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黄 銀雄、異世界お勉強中。
科(仕官の採用試験)にかこつけて楊家の屋敷の書架に篭り、この世界のことを出来るだけ把握しようと思う。
しかしここは軍門の名家、戦法の書が多い。てか兵法ってなんでこんなにあるんだ? 竹製の巻物1巻に書ける内容が少ないとはいえ、ここまで数があるとは…。
その中から国の地図と史書らしきものを見つけた。こういうとき漢字にアドバンテージがあったことに感謝する。
この東幻は今のところ王朝を据えて安定している。かなり前に国としての体制が整えられて寸法やらが統一されている。貨幣は未だに貝を使う地域があるが、それなりに手形などが流通してる。
そして、意外な事に女性の仕官が少なからずいる。仕官になるには推挙(つまり縁故)が必要だがある程度実力があれば男女の区別がないらしい。
やっかいだな、女が上司になったらどうしよう…。
そして、仙術だ。多分この後に俺の立身出世を確約するはずのチート能力。
咒力と呼ばれる人に宿る力を変換する技術…それを仙術と呼ぶ。
未だに活版印刷がないにしても咒力を使った自動筆記はある程度発達してるらしく(プリンタみたいなもんか?)、書物がかなり出回ってるようだ。
「書籍検索できる仙術があれば…もっと楽だったな」
想像以上の竹製の巻物の中で俺は仙術の活用法に思索をはせるのだった…。




