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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
1章 幼年期編
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12話 転移者

  

正直自分の息子は異常だった。木剣とはいえ俺が本気で切りかかってもギリギリでよけるか交わしやがる。

まぁ、数回切りつけてやると1回は当たって吹き飛ぶのだが、6歳児である。ふつうは全部当たる。

最初のうちは軽く稽古でもつけてやるつもりだったが、次第にこっちが熱くなり本気で切り込んでしまっていた。まぁ身体強化とかは使用していないから本気ではないのかもしれないけども……

しかし、母さんから聞いた話で衝撃を覚えた


「トム、この子はあなたが思っている以上に強いわよ。」


セシリーに言われたお前に剣士の何がわかるのだと思った。しかし聞くとソラは俺に合わせて身体強化を使っていなかったそうだ。

で、模擬戦をしてみたら俺に見えない速度で動きやがった。しかもその後母さんの魔法を剣で切りやがる。

おかしいだろ?笑っちゃうよな。

セシリーが瞬殺(模擬戦だから吹き飛んだだけだが…)されてその後、俺が切り込むと剣を捨てたとおもった瞬間にはソラは俺の後ろに立っていて突如体が重くなり俺は負けていた。

あの時は剣で勝負しろと思ったが今ならわかる。

あいつは俺に、(その後戦ったフランツ師匠にも)剣士としてのプライドをおらせない為にわざと魔法でとどめをさしたのだ。あれだけの速度で動けるのだ、本気で剣を振れば俺の持つ剣ごと両断できるだろう

この前、今回の作戦に参加するにあたりソラは自分の強みを俺とセシリーに教えてくれた。

あいつは俺達が手に入れることのできなかったエクストラスキルを生まれながらに持っていたのだ。

エクストラスキルとはレベルアップ時にスキルを使い込んだ者に現れる上位スキルだ。と、本には載っている。実際にはエクストラスキルをもっていつ者が少なさ過ぎて先天性なのか後天性なのかは不明だ

勇者も持っていたとされるが詳細は分からない

そんなソラがやられるとは考えもしなかった。

ソラなら大丈夫だと。だから俺はドランとセシリーの所にプロテクションをかけてもらい行った。

俺とドランの二人で苦戦したゴブリンキングを6歳児に任せて…


ゴブリンを瞬殺して、急いで戻ると、ソラがゴブリンキングに殴り飛ばされていた。

激しく地面に打ち付けられてバウンドする

ゴブリンキングはさらに追撃しようとソラに向かってハルバートを叩き付ける


「ソラ!」





真っ白な世界

あぁ、ココに来てしまったってことは死んだのか?


「おいおい。来るのは早いぞ。転生して1年で死ぬとかおぬし何をやってるのだ?」


あ、爺さんいた。ってことはやっぱり……


「いや、まぁまだおぬしは死んでなんじゃがの。あとわしはおぬしの心を読めるの覚えておるかの?」


お、おう死んでないんかい。そして僕にはプライバシーはないのだろうか……


「なんだ、あれだ、ないな。

こっちもおぬしにギフトを二つも授けたのじゃ。そう簡単に死なれては困る。

だから、ココに来たのはちょっとした忠告じゃ」


ないのかよ。忠告?


「おぬしはちょっとほかの人間より強いからって調子に乗りすぎじゃ。その証拠にホレ、たかがゴブリンの王にやられてしまったではないか」


いや、俺も本気出せば……


「言い訳はよい。いいかおぬしのギフトは強力じゃ。特に時間魔法はな。あれはおぬしの幼馴染から分けてもらった魔法じゃろ。よいか、時間魔法は本題いくつかの段階を経てギフトが進化していった先のギフトなのじゃ。それをまだレベルの低いおぬしが持っていることが異常なのじゃ。使えこなせなくて当然。しかしあるモノは使うべきというのは賛成じゃ。でも、使っておいて使いこなせないのを言い訳にするのはよくないのぉ」


はぁ。って沙耶ってすごかったんだな。でも、そんなスキルを僕に渡せたのはどうして?

「それはな、お主の世界と転生した先の人間の違いは分かるか?」


体内に魔力を発生させる臓器があるかどうかですか?


「そうじゃ。では、おぬしの幼馴染はどうやって魔法を使ったと思う?」


空気中の魔力を使って?あ、でもそれだと元の世界に戻ってきたら魔力は使えないな…


「そうじゃ。転移した時は空気中の魔力も使っていた。そして戻ってきたらいくらスキルがあっても空気中には魔力は存在しないから魔法は使えない。宝の持ち腐れじゃな」


でも沙耶はタイムりープをおこなった。では魔力はどこから?


「転移者にはある魔法を伝える決まりがあったな…実は今お主はここに精神のみ転移させている。つまり

お主は転生者であると同時に転移者にもなった。なので決まり通り魔法を教えてしんぜよう」


なるほど……最初から教えろよ

世界がぼやけてくる。


「決まりでの、必要以上のことを教えることはできんのじゃ…」


神様の声も聞こえなくなる

って、なんで沙耶の魔法が僕に宿ったのか聞けなかった!







ゆっくりと立ち上がる。

僕は体の半分近く木にめり込んでいる。プロテクションのおかげで体に傷はない

目の前で父さんとドランさんがゴブリンキングと戦闘をしている。

うん、立ち位置的に僕をかばいながら戦ってくれたのかな?


「起きたかソラ」

「うん、父さんごめんなさ」

「いや、俺の方こそ悪かった。お前にばっか負担かけてしまったな」


父さんが声をかけてくれる。口を動かしながら斬撃をゴブリンキングに放っていた。

うん、脳筋にしては器用なことをする。


「大丈夫です。いろいろわかったこともあったので、父さん、ドランさん交代です。リベンジさせてください」

「おいおい、何言ってるんだ。お前はプロテクションかかってないだろ、母さんの方に行って来い」

「いえ、自分でかけるので問題ないです……【プロテクション】」

「おまえ、光属性魔法使えたのか?」

「いえ、使えませんよ。でも使えます。僕は効果を知っているし、魔力の使い方も母さんのを真似しました。」

「どういうことだ、見たからできるって…」

「詳しくは後で話します。今はコイツを倒します。」


気を失って切れてしまった身体強化と思考加速を掛け直す。

剣の残数は残り3本。

僕に向かってくるゴブリンキングの攻撃を横にかわしながら魔法を発動する。


「まだ僕のことを恨んでいるのね……【無限魔力炉】」


それは神様に教えてもらった魔法。

体内に魔力を自然発生せる魔法。


魔力を発生させる臓器がない転移者達はどうやって魔力を供給していたのか。それは転移者にはこの魔法を標準的に教えるからだ。

違う言語でも会話ができるようにするのと同じ

つねに魔力を生み出し続ける。

瞬間的な魔力不足は解決されたわけではないが、少なくてもここですべて魔力を使ってしまってもすぐに回復に入ることができる。

神様から教えてもらった魔法は【無限魔力炉】ともう一つ異世界を生き抜くコツを教えてもった。それはイメージする事だ。

今まで難しく考えすぎていた。

もちろん、よく考え、効果を検証する事でより強力な今までに存在しなかった魔力を、行使できる。

ただ、この世界を生き抜く為に全てを自分で行う必要はない。

すでに他人が検証し有効な魔法が存在する。

それを真似して何が悪いのか。

重要なのは結果をイメージする事。

より複雑な事象をおこすなら工程をイメージする必要がある。

しかし、簡単な結果ならそれはいらない。


魔力による肉体的ダメージを魔力によって相殺する【魔法障壁】

物理による肉体的ダメージを魔力によって相殺する【物理障壁】

その両方の性質を持つ【プロテクション】

結果は知っているのだ。後は魔力を代償に結果を行使する。

困った時の魔力頼みだ。


「魔法って便利だよね?」


自身をゴブリンキングに射出する。


「ゴォゴォゴゴォゴォブゴォゴゴゴォブゴゴォブ」


ゴブリンキングはハルバートを構えた狙いを定める。

直線的に進んだら叩きつけられる。


「文字数が多いんだよ!」


なのでゴブリンの足元に【視界内転移】する。直線的に進んでくる僕を迎撃しようとなぎ払いの構えをしていたゴブリンキングが焦る。

ハルバートを振られる前にゴブリンキングの両足に至近距離で格納されていた剣を射出する。

痛みにゴブリンキングはハルバートを振るのを諦めてバックステップで距離を取ろうとするがその先に【視界内転移】の連続使用で回り込む。そして最後の剣をゴブリンの腰に射出する


「ゴゴォブゴォゴブゴゴォブ」


ゴブリンキングが叫ぶが腰に刺さった剣を抜いてさらに斬撃を食らわせる。

後ろにいる僕を追い払おうとハルバートを離して両腕を振る。

前かがみになって避けながらハルバートを拾って射出にて離脱。


「ゴゴォゴゴブゴォゴゴォゴォゴォブゴゴォゴォゴォゴブ」


ハルバートは僕の身長の3倍近くある。

しかし、先程かけてた身体強化により無理やり持つ。

全身を魔力で包んで持てると思えば持てるのだ。

あぁ、魔力って素晴らしい

ゴブリンキングは怒り狂い僕に向かって突進してくる。

それをサイドステップでかわしながらハルバートで薙ぎ払う。

鈍い音がしつつゴブリンキングが吹き飛び近くの木をなぎ倒しながら止まる。


魔法の行使には大きく分けて二つ

結果の途中の工程を詳しくイメージする事でより効率的な効果を発揮する。

結果のみをイメージして固定的な結果を生み出す。

重要なのは片方に偏らないな事。

片方のみを完璧にこなしても戦力になならない

結果の工程をイメージする事を極めても、毎回そんなイメージを思い浮かべていたのでは魔法の発動に時間がかかりすぎる

(今までは体内加速で魔法の発動の遅さをカバーしていたけど)

結果のイメージを極めてもそれは固定的で応用が効きにくく、応用する為には複数の魔法を起動しなくてはならない。

ようは必要な状況で使い分ける事。


身体強化のイメージを意識しつつゴブリンキングに走って近寄る。

ハルバートを頭の上に構えて振り下ろす。

ハルバートがゴブリンキングに当たる瞬間にハルバートにかかる重力を強くするように魔法を発動。

ゴブリンキングは両腕で受け止めようするが急激に重くなり肩から食い込みそのまま左半身を切断する。

地面に食い込んだハルバートにかかる重力を今度は軽くして持ち上げる。倒れるゴブリンキングにもう一撃。

左から右へ一閃。

ハルバートにかかる運動エネルギーを操作。

ゴブリンキング接触時に刃の部分に魔力による刃を形状。イメージは、切断。

ゴブリンキングの右端あたりからそのまま腹を切断して真っ二つにする。


「ふぅ。リベンジマッチは僕の勝ちです。

初めて体内加速無しで戦闘しましたね。」




「お前の息子すごいな…ゴブリンキングって、B級の魔物だぜ。それをソロで倒すなんて…」

「あ、あぁ。(本気でやったらさらに早くなるなんて言えねぇな)」

「ドランさん。父さん終わりました。負傷した人の治療とかしましょう」

「「お、おつかれ」」


若干だが、2人は6歳児に恐怖心を抱いていた。

この子は成長したら化け物になるなと……




それから僕たちは冒険者と、合流して周囲の散策に出ていたゴブリン達を殲滅した。ゴブリンキングを倒したからなのかゴブリン達に統制はなくあっさりと終わった。


これは後から聞いたのだがゴブリンキングは周囲のゴブリンの知能を向上させるスキルを持っているらしい。それによって統制された部達となり人間達を襲ったのだろう。

幸い今回は早期発見できた為にゴブリンからゴブリンメイジやゴブリンソルジャー、ゴブリンロード等々上位種は生まれることは無かった。


僕達はある程度ゴブリンの、間引きが済むとほかの冒険者達よりも早く交流村に戻り報告を行なった。

その後、特例としてゴブリンキングの討伐報酬をもらった。本来ゴブリンキングはB級冒険者達が複数のパーティを組んで挑むらしい。

その為ゴブリンキングの討伐報酬は戦いに参加した者達に割り振られるのだが、今回はほぼぼくの1人で倒してしまった。何割かは参加した騎士達に支払われたが結局その騎士達もゴブリンキングに一撃を与えたわけではなく、むしろ足を引っ張った事を考慮してされて、報酬の殆どが僕に支払われた。


「こんなにもらっていいのでしょーか?」

「いいんじょねーか?実際お前1人でゴブリンキングを、倒しただろう?」

「んー。それでも僕が倒れている間父さんとかドランさんがカバーに入ってくれたわけですし…」

「こまけーことはいいんだよ。ガキはおとなしく報酬もらっとけ。

将来冒険者になるときに助かるぞ」

父さんが僕の頭をガシガシ撫でてくる。

「冒険者になる事を許してくれるんですか?」

「いや、あんだけの実力があればな。ただあくまで約束は約束だ。

ちゃんと剣術学部の主席を倒せたらな。

ただ、今でも勝てるんじゃないのか?」

「いやー。どうでしょう。まだ入学まで4年ありますのでしっかりフランツさんの所で教えてもらいます」

「おう、頑張れよ」



そして4年の月日が流れた……



[ソラ]10歳(遠藤 空)レベル25

魔力保持量(MP):154,000

最大魔力出力:75,000

最大魔力制御:65,000

使用可能スキル(魔法)

通常スキル

【生活魔法】

【刀術】レベル2

属性スキル(魔法)

【火属性魔法】

【水属性魔法】

【風属性魔法】

【土属性魔法】

【重力魔法】

強化スキル(魔法)

【身体強化】レベル4

【思考加速】レベル2

エクストラスキル(ギフト)

【時間魔法】レベル2

【転移魔法】レベル2

【成長速度UP】レベル1

【無限魔力炉】レベル1

【格納魔法】

【???】

幼年期編終了


しばらくは2日に一度のペースに戻します

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