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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
2章 武術トーナメント編
23/85

23話 武術トーナメント本戦①


会場内の仮設アイテムショップがやっているのを見つけて中を覗いてみると…


「この世界にMPポーションあるのかよ!」


衝撃の事実である。

後でライラ先生に問い詰めると知っている者かと思ってそうだ。エクストラスキルの関係で使えないのかとかってに思っていたそうだ。

試しに一番安い[MPポーション(10)]を1本買って飲んでみるとMPが17000近く回復した。

よし!最大MPの1割だ。僕はその店で売っている一番性能の良いのをすべて買った。

[MPポーション(30)]をかった。店員にもっと性能が良いのはないか聞くとこれ以上の性能が良いのハイポーションと言うらしく国の許可がないと売買できないそうだ。

まぁ、仕方ないか、それにMPを3割も回復できる薬を買えただけでも良しとしよう。

一応瓶の裏を見てみると

[MPポーションは服用者の体内の魔力作成器官を強制的に活発にしてMPを補充する薬です。服用後効果終了は平均して30分になっています。その期間中の連続使用は効果がありません。]

に注意書きがいくつか書いてあったが、1日何回までとかは書いていなかった。まぁ、毎試合の間や最悪試合試合中に格納石から取り出して飲もう。

「でも、結構高かったな。まぁしょうがないか。それにこれで優勝すれば王儲けだ」


[MPポーション(10)] 10,000ギル

[MPポーション(20)] 25,000ギル

[MPポーション(30)] 50,000ギル

性能の低いのをいっぱい飲んだ方が得なのだろうけど、すべて300mlほどの量がある。そんなのを何本も飲んだらおなかタプタプで戦闘にならないので、高くてもなるべく少ない量で効果量が高い者を買った。

あ、ちなみに12本買ったので所持金がかなりやばいです。


名前[ソラ]

レベル[28]

王都第2学園1年生

序列[39位]

使用可能残高[14万ギル]

備考欄[特待生]


12本で60万ギル。自分に10万賭けたので所持金の残が14万ギルである。

1位になれば8,000万ギル、途中で負けたら14万ギル。

うん、われながらかなりリスキーだな。次の試合からは切り札を悟られないように本気で行こう。


ちなみに僕は特待生の為、学園内での授業料や寮代、さらには寮での食事代等はかからない。

最悪バイトも許可されているので所持金14万ギルになっても何とかなるだろう。




「これより3回戦を開始する。ソラ選手、ラルス選手、両者前にでなさい」


本戦と言うことで今まで四分割されて使用されていたコートは1つに統合されていて対戦のコート自体も今までのものより大きくなっていて、その地形も今までのような芝生から地面の床に変貌している。

大きな岩がころがっていたり、クレーターできていたりとすでにコートとは呼べない状況だ。

なんでも本戦は対戦ステージの復旧を一切行わないらしい。どんなにひどくても次の試合でその地形で対戦するとのことだ。


予選では両者がコートの端に寄ってから試合を始めていたが、本戦になり、広くなったことで中央付近にある印から始めることになる。

印と印の間の距離は予選時の試合開始地点と同じくとのことだ。

名前を呼ばれて僕も対戦相手は別のゲートから中に入る。

本戦と言うことで 今までのような闘技場内の端に待機するのではなく、観客席から待機して、専用のゲートから入場する。


両者のゲートは対戦ステージの端に作られていて、なんでも序列の低い方(挑戦者)が学生用観客席側から入場。序列の高い方が貴賓席側から入場するそうだ。

さて、貴賓席にいるような方々はもちろん賭け事を行なっている

では何を基準にかけているのか?

もちろんそれ専用の情報屋がいてその情報を見て決める。

と、言うのもいいだろう。

僕が自分に賭けたのはそう言う事前情報をしっかりやっていて儲けようと意気込んでる者達のかけかただ。

もちろん、全員がそんなことを考えているわけではない。

貴賓席を通り抜けて対戦ステージに入る。そこでは直接対戦者を見ることでこの対戦を随時予想して賭けることができる。

もちろん、1戦の勝敗を予想するので当たっても倍率は高めだ。

僕もゲートを通るまでにいろんな人に声をかけられた。

体調はどーだーとか、小さいのにがんばるねーとか…面倒だから適当にあしらったけど…


「今試合の倍率は挑戦者ラルス選手が1.5倍、応戦者ソラ選手が1.2倍になっております。あと5分で締め切らせていただきますのでお早めに近くのスタッフにお声がけください」


今更だがこれって、やってることは奴隷の闘技場と変わらないよな。

あ、だからこの場所の名前も闘技場なのか…


「よろしくソラ君。君が特待生の1年生なんだって?」

「よろしくお願いします。はい。今年特待生として編入させていただきました。」


金髪オールバックのさわかやそうな長身のお兄さんが声をかけてくる。この人がラルスさんだ。かなりフレンドリーで、うざい。


「今年の特待生は強いらしいと聞いていたがまさかこの僕が挑戦者側にまわるとはな!」

「たまたまトーナメントの組み合わせが良かっただけですよ。」

「ふふ。よく言うな。オリンピアやボイロにも勝ったんだろう?」


オリンピアさんはわかるけどボイロって誰だっけ?

あー。昨日の予選の決勝の対戦相手か。


「両者いいかな?」


審判の先生が声をかけてくる。どうやら賭けの締め切りは終わったらしい。返事をして自分側の印の位置まで行き武器の準備をする。ここに来るまでのMPポーションのおかげでMPは全快している。

審判の先生が対戦ステージから出て行き観客席の方に行く。あそこから爆撃魔法を空中に放ち、その音で試合開始とのことだ。

試合開始の案内が放送される(拡声魔法でしゃべっているだけだが)


「それでは3回戦を開始します。対戦ステージには魔術障壁を張りますので、観客の方はぜっていに手を出さないでください」


観客席と対戦ステージの間にうっすらと青い透明な障壁が貼られる。あの障壁で内からも外からも物理、魔法を無効化するそうだ。特大のプロテクションである。その維持には魔力を大量に使うそうで魔法の得意な先生や生徒がバイトとして魔力の供給を行っている。


先生が対戦ステージの端から中央に爆撃魔法を放つ

少しして爆発。試合開始だ。




遠方から弓の矢がおそいかかる。

横に回避しながら距離を詰める。

ふむ、相手は弓兵のようだ。地形がだいぶ荒れている為敵の姿が見えない。

高台に移動して目視しようとして見てたがその瞬間に今までの山なりの攻撃ではなく一直線に高速で矢が飛翔してきた。

こちらから見えるということはラルスさんからも射線が通ることになる。ふむ、厄介だな……


頭上から飛翔してくる矢をかわしながら地道に距離を詰めていく。

対戦前はラルスさんは武器らしい武器はもっていなかった。おそらく魔法鞄か格納石をもっているのだろう

ある程度距離が詰まれば最悪、体内加速や視界内転移で急速接近して無理やり近接戦に持ち込もう。

1試合目からMPポーションを飲んでいるようでは12本しかストックのないMPポーションじゃぜってい足らないから最悪ライラ先生に借金して買う必要があるけど……


弓の軌道を確認しながら距離を詰める。はて、なぜ相手はこっちの位置が見えないのに弓で狙えるのだろう

高台で一瞬確認した時はきちんと弓を射ていたから魔法の類ではないのだろう。

となるとサーチ系の魔法かな?

ゲームとかでよくある魔力探知ではないかと予想する。


母さんと図書館で借りた魔法の書などにもそういう魔法が存在することは書いてあった。いまいち本に書いてあることがわからなくて僕は会得することができなかった。母さんも使えないとのことで見よう見まねで使うこともできなかったのだ。


原理のわからないものには対処の仕様がない。一応魔力を使って人型を作ってみたり、広範囲に魔力を拡散させてみたりしても良いのだがそれでダメだった時のリスクが大きすぎる

主に、今後のMP問題だが。

なので、今打てる最善の手を打つ。

【プロテクション】

これで1度だけ物理、魔法ダメージを無効化できる。ただし無効にできるのはダメージだけで衝撃等まで無効化できるわけではないので油断は禁物だけど…

吹きとばされて、回避できないところにもう一撃とかされたらその時点で負けてしまう。

その後、弓の軌道を確認し一気に距離を詰める。

相手もそれに気が付いてようで高台に上りこちらを見下ろし弓を引く。

ラルスさんが矢を放つと同時にななめ右に無理やりよける。

その瞬間、自分のいる位置にすさまじい轟音を響かせながら弓が飛翔する。

あ、この矢って自動誘導だ。移動先に矢が曲がって来てるもん

弓の衝撃をなるべく受けないように全力で弓にぶつかりプロテクションを犠牲にして弓の対処をする


「木々の精霊よ。敵を射ぬく矢を生み出したまえ【マジックアロー】」


なるほど、自動誘導の魔法の矢を自分の弓で射ていたのか。

再度生み出した矢を弓にかけて引く。

原理がわかれば対応の仕様はある。ラルスさんがやっていたのは敵が見えない位置の場合は頭上に射て魔法の矢による自動攻撃。敵が見えたら全力で弓を引いて目標を射抜く。

その時に自信に身体強化等や弓術のスキルを使ってブーストして威力を強め、狙いは魔法の矢に任せる

つまり、あの弓自体は敵へ自動誘導。逆に言えばどこに移動してもこちらへ移動してくる。

ならあとはタイミングだけ。


弓が飛翔する。

【体内加速】+【抜刀斬撃】→【体内加速解除】


「くっ!?」


ラルスさんが驚愕の表情をしながら次の矢を生み出す。

その間に僕は距離を詰めていく。

やっていることは単純。弓が当たる直前に体内加速で弓の動きをゆっくりにして抜刀斬撃で迎撃

その後即体内加速の解除を行いMPを節約する。相手からしたらほとんど速度を緩めずに接近してくる。

脅威でしかないだろう。


あと1回の迎撃で矢の作成前に【抜刀斬撃】の間合いに入る

そう思った時にラススさんは自身の弓を放り投げながら詠唱する


「くっ!なら!

木々の精霊よ。敵を射ぬく矢を割れの魔力と引き換えに作成せよ【マジックアロー12式】」


急に漢字を混ぜるな!

そう突っ込みながら距離を詰めると、ラルスさんの周りに12本の魔法の矢が出現する

そして同時にこちらへ射出される。

通常ならばよけられない。いくら【抜刀斬撃】で迎撃してもせいぜい切り伏せられるのは2,3本。

では、どうすればいいのか。


「当たらなければどうということはない」


某赤い彗星さんも言っていました。通常はよけられない。

【体内加速】

本日5回目の使用。矢の隙間をこちらへ誘導してくる前に抜ける。

そして決着。

驚愕の表情をしているライスさんを【抜刀斬撃】で切り伏せる。


「勝者、ソラ選手!」


審判の先生がこちらによって来て僕の手を取り上に上げさせる。

まぁ身長が低いので父さんに手を引っ張られる子供みたいになっているが…


「「「おおおおおおおぉぉぉぉぉ」」」


おう、観衆がすごい。さすが賭けを行われているだけある。予選の時とは大違いだ。

歓声を背に学生の観客席側のゲートを抜けて対戦ステージをでる。

自分の席に戻ってほっと一息。


「すげーじゃねーか!」

「さすが俺の弟子だな」


ヴィクトルとジュストが声をかけてくる。っていつから弟子になったんだよ!

まぁそんな感じで二人と話しながら次の試合の準備が整うのを待つ。


今回の戦いの一番の敗因は事前の準備不足。昨日もラルスさんが試合に出ていたのを見かけたがその時はそこまで気にすることなくほかの試合を見ていた。そして今回3回戦からだったがMPポーションを見つけたことに興奮して1回前のラルスさんの試合を見ていなかった。

きちんと相手のことを把握しておけば、今回のように後手後手にまわることはなかっただろう。


しかし終わってしまったことはしょうがない。

では、今の待ち時間に何ができるのか…

僕は二人に次の対戦相手の使っていた武器や戦い方を聞くのであった。

まぁジュトスの情報はたいしたことなかったが……


予選免除者との対戦の時は向こうはこっちの戦いを見て知っていて

僕は相手の戦い方をしらないからかなり不利になるな……



【ステータス】

[ラルス] レベル42

魔力保持量(MP):12,600

最大魔力出力:1,050

最大魔力制御:420

使用可能スキル(魔法)

通常スキル

【生活魔法】

【長弓術】レベル3

属性スキル(魔法)

【土属性魔法】レベル2

【風属性魔法】レべル2

強化スキル(魔法)

【身体強化】レベル1

【思考加速】レベル1

エクストラスキル(ギフト)

【格納魔法】(偽)


弓兵

金髪オールバックのさわかやそうな長身のお兄さん

上級学園2年生


【マジックアロー】は土属性魔法による物理創成で矢を作成し風属性魔法で矢を飛ばす。

誘導に関しては「お願い魔力さん」で解決。しかし、魔力に祈った願いは敵への自動誘導だった為、ソラ君には底を逆に利用されて矢の軌道を読まれました。


【マジックアロー12式】に関しては元勇者がノリで作成した魔法。単に【マジックアロー】を12本同時作成しているだけ。MP消費量が多いかわりに制圧力はかなり高い。ただしきちんと誘導するには高い魔力制御量が必要。ぶっちゃけラルスさんは使いこなせていません。



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