16話 旅立ち
説明回
ここから王都までは馬車で2ヶ月近くの道のりになる
来週の入学式には絶対に間に合わない。
(まぁ、身体強化と射出魔法のコンボで移動すれば僕1人なら間に合うのだが今回はライラ先生と一緒に行くことになっている)
なので諦めてココの入学式を見学してから出発することにした。
この世界に転生した頃は地球からの転移者の影響などほとんど受けていないような気がしていたが良く良く考えるてみると結構受けていた。
例えば時間の概念。この世界には時計がある。まぁ高価でフランス邸に一つと教会に一つの二つしか見たこと無いのだが。
にも関わらず、住人たちは時間や分、秒まで使っている
まぁ、測る方法は1時間の砂時計や10分の砂時計を使っているのだが…
その他にもお金の単価がギルだ。某、最後の物語などに出てくる単価なのだ。
いろんな当たり前の事に少しずつ地球との関係性を感じてしまう。
あれ、ホームシック?
沙耶は元気にしてるかな?
1週間後にはこの街を出るのでいろいろな人に挨拶回りをしていった。
仲良くなっに肉屋のおばちゃんなど街の人達、衛兵の人達、フランスさんの騎士達。近所の人達にも挨拶回りをしっかり行った。
個人的にはまた戻って来ればいいじゃんとか思ったが、移動手段が基本徒歩。お金を出しても馬車の世界では気軽に旅行や引っ越しはできない。なので住んでる所から離れる場合にはきっちり挨拶をする決まりだそうだ。
そんな感じで1週間はすぐに過ぎていった。
「新入生挨拶」
「はい!」
ピンクの花を咲かせたサクラポイの花が満開の中、入学式は行われた。生徒はみんなお揃いの制服を着ている。男子は学ラン、女子はブレザーとスカートのようだ。
あ、ネクタイで学年が違うのか。今年は青のようだ。
ちなみに制服は王国で統一らしく僕も渡されたが今は来ていない。
この後すぐに旅立たなければならないからだ。
ライラ先生を説得(物理)して出発をなんとかおくらせたのだ。
これ以上遅らせたら流石に悪いだろ。
おそらくつくのは2ヶ月後になる。あれ?別に一日くらい遅れてもよくない?よし、ライラ先生に頼んでみよう。
「ダメです。」
「やっぱり?」
仕方ない。説得(物理)を行うしかないか…
「いや、勝負は受けませんよ。流石にその手にはもう乗りません。私がいくら戦闘狂だったとしても仮にも教師です。流石にこれ以上は延期させるわけにはいきません。」
ちっ!
「あからさまに嫌そうな顔をしないでください」
「はーい。わかりましたー」
ちなみにライラ先生とは一日中一回模擬戦を行い勝つたびに出発の日を一日中延期していたのだ。つまり最初の1回を入れて8戦8勝でな訳で後半に至っては若干欲が出てしまい剣を振るたびに揺れるボン・キュ・ボンのボンをよく観察してしまった。いやー、いいものを見た気がする。
いや、別に大きければ良いと言うわけではないし、どちらかといえばスラッとしている方が好みなのだが、大きいのに興味が無いわけではないのだ。
「む?なんか変なこと考えてないか?最近私を見る目がイヤらしいぞ。」
やば。バレてたかな?
「な、なんのことですか?」
「んー。気のせいなら良いのだが、…そう言うことに興味を持つのは早いと思うぞ。………私だってまだなのに…」
後半はよく聞こえなかった。
「では父さん、母さん行って来ます。」
「おう。卒業したら一度戻って来いよ」
「ソラ、元気でね。」
父さんと母さんにお別れをする。
「じゃぁココ行ってくるね。」
「はい。すぐに追いつきますので待っててください」
「うん。ココがこれなくなっても、卒業したら向かいに来るからね。」
ココにお別れする。昨日までずっと泣いていたが今日は笑顔を見せている。吹っ切れたのかな?
「それとコレ。何かあった時に格納されている物を出して。」
ココに格納石を渡す。
「これは?」
「中には緊急用の魔法が格納されている。」
「ま、魔法が格納?そんなことできるんですか?」
「普通の格納石じゃぁできないよ。これは僕が作った特別な魔法陣を使った格納石なんだ。
中に入っているのは僕の魔法が入っている。ココが危険な目にあった時に使ってほしい。でも使えるのは1回だけで、役に立つのは戦闘面だけ。」
「何が入っているのかは教えてくれないんですか?」
「それは秘密。もしここがSクラスに進級して王都に来たら教えてあげるね」
「わかりました。では、いってらっしゃ」
「うん。行ってくる」
「ほらソラ。早く馬車に乗れ!」
あ、先に馬車に乗っているライラ先生が怒っている。
「はーい」
すでに荷物は馬車に積んである。馬車に乗り、ドアを閉めようとしたところでココに声をかけられた。
「まって!」
「ん?」
っちゅ
ほっぺにキスされました。
「えっと」
「ソラ君いってらっしゃい。それとライラさん。ソラ君に手を出しちゃだめですよ?」
「考えておく」
ライラ先生が馬車から出てきてドアを閉める
馬車がゆっくりと動き出す。・・・さようならフランツ領。
って、え?今ライラ先生すごいこと口走った気がする。ココたちに手を振りながらライラ先生に聞く
「生徒に手を出したら犯罪ですよ?」
「実は私はエルフなのでな。お前が年をとっても私の見た目は変わらないと思うぞ」
「・・・」
まぁ、そこからの2週間はライラ先生のことや学校でのことを聞いたり、2か月入学が遅れるからと馬車のなかで座学を行ったりした。
ライラ先生は実はエルフというのは本当のことらしい
そもそもエルフ族とは人間の一種らしい。前世でいるアメリカ人とか中国人とかのノリらしい。昔は偏見とかあったらしいが今はわりとフレンドリーらしい。
人間族との違いとしてエルフ族は基本的に寿命が長く500歳近くまで生きるらしい、ほかにもペッタンコが多かったり、耳がとがっていたり、ずっと若いままだったりするらしい。
ライラ先生はなぜボン・キュッ・ボンだったり、耳がとがっていなかったりするのか聞いてみたら、たまに生まれるらしい。うんよくわからん。
ちなみに年は今年で75歳とのことだ。あ、エルフだ。ってか75歳か~。完全に守備範囲外である
まぁ、外見はすごいけど…
そんな感じでセクハラトークをしてみるとほほを赤めている。
なに?乙女なの?
「王都の学園は辛いぞ。生き残れよ」
ある日の晩。宿舎にてライラ先生が学園について説明してくれた。
王都の学園は完全な序列制らしく、自分の成績が良いとその分学園での地位を上げられるらしい。
そしてその区分がザックリしていて学力と武術の二つしかないとのことだ。
学力がすべてを支配する王都第一学園
武力がすべてを支配する王都第二学園
え?ナニソレコワイ
そう聞くと野蛮な感じはするは、実際には…
第一学園は毎月ある学力テストの成績で学生を評価をする
第二学園は毎週行われる模擬戦。4か月に1回行われる武術トーナメントの結果で順位を決定する
とのことだ、決して生徒同士で勝手に殴り合ったりはしないそうだ。むしろ授業以外で正当防衛以外の理由で対人戦闘を行った場合は非常に重い罰を課せられ、場合によっては主犯格は退学まであるらしい
義務教育で退学になった場合、国民の価値なしということらしく犯罪奴隷行きだそうだ
逆にコワイ!
通常学園の3年間は特に序列とか関係なく生活できるらしいが、上級学園に進級するためにはその学年での上位100位以内に入る必要があるらしく、むしろ通常学園の内にある程度成績を残さないといけない為上級学園に行きたい者はかなり大変とのことだ。
人によっては王都の通常学園に通ったが上級学園に行けなく地方の学園に行くという者もですそうだ。
で、重要なのはここからなのだが、なんでも僕は特待生らしく、王都到着後すぐに行われる武術トーナメントに出場して実力を見せる必要があるらしい。
(この世界では魔法も含めて武術と言うらしく武術トーナメントだからと魔法禁止ではないらしい)
そこで成績を残せないようだとフランツ領の教師達の見る目がないと判断されてフランツ領に送り返されるらしい。
ん~。それはカッコ悪いし、送り出してくれたみんなに悪いので避けたい
「お前の戦闘能力はすさまじい者がある。しかし、対戦相手も死にもの狂いで挑んでくる。そしてトーナメント形式の都合上連戦になる。さらに言えば、お前は序列最下位からの開始になるから1回戦から勝ち上がっていく必要がある。正直後半は肉体的にも精神的にもかなり厳しいと思うぞ」
「そんなに大変なんですか?」
「あぁ、実際の戦闘では敵は休ませてくれないと言う理由から戦いと戦いの間は基本休憩はない。最初は場所の関係で連戦ではないが、どんどん順位が上がるごとに連戦になってくる。詳しくは王都についたら話すが、少なくてもお前は決勝に近づくにつれて連戦になる」
「そうですか…。実は僕の戦闘方法って燃費悪いんですよ」
「あのものすごい速度の剣技か?」
剣技とは剣術を極めた。もしくは剣術のレベルによって使える技の事で、僕もこないだ【刀術】がレベル2になり【抜刀斬撃】という剣技を覚えた。ぶっちゃけソー〇スキルみたいなものである。
魔力を使い一瞬だけ自身に協力な身体能力強化をかけて武器を振るのだ。
ソレ自体がすでに強力なのだが、動き自体は事前に決まった動きしか取れず動きを修正する為にはさらに魔力が必要になる。
イメージ的には詠唱魔法の肉体操作版だ。上級者になればなるほど(と言っても僕が戦った上級剣士はフランツさんや父さん、それにライラさんだけだが)決まった型ではなく自分で剣を振った方が無駄がない為使用する機会はないらしい。
もちろんまったく無駄というわけではなく僕の【抜刀斬撃】は使用時に魔力による武器の切れ味超強化と刀を振る瞬間に武器に対する物理ダメージ完全無効化付与ができるので、岩も切断できるのだ。
また、一番の利点として剣技によってかかる身体強化は通常の身体強化と効果が重複する。
完全に人体に対してはオーバーキルだ。しかし、使いようはあるとは僕は思っている。
ライラさんは僕の体内加速による斬撃を複数の武技の連続使用と勘違いしていたようだ。
「そうですね。正確にはあれは剣技ではなく、僕自身が高速で動いているんですよ」
「ん?剣技の効果とは違うのか?」
「はい。詳しいことは言えませんがエクストラスキルを使用しました」
「な、なな。エクストラスキルって勇者とかが持っているものだぞ?」
「そうみたいですね。僕は5歳の誕生日の時に気が付きました」
「す、すごいな」
「まぁ、そのあたりのことはおいおい話すとして、とにかく僕のエクストラスキルは燃費が悪いですよ」
「それは困ったな。武術トーナメントはかなり厳しと思うぞ」
「そこで相談なんですが、ライラさんてっぶちゃけ序列でいうと何位くらいの実力なんですか?」
「な!教師に生徒の情報を言えというのか」
「そこまでは言ってないですよ。ただ、王都の学園の実力が知りたいだけです」
「ん~。公表されている情報で言うと、私は序列9位だ」
「ライラさんより強い人がいるんですか?って、教師も序列あるんですね」
「あぁ。まぁな、教師はトーナメントには出ないが、トーナメント優勝者には教師への挑戦権が与えられるんだ。現在序列2、5位は学生だ。ちなみに序列1位は校長だ」
「なるほど…でもそれで教師として仕事できるんですか?」
「まぁ、序列があくまでも総合戦闘力での1対1での順位だからな。片手剣術のみで言えば私は学園内1位を自負しているし、ほかの教師もたとえば……騎士戦術の教鞭を振るっている教師は序列は低いぞ。」
「参考になりました。
あと、僕は冒険者学部に行きたいのですが、可能でしょうか?」
「序列が上がれば好きな事を学べるぞ。基本的に王都の授業は各教師が自分の授業を行っているからそこに自由参加する方式だ。人によっては5年間授業に一切でないものもいるらしい。
と言うか先ほど話した序列2位の者だが。今回の武術トーナメントで優勝して序列1位の校長に勝負を挑むつもりらしい」
うん。怖いから関わらないようにしよう。あくまで僕は自分の技術を磨くために学園に行くのだ。
これでもし優勝なんかしたら、あれ?あいつ実質序列2位じゃね?…とか言われかねない。
どうせ魔力は持たないだろうけど、適当な所で負けよう
「何位くらいになったら特待生として認めてもらえますかね?」
「まぁ、最低でもベスト4位くらいだろうな」
「マジですか…」
[登場人物ランク16話] △は冒険者登録なし 名前の横はレベル
SS級:[初代冒険者:????]
S級:[沙耶:????]
A級:[フランツ:2050]
B級:[トム:68][セシリー:62][ライラ:98]
C級:[イーサン:43][△ドラン:45]
D級:
E級:
F級:
G級:
基本的に人間の限界はレベル99
ただし人外認定されるような者はそれ以上になる。レベルが上がる条件は生物(魔物可)を殺すこと。
稽古や練習、鍛錬などではスキルレベルは上がるがレベルは上がらない
レベルが上がることで基本的な身体能力が上がり、スキルが開花しやすくなる。




