒に行動していたのがこの少年。ソラ君ですよ。」

「そんな、たまたまですよ」

「お前、…なんで冒険者見習いやってんだ?」

「あー。冒険者は成人にならないと登録できないので、今は学園で授業の一環として冒険者の勉強をしてるんです」


そう言えばそうか。

ココって子の話通りならこいつは13歳か


「ソラ君が討伐したのでしたら問題ありません。

では、こちらがオーク討伐の報酬10万ギルと素材の買い取り額の10万ギルです」

「あぁ、ありがとう」


報酬を受け取り、俺たちは冒険者ギルドに併設されている酒場に行く。

そこで今回の護衛の報酬を渡すのだ

あ、基本的に護衛任務の時に討伐した魔物は6割が依頼主。残り4割が護衛者の取り分になる。

今回で言えば、オーク討伐報酬と素材代が10万ギルだったので6万ギルが俺の懐に入り、のこり4万ギルが冒険者で山分けすることになる。


「では、今回の護衛助かった。これが約束の報酬1人4万ギル。3人で12マンギルだ。それとオークの討伐報酬と素材代。それにイノシシの魔物の報酬を合わせて17万ギルだ。」

「はい。確かに受け取りました。」

「おー。初めての報酬だ!」

「やったな」


黒髪の女冒険者が報酬を受け取り、その横で見習い冒険者の二人が喜んでいる。

どうやら見習い冒険者の依頼達成は今回が初めてだったようだ。

(あとから聞いた話だが、王都でゴブリン討伐の依頼を受けて森に入ったそうだが、今喜んだ見習い冒険者が道に迷い遭難してしまい、結局見つけた時には俺が依頼を出した村の近くだったらしく。

そのうえゴブリンも討伐できずに依頼未達成になってしまたそうだ)


「おっと、そこで相談なんだが」

「ん?なんでしょう。報酬はこの額で大丈夫ですよ。むしろこちらがお願いして人数を増やしていただいたので」

「いやいや、ちと違う。えっと、そっちの少年。ソラ君にお願いがあるんだ?」

「ん?なんでしょう」


テーブルの端っこで同じ冒険者見習いの金髪少女とコソコソ話をしていたソラを呼ぶ


「まずはこれを渡してくれって言われてたんだ」


そう言って手紙を渡す


「なんです・・・・え?」

「フランツ領のココって子からだ。まぁ、内容は後で確認してくれ。

それでな、そのココって子からの依頼でお前さんが王都でどんな生活をしているのかを見てきてくれって言われているんだ。」

「はぁ」

「そういうわけだから2,3日取材をさせてくれねーか」

「まぁ、ココがそういうならいいですよ。サクラ先輩いいですか?」

「いや、私に聞かれても…そもそもココって誰ですか?まさか…ガールフレンド?」

「違うますよサクラ先輩。そんなんじゃないですよ。ただの幼馴染です」

「ますます怪しいですね」

「サクラ先輩目が怖い」

「おい、イチャイチャしてんじゃねーぞ。それも報告するぞ」

「それはやめてください」

「え?報告してもらえばいいじゃん。それともソラ君は報告されたらまずいことでもあるの?」


はぁ、そんな感じでかれこれ5分くらい夫婦漫才を見せつけさせられた。

…俺も彼女ほしいぜ


「そんなわけで、取材は構いませんが、学園とかはどうするんですか?」

「あぁ、それはホレ。なんだ知らないがフランツ領の領主から学園の見学許可書をもらってある」

「…フランツさんも一枚かんですんですね。わかりました。明日の朝からいいですよ。朝は早いので頑張って起きてくださいね」


こうしてソラの様子を調査することになった。





彼の朝は早い。

日の出の少し後に自室が出る。もちろん学園が始まる時間まではまだある

では、何をしているのか?

彼は軽装で学園の外周を走るのだ。距離にて数キロあると思われる。

その距離をからは毎朝3週もするのだ。彼曰く


「小さい時から父さんに走らされてたので習慣になってしまいました」


とのことだ。そのあと筋肉を強くする為のトレーニングとやらを行う。

それが一通り終わるころには寮の学友が部屋から出てくる。

そんな様子を見ながら彼はのんきに自分の部屋に戻りゆっくりと着替えをする

学生は登校してしまい、すでに寮の周りには誰もいなくなった頃に彼は身支度を整えて部屋から出てくる

そして校舎に向かうのかと思わせてまさかの学園から外に出た

向かった先はパン屋。そこで白いパンとハムと野菜が挟まった物を購入して歩きながら食す


「ここのサンドイッチは絶品なんですよ。カーターさんも食べます?」


勧められたので試しに私も一つ買って食べてみる

うん、確かにうまい。黄色っぽい不思議なソースがかかっていて少し酸味が効いている

学園に着くころにはサンドイッチなるものを食べ終わり、悠々と校舎に入っていく

そのまま彼は当然のように教室の自分の机に着く

しかしその様子を見ても周りの学生は注意しない。

そのことを聞いてい見ると


「だってソラ君ですもん」


・・・

みんな口をそろえてそう言う。

どうやら彼は周りから呆れられているようだ。


その後、彼は学友と共に授業を受けるが、どこか心ここにあらず。というような感じだった。

午前の授業が終わり昼食の時間になる。

彼も学友たちと一緒に食堂に向かい昼食をとる。

あまり面白いものはないな。…そう思いついでにと私も食堂で学食なるものを食す

一応学園長からの許可はもらっている。

注文したのはパンとスープ。特に代わり映えのない食事だ。

朝のパンも美味しかったがこちらのスープも美味しい。野菜を赤いスープで煮込んだ物で、学食にしてはかなり手の込んでいる気がする。


私が学食を味わっていると気が付くと彼の姿が見えなくなる

はて、どこに行ったのか。急いで探すべく学食をかきこむ。あぁ、もったいない


昼休み中探したがどこにも見当たらなかった。

最終的に教室に戻ってみると当然のように授業を受けていた。

なんなんだ。


その後の午後の授業で剣術の実習があるらしく、校庭に移動する

今日は模擬戦形式での授業のようだ。

この王都に来る途中の剣技を見てしまった私としてみれば模擬戦を行った場合、相手側の心配をしてしまう

素振りを行い体を暖めた後に1名ずつペアと作り全員の前で模擬戦を行うようだ。

見学をしているとなかなか様になっていた。

一応剣術の授業ということもあり魔法系の生徒も剣を持っているが、なかなか様になっている

しばらく見ていると彼の出番になる


「お前は私が相手をしよう」


なるほど、あの赤毛の教員も彼の実力を知っているようだ。

両者模擬戦用の剣を構える

しばらくの打ち合いの末、彼が武技を放つ。木刀の刃先が6つに分かれ、別々の方向から教員を襲う

教師は一つ一つ冷静にかわすか、逸らして直撃を回避する

その回避は華麗でそれ自体が武技のような動きだった


「相変わらずお前は武技に頼りすぎた。」


木刀を振りぬき、スキが生じたところに教員の木剣が直撃する。

ふむ、勇者と一緒に魔王を撃退したと聞いたがこの程度なのだろうか?

確かにあの教員は私の見た中でもかなりの実力を持っていたと思う。しかし魔王と言うのはかなり強大だと聞く。教員にやられてしまう生徒がはたして魔王を劇多いできたのだろうか…?


「だってしょうがないじゃないですか。魔法なしじゃ絶対にライラ先生の受けを攻め切れませんよ

魔法がだめなら武技で圧倒するしかないじゃないですか」

「その考えが間違ているぞ。武技は格下やある程度までの対人戦、もしくは知能の低い魔物との闘いで真価を発揮するものだ。相手にネタがわかっている物には逆にスキにしかならない」


私にはまったくわからないが高度な技術な話なのだろうか

若干彼が不貞腐れている気がする。


「いいかお前達もだぞ。お前達は3年生だ。来年度に上級学園に上がる者も多々いると思う。そこで上級生と戦うことになるだろう。まぁ武術大会ですでに対戦している物もいると思うが、上級学生は武術を回避することを最初に教わる。武技はあくまでも技術だ。実力ではない。そのことをよく覚えておいてほしい

それは魔法も一緒だぞ?いつまでも魔法使いではいけない。来年度からは魔術を行使できるようにならんとな。わかったか?」

「「…「はい!」…」」

「よし。それでは本日の授業は終了だ。各自かたずけをして帰宅しろ。あと、ソラ、お前は補修だ」

「え~」


その後彼は教員と3刻ほど模擬戦を繰り返してボコボコにさていた

ちなみに毎回武技を使って反撃されている。若干やけになっているのではないだろうか?


「だから何度言ったらわかるんだ!」

「そこで武技を使ってもよけられるだけだぞ」

「それを見るのは何度目だと思ってるんだ」

「お?今のはなかなか…は!甘い!」

「なぜさっきより悪くなってるんだ!そしで武技を使うのをやめろ!」





「すっかり遅くなってしまいましたね」


彼はそう言う。しかしこちらからすればその原因は彼自身にある気がする


「いやー。ライラ先生は強いなー。次は多少卑怯な手を使っても勝つ」

「そう思うのはいいが本人を前にして言う事か」


そう、なぜ彼は教員と一緒に寮の自室に戻っている。

彼の寮の部屋自体は教員用の棟にあるので当然と言えば当然なのだがなぜか彼の自室まで教員が入ってきた


「あ、おかえりなさーい」

「ただいまです」

「お邪魔するぞ。すまないが私もご相伴に預からせてくれ」

「ライラ先生、こんばんわ。それと、カーターさん、どうぞ」


なんと彼の部屋には彼と同じ年の金髪少女がエプロン姿で調理をしていた。

たしかエルサと言ったか、この王都にくるときにも冒険者見習いとして一緒にいて料理をふるまってもらった。あの時は旨かったな。

礼を言いつつ私も彼の自室にお邪魔する

彼と教員が帰宅途中から行っていた言い争いを再開する

それを聞きつつも食事ができるのを待つ。


ほどなくして肉を丸めて焼いたものが運ばれてくる

ちーずはんばーぐと言う料理らしい

チーズと言うくらいだからチーズ料理かと思ったがどこにもチーズが見当たらない。

はて、どんな味なのだろう?


「まってー…間に合った?私の分残ってる?」

「サクラ先輩お帰りなさい。大丈夫ですよ、全員分ありますから」

「ふー。よかったわ」


部屋に女性が入ってくる。黒髪を頭の後ろでまとめた少し清楚そうな女性だ。

護衛を受けた女性冒険者だ。なるほど学生服姿ってことは、やはり学生だったのか


「では、いただきます」

「「「「いただきます」」」」

「召し上がれ」


全員で少し大きめな机を囲み、食事を始める。と、机には一角開いているスペースがある

そこにもちーずはんばーぐが置かれている。誰かまだ来ていないのだろうか?


「カグラ先輩遅いですね」

「そうですね。カグラさんいつもご飯の時には遅れないのに…」

「遅れるってことは仕事が忙しいのかもしれないな」


どうやなカグラという方がいるそうだ。

仕事と言うくらいだから、すでに学生ではないのだろう

そこで気になることがあり彼に聞いてみることにする


「ここにいる者たちはソラ君の婚約者なのか?」

「ちがいま…」

「はい、ソラ君、パートナー」

「そうですね。まだ婚約者ではないですが、お付き合いさせてもらってます」

「私は違うが、まぁ将来はそうなる予定だ」


三者三様、しかし言っていることは同じだ

本人を除けば…


その後言い争いが続くが、決着は付かずに4人目の女性が到着しさらに混沌と化す

4人目の女性は白髪でスラっとした長身の子だった。

一瞬女性とわからず、彼がそっち系に目覚めたと思ってしまった。


まぁ、そんなことよりも私はちーずはんばーぐに衝撃を覚えた

なんと肉の塊の中にチーズが入っているにだ。なんだこの食べ物は!

溢れる肉汁ととろけるチーズ。そして赤い実からできた酸味の聞いたソース

どれもがおいしく、それでいてすべてが混ざり最高のハーモニーをかもち出している





そんな感じで王都であったことをココという女性に報告すると…


「なんでソラ君の周りが女性ばっかりなのよ!

それに、あなたは食べてばっかりじゃない!ソラ君のことを調べなさいよ!」


…蹴られました。文字通り空を飛ぶほどに。

あ、一応着地は受け止めてもらいました。






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