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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
2章 武術トーナメント編
27/85

27話 公認

更新忘れてました


学園の寮に戻り迎えが来るのを待つ。

侍ボーイのコタロウが晩飯を一緒にと誘ってくれたのだ。

せっかくなのでご相伴にあずかろうと思う。

少し待ってるとドアがノックされる。

あ、服は冒険者用の鎖帷子から浴衣っぽい着物に着替えた。


「行くわよ」


扉を開けると10歳前後の金髪ツインテールの女の子が腕組をして待っていた。


「あれ?エルサさんじゃないですか。コタロウ先輩は?」


自称コタロウの娘である。

相変わらず口をへの字にしてムスッとしている。

相変わらず愛想わるいなー。一応同い年なのになんだろう、子供っぽい気がする


「家。待ってる。ついてきて」


あ、はい。

家で準備してるのかな?

そう思い深くは聞かず荷物をもってエルサさんの後ろについていく。






「…?え?」

「ここ、家。中に入る」


エルサさんに案内されたのは定食屋だった。周りの欧風の建物に似つかない瓦屋根の2階建てで1階部分でお店をやっているようだ。そして地味に混んでいる。


「兄さん、連れてきた」

「ソラ殿、来たでゴザルな。」


待っている客に悪いなと感じつつ、エルサさんの後に続き中に入っていくちょうどお客の注文を取り終わったコタロウ先輩がエルサに呼ばれてこちらに気が付く。

そのままコタロウ先輩に奥の[予約席]と書かれたテーブルに案内される。

そして当然のようにエルサさんも座る


「メニューを見て待ってるでゴザル。決まったら声をかけてくださいでゴザル」

「お、おう。えっと、ナニコレ?」

「ん?拙者の家でご飯をごちそうするでゴザル。」

「ごちそうするって、そういうことだったんですね。」

「これでも王都ではソコソコ儲けさせてもらっているでゴザル。味は期待していいでゴザルよ」


そう言ってコタロウ先輩は厨房に入っていった。

エルサが机に立てかけてあったメニューを広げる。

お?手書きにメニューのようだ。居酒屋文字っていうのだろうか?この世界の言葉で書かれているがだいぶ崩されている。うん、正直よく読めない。


「エルサさん。おすすめってなにかな?」

「どれも微妙。後悔しないように自分で決めたほうが良い」


うん、なんだろうこの感覚。ほんとに人気なのだろうか?

いや、席は満席だし、店の外にも軽く行列ができていたから人気はあるのだろうけど…

仕方ない自分でメニューを読み解くか…


[唐揚げ定食 1000ギル]

[焼き魚定食 1000ギル]

[ハンバーグ定食 1000ギル]

[侍定食 300ギル]


なんだよ侍定食って。そしてメニューが全体的に異世界じゃない!

勇者さんはアレですかね?食事にこだわる方だったのかな?

一応僕にはこの世界に転生するにあたり現存する勇者がやりすぎないようにするように抑止と制裁を行うと言う任務がある。

まぁ、勇者がいなくなっても困ることではないから神様も許してくれるよね?

こんなことで勇者を問い詰めたくないよ…


「エルサさんは決まった?」

「うん、あと、エルサでいい。」

「え?」

「同い年、エルサ、でいい」

「あ、はい。…すいませーん。注文良いですか?」


ふむ、金髪ツインテールは呼び捨てご所望ですか…

よくわかんないな…


「きまったでゴザルか?」

「あぁ、この唐揚げ定食と言うのを頼む」

「卵焼き、パン、挟んだヤツ」


は?そんなのメニューにないだろ。


「わかったでゴザル。ソラ殿は唐揚げ定食とエルサは卵サンドでゴザルな」

「はい。お願いします」

…

「あげないよ?」

「いらないよ。」


いや、驚いてエルサを見ていたが別に羨ましそうに見てたわけではない。

なんなんだこの定食屋。と、思ったがそもそもエルサはこの家に住んでるのか。別にメニューとか関係ないよな…


「エルサは冒険者になりたいんですか?」

「えぇ。なるわ」

「なんで冒険者になろうと思ったんですか?」

「?なんであなたに教えなくちゃいけないの?」


ぬ。たしかに。

と言うかエルサが初めてまとものしゃべった気がする。今まで「そう」とか「えぇ」とか単語しかしゃべらなかったのに…

顔はかわいくて、態度はふてぶてしくて、声は透き通るような声だった。

ついでに侍の妹。イミガワカラナイ


「特に知りたいってわけではないんだけど、僕も冒険者になりたかったから、エルサはどんな理由なのかなーって思っただけですよ」

「あなたも、冒険者になるの?」

「あぁ、はい。僕は父さんと母さんが元冒険者で、ちょっと憧れてて、学園を卒業したらなりたいなーっと思ってます」


うん。嘘は言っていない。一応本当のことではある。

一番は「異世界だぜ!ヒャッハー」とかしたいのである。


「そう。私、強くなりたい」

「僕も強くなりたいです。大会が終わったら授業が始まりますが、一緒に頑張りましょう」

「頑張る」


「またせたでゴザル」


コタロウ先輩が両手に唐揚げ定食とサンドイッチをもってやってくる。

器用に僕の前に唐揚げ定食、エルサの前にサンドイッチを置く。

ご飯に味噌汁。漬物とメインの唐揚げ。

先代勇者さんマジで感謝。個人的にはパンよりもお米派なのでいつも米を所望していた。

フランツ領付近では米の栽培を行っていない為か結構高いらしく母さんにおねだりしてもあまり食べさせてもらえなかった。

さすが王都と言ったところだろうか。


「ちょっと休憩でゴザル」


そう言ってコタロウ先輩は厨房から雑炊を運んできて僕の隣に座る

お客まだいるけど大丈夫かな?と思ったが厨房からエプロン姿の学生が現れる

え?なんで学生ってわかったかって?いや、制服の上からエプロンつけてるんだもん。


「まだ混んでいるけど大丈夫なんですか?」

「ちょうどバイトの子が来たので拙者は休憩でゴザル。腹が減っては戦はできないでゴザルよ」

「まぁたしか……いや、稼ぎ時なら仕事しなきゃダメなのでは?」

「せっかくソラ殿が来たのだからちょっと話したいこともあるしちょうどよかったのでゴザルよ。

それにさくっと食べて聞くこと聞いたらすぐに戻るでゴザルよ」


そう言ってコタロウ先輩は自分の雑炊をさくっと食べるとこちらに向き直り聞いてきた。

さりげなく唐揚げ定食の唐揚げ1つ食べてたし…

ごちそうしてもらってるから文句は言わないけど…


「大会の時に聞いたこと頼んでもいいでゴザルか?」

「魔物に襲われそうになったら助けてくれって話か?」

「そうでゴザル」


うん。妹を前にしてソレを聞くのか。


「あぁ、僕にできる範囲でならそれは構わない。と言うか昼間も言ったが目の前に困ってる子がいたら助けるのは当然だろう?」

「いやー。そうかもしれないが一応確認しておきたくて…」

「もぐ、私、もぐ、強くなる。もぐ、兄さん、もぐもぐ、心配いらない」

「と、申しておりますが?」


真面目な顔で言っているのだが卵サンドが口に入りながらしゃべってるせいで全然伝わらない。

なんかズレてるなー

あれか、この子はきっと自分の世界を持ってる子だ。


「エルサはこんな感じなので心配でゴザル」

「まぁできる範囲で頑張ります。でもなんで僕なんです?ほかに強そうな人とかいるでしょう?」

「いないでゴザルよ。1年生で序列19位とか異常でゴザルよ。それに年もエルサと同い年なので卒業まで一緒でござろう?」

「まぁ、序列の件は置いといて、確かに同い年だから少なくても3年間はいっしょですね」

「ソラ君。よろしく。兄さん、冒険者の仲間。一人捕まえた。」

「ソラ殿はエルサに懐かれたでゴザルな」


一緒に冒険者になるのも悪くないかもしれないな…


「では、拙者は聞きたいことはきけたので仕事にもどるでゴザル。ゆっくりして行ってくでゴザル

あ、ソラ殿がよかったらエルサをもらってやってもいいんでゴザルよ。」

「「は?」」

「どうせ拙者の家はすでに落ち目でゴザル。ならばむしろ10歳でこれだけの有才とつがいになった方が将来がいいと思うでゴザルよ?それこそこのままいけばエルサはどっかの家に嫁がせられてしまうでゴザルよ

そうなったら冒険者なんでできないでゴザルよ」

「確かに。ソラ君、よろしく」

「…」


ダメでこの兄弟…




それから罪なき唐揚げ定食を食べて一人で寮への帰路についた。

あ、唐揚げは悪魔的なうまさだった。くそ、1個コタロウ先輩に取られたのが悔しい。コタロウ先輩が旅立つ前に絶対もう一回来よう。悪魔を通りこして魔王的なうまさだった。

決意をしながら店を出ると、すぐに知ってる顔と出会った。


「あれ?ソラ君先約って言ったけど一人で定食屋に来てたなんて…一緒にくればよかったのに」

「俺と一緒に飯に行きたくなかったのか?さすがに師匠はショックだぞ。そんなに見栄を張らなくてもいいんだぜ」


ヴィクトルとジュストだ。そういえば今日定食屋に行くって言ってたな。

と言うかかなり嫌な勘違いをしてるな


「いや、一人ではなくて…」

「お次の方どーぞー」

「あ、じゃぁソラ君行ってくるね」

「おう、恥ずかしがらなくてもいいだぜ」


バイト子が呼びに来てしまった。

完全に誤解されたな…

まぁ仕方ないか…






「はぁ。お腹すいた。」


うん。寮についたのだがお腹がすいた。

成長期?だからだろうか、それともMPが残り少ないから体が欲しているのだろうか…

どちらにしてもお腹がすいてしまった。


「さっき唐揚げ定食食べたばっかりなんだけどな…まだ、出店やってるかな?」


時間はすでにこの世界の時間で20時を回っていた。この世界の時間と言っても基本は元の世界の時間とほぼ一緒で1日25時間であるのが違いだ。別に1日の時間が伸びたからと言って特に変化はない

夜に1時間多く寝られることくらいだろうか…

寮の門限は22時なのであと2時間近くある。

22時と言うとずいぶん遅く感じるがここは王都でそれなりに警備もしっかりしているので安全なのだそうだ。そういえば西の端にあるスラム街だけは学生は行ってはいけないとここに来た初日にライラ先生に言われたな。


闘技場の近くまで行くと営業している出店は多く、お酒を飲んでいる人も多い。

何にしようかな…

そう考えながらあるっていると声をかけられた。


「あら、ソラ君」

「あ、サクラ先輩。出店はもう終わりですか?」


サクラ先輩が両手に荷物を持ちながら声をかけてきた


「あ、片方もちますよ」

「ありがとう」


サクラ先輩から荷物を受け取る。

若干サクラ先輩の顔が赤い気がする。気のせいかな?魔力の灯が若干赤みががった光をだすのでそう見えるだけかも?


「うん。この時間からはお酒飲む人ばっかだからハンバーガーは売れないんだよね。ほら、父さんものみに行っちゃうし…フライドポテトとかがあればいいんだけどね」

「食べたいなーフライドポテト」

「私も食べたいよ。でも油が高くてなかなかコストを抑えられないんだよ。ウチは値段で勝負してるからね。ハンバーガーが150ギルでポテトが800ギルとかじゃ誰も買わないでしょ?」

「確かに、今日食べた唐揚げ定食は1000ギルもしたけどそれが原因だったのか」

「え!?ソラ君今日唐揚げ定食食べたの?王都で唐揚げ定食って言ったらあの侍先輩のお店でしょ?いいなー。私もいきたかったなー」


侍先輩って言われてるのか。

そもそも異世界で侍って単語があるのか…


「今日の大会の対戦相手で…今度一緒にいきますか?」

「えー。ウチお金ないからそんな高い所いけないよー」

「それくらい出しますよ。同じ世界の出身ですし…」

「そっち?そこはソラ君。彼女とのデートの時はおごりますよ。とかじゃないの?」

「いや、付き合ってないですからね?それにデートで唐揚げ定食っていいんですか?」

「むー。でも食べたいんだよー」


サクラ先輩がほっぺに空気を入れて膨れる。

うんー。かわいいなー。ココやエルサみたいな幼い可愛さじゃなくて、ちょっと大人びたような可愛さがある。


「明日あたり行きましょ?」

「明日か~。たぶん行けないと思うよ?」

「出店の手伝いですか?」

「いや、そうじゃなくて…そっかソラ君は今年が初めてか。」


?

なんだろう最終日に何かあるのだろうか?


「えっとね。4半期に一度行われる大会の最終日には王様がこられるんだよ。それでね大会の上位者に入った人達をお城に招いて晩餐会をやるんだ。」

「へー。そりゃたいへんそうだ」


何が楽しくて偉そうな王様とご飯を食べなきゃいけないんだか…


「いや、ソラ君も行くんだよ?」

「はい!?」

「そりゃそうでしょ。毎年上位10名を誘うらしいよ?すでにソラ君は参加だね」

「マジですか…めんどくさそう」

「えー。いいじゃないん。おいしい料理でるかもよ」

「いや、サクラ先輩絶対他人事だと思ってるでしょ」

「うん。思ってるよ。私みたいな一般庶民には関係ないしね」

「はー」


一気に憂鬱になったな。お腹すいていたのも気にならなくなってしまった。

先輩と出店の片づけを行いながらそういえばと聞く


「サクラ先輩。カグラさんって知ってます」

「カグタ先輩?2年の?今日ソラ君が戦った相手だよね?」

「はい。その人どうもおかしく転生者なのかなって?」

「あー。そうね、拳銃で戦ってるからそうみえるわよね」

「はい。それもなんですけど、今日会話しまして、なんでも神楽琴美って言うらしいですよ」

「え?そうなの?まんま日本人だね」

「はい。本人は否定してましたけどね。なんでもあの拳銃は勇者からもらったみたいです。盟友って言ってましたね。」


サクラ先輩はどうやら知らなかったそうだ。

んー。むしろカグラさんは異世界(もともと僕らのいた世界)に興味があったみたいだからサクラ先輩に接触図ってもよさそうだけど…


「ソラ君みたいに異世界人は自分から接触しないと思うよ?お互い味方じゃないでしょ?」

「そうなのかな?」

「少なくても私はソラ君が異世界人って自分で気が付いたとしても絶対に声はかけないわよ」

「え?なんで?」

「だって何考えてるかわかんないじゃない。少なくても異世界人って時点でアドバンテージなんだよ?その手札を自分から明かさないほうがいいでしょ?それにね?」


サクラ先輩は手に持っていた荷物を一度おいて僕の方に向き直る


「勇者ってとってもモテるんだよ?逆に言うと、惹かれてしまうんだよ。接触したら相手のことを好きになってしまうんだ。そりゃーもう、対戦中目が離せなくなるくらいに…」

「そ、そうなの?」

「私はソラ君のこと好きだよ?でもね、おそらく同じことを思ってる子やこれから思う子はたくさんいるとおもうよ?そういう者なんだって。」

「お、おぅ?…?そういう者なんだってって誰がいってたの?」

「神様?今朝夢に出てきた。あなたは新たな勇者に惹かれてしまうだろうって」


なんて迷惑な勇者なんだ。

なんだよソレ。もっと言うことあるだろう…

てか、それでサクラ先輩は今日寝坊したのだろうか?


「でも、その気持ちはあなたのもの。とも言ってた。それで実際ソラ君の試合を見てたらかっこよくて。

昨日も予選で見てるはずなのに、今日は全然違って見えた。あぁ、私惹かれてるんだなって思った」


はぁ。僕は目の前の試合に一生懸命だっただけど…

そんな惹かせる魔法なんて使ってないんだけどな…


「別にソラ君を一人占めしようとかは思ってない。いやできればしたいけど、神様が私の夢に出てきたのはね?諦めなさいって言うことを伝えに来たんだって」

「あきらめる?」

「えぇ。私がソラ君のことを諦めるか、ソラ君を一人占めするのを諦めなさいって…」


…それって

キター

神様公認ハーレムじゃん!!









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