28話 武術トーナメント本戦⑤
いやー。ついにきまいたよ
神様公認ハーレム。
いやー、日ごろの行いが良いのかな?
「だから…私はソラ君の隣に寄り添ってもいいかな?」
「はい!!」
あ、やべ。つい返事してしまった。
その後は大変でした。サクラ先輩はうれしくなりテンションが上がってしまいお店のかたずけどころではなくなってしまった。
結局サクラ先輩が落ち着くのを待って、その後片づけをして一緒に寮に帰りついたのが22時近くになってしまった。
「じゃぁソラ君おやすみー」
「はい」
帰り道も特に何かあったわけではなく、女子寮の前まで送りその後自分の寮に入る。
その後お風呂に入り着替えをしてさっさと寝た。
うん、あまり深く考えないようにしよう。
翌朝
武術トーナメント最終日。今日は勝ち抜きトーナメントを行なって最後の一人になれば優勝だ。
昨夜は帰るのは多少遅くなってしまったが、変態教師が訪れることもなくゆっくり休むことができた。
朝の目覚めは良かったがMPは全回復してなかったのでパン屋で買ったサンドイッチをかじりながらMPポーションを飲む
生徒用の観客席に座り呼ばれるのを待つ。
流石に残り6名と言うこともありここに来るまでに観客にかなり声をかけられた。うん。悪い気はしない。
これぞ異世界って感じかな?
少し待っていると見知った人が声をかけてくる。
「ソラ君はやいよー」
「学友と一緒に行こうとかおもわねーの?」
寮の隣の部屋に住んでいるヴィクトルとジュストだ。
「やだよ。二人待ってたら遅刻しそーじゃん」
「いや、僕はちゃんと起きてるよ。ジュストが毎朝なかなか起きてこないんだよ」
「なんだとー!」
「たしかに。」
「納得するなー」
そんな感じで2人とやりとりを行なっていると観客席の貴族側の席がざわつき始める。
今日は王様が見にくるらしく一部分だけが垂れ幕で隔離されて特別席になっている。
あ、きたのかな?
特別席に誰かが座った。
席が2つあるけどあれかな?国王と王妃かな?
「静粛に!国王のお言葉である」
【拡声魔法】で会場全体に声が行き渡る
その声を聞いてザワザワ声がしていた会場ないが急に静まりかえる
信じらるかい?ジュストも緊張した様子で黙っている。
マイクの様な魔道具が国王?に渡り話し始める
「余はアネモイ王国の国王。ペンドラゴンである。
我が国の武術を極める小さき者たちごが、日々学んだ成果を見ることができとても楽しみにしておる。
これより5試合執り行われるが各自自分がアネモイ王国の国民として、誇りを持ち、正々堂々健闘してほしい。」
うん。名前はあれだね。聖剣とか持ってるのかな?
ここからだと腰に何か吊るしているけど何かはわからない。
もし持ってるならほしーなー。
「勝利の剣」とか使ってみたいなー。
「ところで観客のおのおのはどうかな?懐はあったまったかな?」
ん?話終わりじゃないの?
てか、かなりふざけた感じだな。さっきまでの威厳が台無しにだ…
「余波カグラ選手に期待していたのだがまさか昨日敗退してしまった。いやー。何があるからわからないものだな。余の小遣いを使い切ってもまだたわい」
「ちょっと貴方。何言ってるの。それに私はあれほど1人にかけるのはやめなさいって言ったのに!」
国王お小遣い制かよ!
王妃が国王の自業自得だと叱っている
「まぁまぁ、同じような経験をしたものも多いのではないだろうか?よもや入学して2ヶ月しか経ってない1年生が最終日まで残るとは思わんじゃろう。
このままだと国の賭博屋が儲かり過ぎてしまう。
そこでじゃ。今回のみ特別ルールを設立する。本来は賭けを行えるのは予選最終日までじゃが今回に限り今から1時間、上位6名の誰が優勝するか受付を行うことにする。もちろん特例が故に倍率はそこまで高くはないがの。今回負けてしまった者もまだチャンスがあるぞ?
では、わしも誰にかけるか考えるとするかなの」
………この国の国王大丈夫か?
いや、違うな。これは負けてしまった国民からさらに搾り取る気だ。
最初に国王自ら賭博をしていること、負けてしまったことをアピールして親近感を持たせて、そこから救済という名のさらなる賭博をおこなわせる。
なかなか腹黒い
「貴方今月はお小遣いないからもう賭けられないわよ」
「お、そうであった…」
………やっぱり駄目だ。
国王の親衛隊が慌てて国王から【拡声魔法】の魔道具を取り上げた。
さて開始時間が1時間延期されてしまった。
はてどうしよう…
「俺はちょっくらお前に賭けてくるぜ」
「僕も行ってきますね。ソラ君も一緒にいきますか?」
「いや、僕はいいや。言ってらっしゃい」
ヴィクトルとジュトスは賭け屋に行くらしい。
今行ったら絶対混んでるだろう。絶対行くか。
すでに有り金のほとんど賭けているんだ。今更賭けるお金もないがな!
二人が行ってしまったので昨日買った雑誌を読む。
ふむ、次の相手は魔法使いか…何とかなりそうだな。
この世界の魔法使いは詠唱に頼りすぎている。中には【身体強化】を使って移動したりしながら戦う者もいたが昨日の感じを見るとどれも微妙だ。下手したらココより弱いぞ。
あー、予選の決勝で戦ったボイロさんは強かったな。あれだけ応用のできる戦い方ができるのに何で序列が低いんだろう?
不思議た…
「ソラ君。おはよう。」
「ん?あぁおはよう」
声の方向を振り向くと同い年の金髪ツインテールの女の子がいた。
信じられるか?実はコイツ、侍の妹なんだぜ。
そして相変わらず顔は不機嫌そうである。
「今日、勝てる?」
「あー、どうだろうな。やれるとこまでやるつもりだけど正直相性次第だと思ってます。」
「そう。私のお金、賭ける?あなたに」
「いやー、それは自分で決めてください」
「そっか。あなたは?」
「僕? 僕は自分に賭けてるよ。しかも倍率が高い時に」
観客席に来る前にさくっと確認したんだが、僕の優勝倍率がめちゃくちゃ低くなってる
そりゃそうか、優勝候補だった神楽さんを倒したりしてるもんなー
僕が賭けた時は1位予想が900倍だったのが今朝の時点で2倍くらいになっていた。
「ソラ君、大金持ち?」
「そうだなー。優勝できたらね」
「嫁ぐ、私、幸せ?」
「いや、それはどうだろう。って嫁ぐ前提で話しないでください」
相変わらず不思議キャラだな。顔は綺麗で、ぶすっとしてて不機嫌そうだけど
話すとなんか気が抜けるような天然キャラだ。顔は可愛いんだけどなー。それ以外がアンバランス過ぎて手に負えない。それに、ハーレム目指しているって言っても、お金目当ての子を嫁にはしないよ…
ちなみにだが、この国はもちろん一夫多妻制である。ザ・少子化!
っていっても基本は1対1らしいけど、貴族だったり、名のある冒険者だけらしいけど。
両方どちらかと言うと短命らしい。
貴族はなんだかんだ覇権争い等での暗殺があったり、冒険者は魔物に殺されるらしい。
意外と農民や商人の方がそういったリスクが少なく長命なのだとか。
まぁ、僕の父さんや母さんも僕の為に冒険者やめたくらいだしね。
そういえばココの父さんもそうだったとか言ってた。
ココは元気にしてるかなー。
「私、そろそろ行く、みんなの所、戻る」
「おう、じゃーなー」
エルサも女の子の友達がいるのか。
あんな感じのしゃべる方だからなー。絶対友達とかいないと思ったんだけど。
ちょっと気になるな。いじめられてなければいいけど。
「いやー混んでましたぜ」
「混んでましたね」
お、戻ってきたか、モブキャラA、B
ヴィクトルとジュトスである
「今ソラ君すごく嫌なこと思いませんでしたか?」
「「え?」」
うん、ヴィクトルは気づいたか。ジュストは気が付いてないようだ。
てか、僕の思考を読まれてたまるか
「顔に出てますよ」
「マジか…」
「はい。」
そんな感じでいつもの馬鹿話をしながら時間をつぶす
そういえばこの二人ともずいぶん仲が良くなった気がする。試合の間ずっと隣の席にいるからなー。
「それでは11回戦を開始します。対戦ステージには魔術障壁を張りますので、観客の方はぜっていに手を出さないでください」
いつもと同じアナウンスが流れる。違うと言えば昨日までは直前まで試合の勝者を予測する賭けが行われていたくらいか…
さて、今回の対戦相手は魔法使い。先ほど雑誌で読んだ内容が正しければ火属性魔法が得意らしい。
お互いに開始地点まで移動する。
相変わらずステージは所々破壊されていて岩や幅数メートルはある亀裂が走っている。
僕が本戦を開始する時からあったってことは1回戦か2回戦のどちらかが盛大に魔法の打ち合いを行ったのだろうか…
これは後から聞いた話だが1回戦は両方魔法使いだったらしく、お互いの魔力が尽きるまで大魔法を打ち合ってステージを破壊したらしい。で、2回戦は先ほどの1回戦で魔力を使い切ってしまい、僕の3回戦の対戦相手、弓兵のラルス先輩に瞬殺されたらしい。
試合開始の合図とともに相手の方向へ走っていく。
戦略的にはいつもの対魔法使い戦と同様な戦術で行く。
岩陰から行きよいよく姿を現すと、対戦相手は初期位置にいたらしい
「【ファイアボルト】」
こちらを認識すると即座に魔法を放つ。おそらく探知系の魔法を使ってこちらの位置を察知していたんだろう。僕が迷うことなく移動しているのを確認して姿を現すのを逆算して詠唱していたのかな?
次からはもう少しフェイントしないとダメかな?
相手が放った魔法はファイアボルト。火属性と電気属性の複合魔法だ。
そもそもこの世界には電気がない。なのになぜ電気属性?とこの世界に転移した時は疑問に思ったが、どうやら先代勇者が人々に雷を説明し電気の存在を認知させたらしい。
まぁそれでも電気を生み出すことはできずにあくまで攻撃魔法として普及しているだけだが…
炎の塊が周囲に電気をまとわせてこちらに迫ってくる。
うん、弾速もなかなかだ。
電気属性魔法の厄介な所は触ると痺れることだ。まぁそこまでダメージを負うほどの電流を流せるわけではなんだろうけど…
とにかく回避だ。すでに昨日の試合で解禁した【視界内転移】で魔法が着弾する寸前に魔法の奥に転移する。
「っく。火の精霊よ、かみn」
「【マジックショット】」
いや、よけられたからって「っく」とかいらないからさっさと詠唱しなよ。まぁそれでも僕の方が早く発動できるけど…
最近よく使っている【マジックショット】
この魔法は魔力の波、音波をイメージしている。魔力の振動って感じかな?
対象に着弾すると相手の体内の魔力をこちらの魔力の振動で揺らす。そうすることで相手の体内に魔力があればあるほど、その体内の魔力が振動しダメージを与えることが出来る。
体中の何かが細かく揺さぶられるのだ。ふつうの人間?なら耐え切れずに吐く。そりゃーもう盛大に…
ある程度実力がある者でも自身の魔力が振動し思うように魔力があつめられなくなるらしい。
あ、なんでそんなことを知ってるかっていうと昨日の対魔法使いの時に連発して敗者用の転移先をゲロまみれにしたらしい。
選手が自分の汚物を魔法で綺麗にしようとしてもできなかったそうだ。
で、今回の相手も【マジックショット】が着弾して転移していった。
【訓練用プロテクション】も着弾時のダメージは無効化するのだが、くらってしまった場合その振動は体内の自分の魔力が振動しているだけなのでどうにもできないらしい。
「勝者、ソラ選手」
……
「それでは12回戦を開始します。対戦ステージには魔術障壁を張りますので、観客の方はぜっていに手を出さないでください」
……
「勝者、ソラ選手」
いや、特に語ることなかった。会場からこちらを見ている手をふるサクラ先輩を見つけて、ちょっとうれしかったくらいかな?
さすがに手は振らなかったけど。いや、恥ずかしいよ。
……
「それでは13回戦を開始します。対戦ステージには魔術障壁を張りますので、観客の方はぜっていに手を出さないでください」
13回戦。午前中最後の戦いだ。
相手は序列11位。
近接特化の騎士だった。全身を金属?の鎧を着ていて魔力により高速移動をしていた。
イメージ的には僕の【射出】に近いのかもしれない。
と、思ったがやってることはホバークラフトだった。風魔法で常に下方向から風を吹かせて自分を浮かせてさらに風魔法で自身を移動させていた。
これが序列11位でいいのだろうか?実質生徒の3位である
(序列Top10位は2位と5位を覗いて実践戦闘指導の教師)
残念なことに、と言うか予想した通りだったのだが、管理の巨体(鎧)を持ち上げて高速移動を行うほどの魔法を常時発動している。回避に専念しているだけで勝手に魔力切れをおこして動きを止めた。
そこに例の【マジックショット】を放った。
うん、鎧の中大変そう…
と、思ったら体内に魔力がほとんどなくたいしたダメージは通らなく、着込んでいる鎧もあり一撃で転移させることはできなかった。
周りの観客からは僕の魔法の特性も知られていない為、騎士が魔術師殺しの魔法に耐えたと歓声があがった。
仕方なく近づき鎧をはがして木刀で殴って転移させた。
いやー、魔力切れで失神しそうな相手の鎧をはがして木刀で殴り倒すとかどんな外道?
あ、相手は女騎士でした。若干興奮した。
…
いや、嘘です。ごめんなさい。
そんな感じで午前中の部が終わり残り2戦になった。




