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「やはりそこいらのチンピラに頼むのは失敗」
小学生に見える身体の女は、ただ無表情にあたりに倒れている男達を見つめていた
「仕方あるまい。我らには先立つものが足りないからな。弾薬、刃物、装備とかで人員までさけはしない。どう考えても金欠さ」
「先払い推奨」
「無理だね。あのバック、凄くケチだから。あ、この事は本人には言わないようにね」
「承諾。しかしさすがに『組織』の大半が出払っているのが不思議」
「まあ、あの『女狐』あたりが出払ったんだろ。一応人望あるからね、私以上にはね」
「……貧弱体格」
「言ってくれるな『カホ』よ。いくら私でも君には泣いてしまう」
「…以後気をつける」
「そうしてくれ」
その幼女体型をなだめる眼鏡をかけた細身の男がいた。多分リーダー格だろう
「……で、あのターゲットどうする?」
少女は、男達を返り討ちにした女子二人についての指示を聞いてきた
「そうだねー。ひとまず形勢不利と思いますね……逃げますよ」
「……逃がさない」
そのまま回れ右をしようとした男を、ユウカがいつの間にか背後を取って止めた。首にはどこから出したのか、剣が当てられていた
「あらら、これはやばそうだ」
「……!」
「まて、撃っても意味ない」
「……分かった」
ユウカの背後に立ち銃口を向けていた。正直そこまでの行動がが見えなかった以上、男が止めなかったら被弾ですまないかもしれない…
「どうだい、剣を納めてくれないかな?」
「……分かったわ」
ユウカは剣をしまい、マオのところまで戻った
「……勝てそう?」
「……無理。多分私たちじゃ引き分けが限界かもしれない」
「最低ラインがそれだと勝負のリスクが高すぎるわね……」
「話し終わってくれたかい?」
細身の男が微笑んでこちらに話を振ってきた。彼自身の戦闘力は未知数の可能性があるため今は迂闊に戦えない
「…やっぱり逃がしてあげます」
「それはありがたい。我々も形勢は不利と思っていたので」
「……嘘吐き…」
ユウカはつぶやくが、まさしくその通りだ。相手の方が明らかに強い。特に少女はマオとユウカが苦手とする遠距離戦闘を得意としている。そこは基本は彼女たちの戦闘スタイルではない。それは––––
「…でもどうして帰還なんて」
「それは人数戦では勝ち目がないからです」
「人数戦?」
「では……情報を有するものが長く生きられるので」
「…次はないと思え」
そう言って男と少女は暗闇を走り去った
数分後、マオとユウカのそれぞれのガードマンが駆けつけてきた。現世のフル装備で
彼女達は知らなかったらしいことが一つ。それは彼女達のバックには発信機と盗聴器があったのだ
後日、張本人はこっ酷く叱られたそうな




