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幼馴染から貰った魔法がチートすぎる  作者: 作者
1章 幼年期編
11/85

11話 ゴブリンキング


父さんが前衛、その後ろに僕と母さんが並んで歩いていく。

さらに後方のにはゴブリン集落側を確認していた騎士が2名付いてきている。


「こっちの方から金属音が聞こえる。確実準備しろ」


先頭をいく父さんが剣を抜く。

僕も腰の剣(投げナイフ)に手をかけたところで


「危なっ…」

「きゃっ…」


母さんの横からゴブリンが棍棒を振りかぶりながら勢いよく出てくる。母さんはとっさにゴブリンから離れて距離を取ろうとするが、そこには僕がいるため離れることができない。あわてて、直角にかわそうとする。

しかし、その一瞬の判断ミスでゴブリンが棍棒を振り下ろし始める。

このままじゃ間に合わない。……

【体内加速】×2

16倍に加速され、一瞬で母さんとゴブリンの間に割り込み、腰から剣を引き抜きつつ斬撃を行う。イメージは、抜刀術。ゴブリンの棍棒を持つ右手に深々と切り込んだが両断はできなかった。

剣を抜く時間も惜しく、格納されている剣を取り出しゴブリンの心臓に向けて射出角を、調整。時間魔法を解除する。

高速で射出された剣がゴブリンの体の真ん中に深く刺さる。

ゴブリンは右手をだらんと下げそのまま絶命した。

さらに2匹のゴブリンが木の陰から出てくる。母さんの、手を引き父さんの方に走る。

一瞬で仲間が殺される焦るが僕と母さんを捕捉し追い始める。


「父さん頼みます!」

「まかせ……ろっ!」


父さんも気がつきこちらは向かって移動を始める。

一瞬で僕と母さんの横をすり抜けゴブリン2匹を斬り伏せた。

騎士達が遅れて僕らの方にやってきて周囲を警戒し始める。


「待ち伏せされてた?」

「俺が通った時は気配はなかったんだが……ゴブリンにそんな芸当が出来るはずないんだ。とにかく先を急ごう。行けるか?」

「はい、父さん。」

「私も大丈夫だわ。ソラ、さっきはありがとね」

「いえ、母さんを、守るのは僕の役目なので!」

「頼もしいな。でもソラ、魔力は大丈夫か?」


実は今日の移動中父さんの母さんには僕の時間魔法のことを話しておいたのだ。まぁ、どこで手に入れたとかは誤魔化したけど…

重要な燃費が悪いってことは話しておかないと、お互いに危険かなと思い共有しておいたのだ。


「今ので魔力の6分の1程度使ってしまったので、まだなんとかなるかなと思います。」

「ふむ。ではソラは気合で魔力を節約しならついてこい」

「お、おつ」


相変わらず脳筋である

この世界では空気中に魔力が溢れていて、息を吸う事で魔力を取り込める事が出来るのだが微々たる量だ。

基本的には体内にある、魔力製造臓器によって精製される魔力を使う。その臓器が活動するのは体が横になっている時なのだそうだ。

つまり、日常生活では寝ている時のみ魔力が精製されるので日中の活動中は自然回復しないのだ。

それをこの脳筋親父は、気合で、なんとかしろと言っていた。

はぁー。


坂道を下りていくとゴブリンと遭遇する。

奴らはこちらを取り囲むように待ち伏せを行なっていた。

まるでこの先に行かれないようにする為に…


「父さんどう思います?ゴブリンが待ち伏せ?」

「ここまでゴブリンが達成を取れているのは考えられない。

可能性があるとすれば、ゴブリンキングがいる?」

「ゴブリンキング?」


聞いたことない名前だ。


「ソラは知らなくても無理ないわ。ゴブリンキングは最近発生しだした亜種でまだ本にはなっていなかったの」


母さんが説明してくれた。


「なんでも、知性の高いゴブリンが生まれると周りのゴブリンを率いて組織的な行動をするらしいわ。今回もしかして…」

「考えるのは後だ。まずは現状の把握とこの状況への対処だ。

ここで時間を稼げはほかの冒険者と合流できて叩く事ができる。

でも、仮にキングがいるならそんなことはわかってるはずだ、なのに足止めをしてくるなら考えられるのは2つ。逃亡か、この先に行かせたくない別の理由がある。」


おお、父さんが頭を使ってる

感動。


「この先にあるとしたらドランさん達ですよね?ならやるべきことは一つ。父さん、ゴブリンキングを切れますか?」

「ん?もちろん切れる。と、言いたいが俺達はゴブリンキングと対峙したことはない。わからないな」

「なら、僕はまず、ここにいるゴブリンを騎士さんと協力して倒します。父さんはドランさんの所に行ってください。父さんは母さんを守りながら戦うとかできないでしょ?脳筋だし…」

そっと父さんの後ろの達、背中に手を当てる

「おいおい、俺はそんなに信用できねぇって……なんじゃこりゃ~!」


【射出】


「着地は自分でなんとかしてくださ~い」

「な、何したんだ?トム衛兵長が飛んでったぞ」


お?騎士さんがきいてくる


「えっと、勝手に射出魔法って呼んでるんですけど、やっていることは風属性魔法ですね」

さっきゴブリンから回収しておいた剣を構えながら答える

「ちょっとドランさんがいそうなところまで父さんを飛ばしてみました」

「「・・・」」

「さすがソラね。頼もしいわ」

「いえいえ。では母さん行きます。僕は盾を持っていないので、母さんの護衛は騎士さん頼みます!」

「おう。ドラン隊長からトムの息子はすげぇって言われるたが、ほんとにすごいんだな。任せろ騎士の名に懸けてきちんと守る」


1歩前に出る

敵は見える範囲で15匹。木の陰に3匹


この頃よく使う射出。

正確には【射出魔法】それは物体にかかる0も含めた運動エネルギーを魔力によって変換して行う魔法。

やっていることは風属性魔法と同じことだ。ただ、風属性魔法は空気(原子?)を魔力で操作して風を吹かせたり、上位魔法では圧縮して風の刃を作ったりするのに対し、

射出魔法は存在する形状の固定された質量へ強制的に運動エネルギーを加える。


手に持つ剣をゴブリンに向ける。本来この剣は手を放すと下に落ちる。重力による影響だ。手により重力と同じだけの力を剣にかけている。

この剣をゴブリンの方に投擲すれば投げた方向に回転しながら進み、やがて重力によって下に落ちる。

剣が途中でゴブリンに当たれば切り裂く、もしくは突き刺さるだろう。しかし6歳児の投擲では大した威力は発揮されない。なので僕は剣に対して目標へ一直線に向かうように魔力を使い運動エネルギーをかける。

そうすることによって、本来の剣の突きを行うように剣が目標に突き刺さる。


今持つ剣は投擲ようのナイフだ。重心が中止により回転しながら切断するように刃は曲がっている

ただ運動エネルギーを操作し剣を目標へ一直線に射出してもそこまでの威力がでない。

現に、ゴブリンとの最初の戦闘の時は直剣だった為、突きを行うことができ十分な威力を出せたが、

先ほどの戦闘ではゼロ距離で射出したのにも関わらず、無理やり刺さるだけで一応絶命させることができたが思っていたよりも威力が出なかった。

今回は、剣を手に持ち回転させながら投擲する。

その際に魔力でゴブリンに向かって直進するようにエネルギーをかけるが、それと同時に回転のエネルギーもかける。

剣は回転しながらゴブリンの体を両断してそのまま森の奥へ飛んでいき地面に突き刺さる。


「マ?」


そりゃそうか、本来投擲されたナイフは物体に当たることで対象を傷つけながら動きを停止させる。しかし僕が魔力による回転を加えたことで物理的はあり得ない力をもって回転することで、ちょっとやそこらじゃその動きを止めることができない。

結果オーライだよね?

仲間がやられたことでゴブリンが一瞬怯む。その隙を見逃すわけにはいかない。

次の標的を決めて軽くジャンプする。そして自分自身を射出する。

あ、回転しない方ね。肉弾戦車とかやらないかならね。

(倍加の術が使えるようになったら考えるけど…ねーな)

一応移動技としては視界内転移があるが、これはあくまでも転移なので移動するのみで移動範囲は視界内2メートルと非常に使いづらい。視界内に入ればいいので敵の後ろへ飛ぶときとかはすれ違うことなくありえない位置取りができるので1対1や集団で囲まれて攻撃を回避できない時等は有効なのだが…

今回はは射出。理由は簡単。そのまま油断しているゴブリンの頭にドロップキックを食らわせる。

ゴブリンは前方に飛んでいき、僕は空中で制し落下し始める。

すぐ隣にいたゴブリンが僕に向かった棍棒を振りかぶるが、空を切る。

先ほどご丁寧に読者さんに説明させていただいた視界転移です

最近物事がうまく行き過ぎててここがラノベの中の世界なんじゃないかなと思い始めてきたこの頃です

つまり、俺TUEEEEE!してもいいんだよね?

はい。ちょっとふざけてみました。

魔力の節約の意味で体内加速は使っていないのでが最近フランツさんとの稽古の成果かこの程度の動きじゃ余裕で対応できてしまいます。

(さっきは油断してどうにもならなくなって体内加速使っちゃいましたけど…)

転移後着地して格納してあった剣を射出。今回は回転しないやつです。ゴブリンの背骨を切断し深々と刺さる。剣の持ち手をつかみ引き抜き次の獲物へ向かう。

数が多い…いくら体内加速を使わないで節約行ってもゴブリン一体一体に射出魔法や視界内転移を乱発しているようじゃ魔力が持たない。

どうしようか考えながら3匹を屠るとゴブリンも僕が危険と判断したのか取り囲んでくる。


「あ~。囲まれちゃった」

「ゴゴゴォブゴォゴゴゴォブゴォゴォゴォゴブゴゴゴォブ!」


あ、ゴブリンしゃべった。この世界のゴブリンしゃべるんだ。って


「誰がうまそーだ!」


うん。言葉を発したゴブリンに剣を投擲してしまった。

え?なんでわかるかって?そりゃほら異世界ですもん。神様が便利な加護を与えてくれたので何となく意味は分かります。

剣の刺さったゴブリンめがけて視界内転移をして剣をつかむ。

横からの棍棒による薙ぎ払いをかがんでかわして一気に距離を詰める。

棍棒を振りぬいたゴブリンは勢い余りよろける。

コイツバカだろ。ゴブリンかよ。あ、ゴブリンでしたネ!

剣でゴブリンの喉元を切る。

返り血を浴びるより前に次のゴブリンに移動する。今度は棍棒を振られるよりも早くその腕を切断する。

しかし骨を無理やり切ったためか根元から剣が折れてしまった。


「次!」


格納魔法で格納されている剣をゴブリンに射出して、その剣を引き抜き次のゴブリンを切る。

囲まれる前に視界内転移でゴブリンの後方へ離脱。意識するのは立ち回り、なるべく魔法に頼らない。

何のために父さんやフランツさんに剣術を教えてもらったのか。

切る為である。

なら、敵を切る。


「終わった…」


最後のゴブリンを倒し終わり母さんの方に向かう。


「す、すげぇ。」

「ソラすごいわね。援護で魔法を使う暇もなかったわ。いつの間にあんなに動けるようになったの?」

「フランツさんに教えてもらったからですかね?」


最後の方は身体強化のみで魔法は使わずに倒せていた。ゴブリンが小柄ということもあって、将来自分が大人の体になった時の対人戦の練習になったみたいでいい経験を詰めたかと思う。


「では、父さんを飛ばした方向へ行きましょう」


結局節約したといっても魔力の残量はあと2/3程度になってしまった。

格納している剣も残り3本。手に持っている刃こぼれしているのが1本の合計4本になってしまった。




少し獣道を進むと剣の打ち合う音が聞こえ、開けた場所に出た。

そこには一際大きく、身長2メートル以上ありそうな緑の巨兵が巨大なハルバートを振り回していた。

二人の剣士が受け止め、かわし、切込み、一手一手一進一退の攻防を繰り広げていた。

剣士の片方はドランさん、もう片方は父さんだ。

そして少し離れたところに負傷した騎士とそれを囲むようにして守る騎士と数名の冒険者が通常サイズのゴブリンをけん制していた。


「騎士さんと母さんはあっちの負傷している方の方に援護に行ってください。母さんはできる範囲でいいので回復魔法をお願いします」

「「わかった」」

「わかったわ。ソラ、大丈夫なの?」

「頼みます。僕は父さんの援護に入ります。まだ魔力はあります。保険って意味でも二人の援護に入ります」

「なら、私から………【プロテクション】」


1回限りだが物理・魔法完全無効のバリアを杖の効力により3重で貼ってくれた。

これで強気に攻められる。


「父さんたちの方までは魔法が届かないわ。可能なら一人ずつでもこっちに来るように言ってちょうだい」

「頑張ってみます。」




母さんと騎士二人は仲間の所に向かう

イメージするのは回転。でも今回は切断のための縦や横回転ではない

ジャイロ回転。格納されていた槍を取り出し、射出直前で待機していた槍に回転を加える。回転がかかることで若干上よりに照準がずれるだろうか。

まぁ、外れたら外れただ。


「ドランさん、父さんよけて!」


そして槍が放たれる。

声のした方から直角に距離を取る2人。その間を槍が通り抜ける。

放たれた槍は回転しながらゴブリンに深々と突き刺さる。


「ゴゴォブゴォゴブゴゴォブ!」


自分を射出してゴブリンとの距離を一気に詰める。

下から切り上げるようにゴブリンの足を切りつける。深くえぐるように傷をつける。返り血を浴びながら暴れるゴブリンの攻撃を冷静によけ、さらにもう一撃反対の足を切りつける。ゴブリンがたたきつけるようにハルバートを叩き付けてくる。バックステップでかわしながら自分を後方に射出して距離を稼ぐ


「ドランさんと父さんはいったん母さんの援護に行って、母さんのプロテクションをかけてもらってください!」

「お、おう。ソラは?」

「もうかけてもらいました。3重で!」


ゴブリンが自分に刺さった槍を引き抜き投げ捨てる


「さすがセシリー殿。ではソラ君すぐ戻る。」

「ソラ、無茶すんなよ。そいつはゴブリンキングだ。時間を稼いで3人で倒すぞ」

「はい!」


僕は母さんたちの位置と逆になるように走る。ゴブリンキングは先ほどの槍と斬撃を警戒してか、それとも怒りからかこちらを追ってくる。

【身体強化】+【思考加速】

回りが多少ゆっくりに感じる。体もよく動く。

広場の端までよると木を駆け上りゴブリンキングの方に飛ぶ。強化された身体能力でゆうに3メートル以上跳躍しゴブリンキングを上から見下ろすようにしながら剣を投擲しながら射出する。

剣は回転しながらゴブリンキングに向かって飛んでいく

ゴブリンキングはハルバートを薙ぎ払いそのナイフをはじいた。大きく薙ぎ払われたスキに自分に射出魔法をかけて一気に距離を詰める。この手で触れればそれと同時に体内加速で一気に加速と同時に重力魔法でけりをつける

後50cm。勝ったと思った。それが油断につながった。

最後に見たのはゴブリンキングのニヤケ顔だった。


「ゴォゴォゴゴォゴォブゴォゴゴゴォブゴゴォブ」


その瞬間ハルバートを持たない手で横から殴られた。

ダメージはプロテクションで無効化できる。しかし衝撃までは無効化されない。

強い衝撃で脳がフラッシュバックする……

殴られて1回

地面に叩きつかれて1回

ゴブリンキングが追撃でハルバートを叩き付けてきて1回

プロテクションの効果切れだ……





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