36 ガンダムを語ってみよう ②
それでですね《Gレコ》はと言いますと、
1、ロードムービー型である。
2、大河ドラマである。
3、ビルディングスロマンである。
というような形は取っているのですが、尺が短いためなのか、
《キャラそれぞれに感情移入する前にシーンが切り替わってしまう》
という、急ぎ過ぎた演出が成されたために、《ターンA》ほどのふんわりとしたシーンと戦闘シーンとの緩急が生まれなかったのだろうと思います。
端的に言えば、《ダイジェスト》を見ているようで、大多数の視聴者にとって置いてきぼりを食らっていると感じさせてしまうのではないかと、僕はそのとき思っていました。
例えていうならば、
『食レポなどを、テレビ画面を通して感じている錯覚に陥っているような……』
そんな感じ。
☆☆☆
あと、キャラクターの初期設定ですね。
主人公が才能や環境に恵まれ過ぎているのはどんなものか?
と、僕は思ってみてました。
最近流行りの《チート》とかいうのとは少し違うのですが、それでも一般視聴者は本能的に感情移入できるポイントを失っているような気がしました。
僕はかなり昔の同僚にこんなことを言われたのを思い出します。
「俺、ガンダムで出てくるヤツなら“カイ”が一番合ってるかな」
その彼は、自他ともに認めるイケメンでした。仕事もそれなりの能力を発揮し、今は結婚もして数人の子供にも恵まれています。
しかし、かなりの皮肉屋なところがあり時々衝突もありましたが、しかし物事に率直で、行動を起こし、お互い認めるところは認め合い、好感を持てる人物でもありました。
そのガンダム好きと言うほどガンダムを見たという記憶すら薄い彼が、自らを《カイ・シデン》と例える。それほど一人ひとりの登場人物の性格が視聴者に伝わっていたのではないかと僕は思うのです。
☆☆☆
感情移入というのは、なにも主人公に限ったことではないという証明を前文で語ったわけですが、《Gレコ》はというと、皆キャラは濃いのですが、
『どうも話の進行が客観的過ぎて、キャラクターに感情移入出来ないな』
というのが僕の率直な意見でした。
「そのために、“濃厚な設定をなぞっているだけ”に感じてしまう人が多く居るはずだ……」
というのが僕の予測でした。
☆☆☆




