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魔導師を好きし者  作者: ヨベ キラセス
二章 急転の三月
10/18

「……お、意識はあるようだ」

 倒れた二人に近付く影が複数

「これ、スゲーよな。こんな弾丸一つに色んな科学技術を入れたんだからな」

「ああ、なんか『弾丸から出る微弱な震動波で相手を酔わせた感じにして…』なんてよくわからないもんだからな」

「まあ、依頼人の事情は知らんが、こんなに大金と弾丸もらったんだ。良しとしようやないか?」

「そだな」

 彼らは笑い合いながらこちらに近付く

「まあ嬢ちゃんたち。あのバックの奴らに目に止められたのが運の尽き、と思って死んでくれない?」

「待て待て。依頼人は『生きて』連れてこいだろ?これじゃ破断だろ」

「そんときゃこの弾丸で」

「どうせこんなの俺らに渡すんだ。対処法ありだろ?」

「それもそうか」

「まったく……」

「じゃあ、『殺さなければ』何してもいいよな?」

「……好きにしろ」

 そう言って、このグループのリーダー格らしき人は来た道を行く

「どこ行くんだアニキ?」

「ビルまで。一応回収してくる」

「あいよ」

 そう言って姿を消した

「さて、そろそろいいんじゃね?」

「おお待ってました!」

「こんなべっぴんさんはやっとくに限るからな!」

 さて、残ったのは複数の男ども

「ん?何かこの子喋ってね?」

「んー?何言ってるのかな〜?僕イケメン?」

「それはねーな」

「だよな」

 高笑いしている彼ら

「……」

「…だからなんだよ?」

「……イリ………サウズ……」

「ん?こいつ何語喋ってんだ?」


「……メデク……サークルヒール!」


 一瞬だった。彼女たちを緑の光が覆う。そして消えると同時に二人は立ち上がった

「な、なんでお前ら立てんだよ!?確か半日動けなくなるはずだろ!」

「…相手を間違えた貴様らを恨め。なめるな、人間が」

 マオは鬼の形相で男どもを見た。数は6

「……人間の血もあるあなたに言われたくないわ……まあ、私もだけど」

 ユウカは無表情に、しかし目で男達を後退りさせた

「あんな子供騙しに引っかかるなど、あたしの失態だ」

「……マオ、あれは誰も予測しない。でも同じくらい相手も予測していない」

「それもそうか。なんたってあたし達は、異界では『魔王』と『勇者』だからな!」

 そしてマオは男達に向けて手を出す。その動作のみですでに固まっていた男達が動き出した

「あ、あれが欠陥品だっただけだ!こんな小娘に大の大人が負けるわけないだろ!!」

「そ、そうだ!こんな粋がった小娘は犯した時の顔が楽しみだ!」

「は、はは!粋がるなよ小娘!」

「粋がったのはそっちだろ」

 マオはすでに最後尾にいた男の背後にいた

「っな」

「あたし思い人いるんだ。だからあたしを犯すなんて、冗談も許さないから。えーと……『魔拳:序』」

 少し困った顔でマオはただ勢いよく、《黒く光る拳》で殴った。しかしその威力は普通の人にはダンプカーで弾かれるほどの威力。殴られた男は、その前方にいた男二人を巻き込んでコンクリート壁に叩きつけられた。跡ができるくらい

「「ヒッ!!」」

「……マオ、手加減が足りない」

「「グバハッ!!」」

 悲鳴をあげた二人の男にユウカは追い討ちのごとく蹴り飛ばした。右足が白く輝いていたからダンプカー級に痛いはず

「いや、ユウカもよ」

「…な…か……あ……」

「あ、あと一人残ってた」

 残ったのは一人。ちなみに彼らは見た目30代だ

「………ひ…え……ヒィッ!」

 明らかに戦意喪失している彼の襟を掴んだ

「で、依頼人は誰?」

「……吐いてください」


 ザスッ


 人を貫く音が、マオとユウカの正面からした

「クァは?!」

 襟元を掴まれてた男は糸が切れたかのように力が抜けてダランとなった。その男をマオは慎重に降ろした。男には、腹部に鉄の棒が刺さっていた

「……任務失敗。直ちに離脱推奨」

「わかってるって。まったく、この嬢ちゃん達は人間かね?」

 そしてその前方に、先ほど姿を消したリーダー格の男と、先程の弾丸を打ったと思われる銃持ちの女の子がいた

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