東幻仙術覚書・1
貴君らには科の実況など所謂圧迫面接の生実況以上に聞くに堪えないものと考え、貴君らのためにも此度はここ東幻における仙術なるものについてお話しよう。
仙術とは物質に宿る陰子と陽子を操る技術である。
陰子と陽子は物質を構成する最小単位、素粒子である。陰子と陽子が対となりエネルギーまたはスペクトルを観測し、物質として認知される。陰子のみでは存在せず、また陽子のみの存在もありえない。
この物質に宿る一対の素粒子に霊的解造よる回路を介して咒力を流入させ干渉する技術が仙術である。
例えば、中空に存在する陰子と陽子を操り、振動させ熱を起こす。結果中空から炎が発するのだ。
貴君もお気付きであろう。これは貴君らの世界に存在する電気工学を駆使した、かの調理器具の仕組みとほぼ同じなのだ。
霊的解造は「霊的存在を解析し再構築」することであり、手段として印・真言・梵字・卦・法円など多数ある。
黄家の仙術は一族特有の咒力高さを利用し「念白」と呼ばれる真言によって霊的解造を行い、ヒトの体に通る「経絡」を回路に変える、かなりの荒業を使う。
他の仙術に比べて即効性に秀でているが、一族以外に使うことはあまり考慮されていないため汎用性に欠けている。
大戦での活躍により規模を拡大することも間々あったが、近年の平穏な世相からか、他の仙術に押されているのが現状である。
なお自動書記など一般普及している仙術は主に蔡家のものである。
参考文献
青心社:「コミックガイア版アップルシード総集編 士郎正宗ハイパーノーツ」/士郎正宗
集英社:「BASTARD!」18巻/萩原一至
大陸書房:「ヨーガは愛である」/桑原征治




