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14 自分の言葉で話せ!〈1〉

 14


 いやあ、お久しぶりでございます。矢暮です。


 まあ、貧乏暇なしとは昔からよく言ったもので、そのご他聞に漏れず、この私めもそんなもんなんでございます。


 とは申しましたものの、わけあってこの度、新車を購入いたしました。


 まあ、前の車ももうかなりなボロでございましたもので、次の車検にどんだけ金が掛かるか予想できたものですから、そんなふうに致しましたわけでございまして。


 買い換えた車だって、人呼んで大衆車の草分け的なものなわけですから、他人様ひとさまに胸を張って自慢できる代物でもないんですがね。


☆☆☆


 え?


 なに?


 そんな他人の幸せそうな話など聞きたくないって?


 そう、確かに今の僕はつい二、三日前に納車されたばかりで、他の人より一足早いアハッピーニューカーオブザイヤーボーンの法則ってな状態なわけなんですが、

 

 どうして今回はこんな前置きをしてみたかと申しますと……


 ☆☆☆


 こういうウキウキ気分でいる僕を見て、あからさまに嫉妬の情念を投げつけてきたり、羨んだりする人が多い、ということを周囲にまざまざと感じられるものだからです。


 ハッキリ言って、そういう行為を感じた瞬間に、


「バカだな、こいつ」


 そう思わざるを得ませんね。


 ☆☆☆


 例えば、同じような収入の人間にすらそう思われている時などは、もう論外。


 アナベル・ガトーの台詞で言うならば、


「貴様のような無能な輩と、話す舌など持たぬ!」(※多少のアレンジ有り)


 なわけです。


 というような言葉を吐くと、昨今の風潮ではまた、


「上から目線なやつ!」


 と言われてしまうような気がするので、ここで僕の言う言葉の意味を書き連ねてみようかと思います。


 ☆☆☆


 一言でいうならば、


「その嫉妬したり、羨んでいる時間が無駄無駄無駄無駄ぁぁぁぁぁっ!」


 てなところですかね。


 無論、ギャンブルで毎月五万だの十万だの注ぎ込んでいる連中に言われる筋合いなど一切ない。


 とはいうものの、私自身。清廉潔白に生きてきたわけではなく、いや、どちらかと言えばちょっとだけ風変わりで山あり谷ありな生き方をしてきた人間なものですから、僕から見れば他の人の方が余程平穏無事な生き方に見える。


 にもかかわらず、嫉妬されたり羨ましがられるなどお門違いにも程があるというもの。


 ☆☆☆


 もう一つ言いたいことがあるのだけれど、


 時どき、というか僕は子供の頃から今の今まで、


「あいつばっかり良い思いして、いいなあ」


 みたいな言葉を、キョウダイの間でも少年期のクラスメイトの間でも、青年期に入り仕事場でも言われてしまうケースが多々ありました。


 いや、これは決して自慢しているわけではなく(※こういうことを書いたり話したりすると必ずこう考える人が出てきてしまうので書きたくはなかったが)、


 僕から言わせてもらえれば、


「お前ら、何もやっていないくせによく言うよ」


 てなところですかね。


 ☆☆☆


 世の中で、可愛がられたり他人に目をかけられたりする人の大半は、


『他人をよく気遣い』


『他人のためによく動く』


 んですよ。しかも自己顕示欲も無しで。


 別に僕は、自分がそれを出来ている人間だとはこれっぽちも思わないんですが、


 それでもそれなりに可愛がってくれる方々があったわけですから、


 少なからずどこかに相手はそれを感じてくれていた、というわけなのだと思います。


 大体僕なんか、性格的には幼少の頃から、


「なんだか偉そうなやつ」


 とか、目上の人間に連呼されてきた傲慢奔放なタイプなんですからね。


 ☆☆☆


 考えてみてください。つまり、それがどういうことかを。


「こんな俺ごとき一人の俗人を羨んだり、嫉妬したりする貴様たちはいったい!?」


 ☆☆☆


 『他人を羨んだりする前に、テメェが動けばいいじゃねぇか!』


 ホント、時間が勿体ない。


 若作りはしちゃいるが、俺ももう45歳。やらねばならないことが沢山ある。


 他人を恨んだり、羨んだりしている〝つまらない時間〟などありはしないわけですよ。




 つづく


 


 

 

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