020. 〈朝〉と〈じゃれ合い〉
「……あ、起きました?」
同じ一つのベッドの中で、眩しさに目を細めるレオナさんに、私は声をかけた。
「ん……おはよう、アイラちゃん」
私の顔を見るなり、彼女は幸せそうに顔を綻ばせ、そう言った。
……昨日までの私は、レオナさんのことを、どこか高嶺の花のように思っていた。私なんかが釣り合うわけない、と。
だけど今はもう、彼女は私のもの。そう思うと、なんだか心に余裕ができた気がして……。
「――んむっ……!?」
……こうやって、不意打ちのキスでからかってみちゃったりして。
「――ぷはっ、ふふっ……! おはようございます、レオナさん」
「はっ、あっ……!? あうぅ……!」
可愛らしい鳴き声を上げて、彼女は頬を赤く染めた。
「あ、アイラちゃん……なんでそんなに慣れてるの……?」
「? どういうことですか?」
……言いたいことはだいたいわかるけど、ここはあえて、とぼけてみよう。
「き、昨日も、なんか……すごく、上手……? だったし……」
チラチラと私の顔を見ながら、恥ずかしそうに彼女は言う。……ほんと、どんどんかわいくなってくなー、この人。
「……あんなの、どこで教えてもらうの……?」
「え」
……まさか、そう来るとは思わなかった……。
「あ、あれはその……! むっ、無意識に、というか……! 無我夢中でやっただけ、というか……!」
「ふーん……?」
――言えない、この二年で何百回と妄想した、『もしレオナさんと結ばれたらシてもらいたいこと』を、逆に自分がやっただけだということは、決して、口が裂けても言えない……。
「……初めてしたけど…………オ〇ニーって、すごいんだね……」
「えっ? あっ、いやっ……! あれは、その……お、オ〇ニー……ではなくて……!」
「ん、違うの?」
「えっ、えっとですね……! ふっ、二人でやるのはっ……! その……!」
口ごもる私に、彼女はひどく純粋な眼差しを向けてくる。……い、言いますから、そんな目で見ないでください……!
「――せっ、せせせっ……! ……セ〇クス……って言って……!」
「へぇー」
顔から火が出そうな私とは違って、彼女はなんでもないような顔で、感心したように相槌を打つ。……自分の説明不足が招いたこととはいえ、朝っぱらからなんでこんな辱めを……。
「……じゃあ、セ〇クス……また、しようね……?」
「お゛っ!?!!?!」
――恥ずかしそうに微笑みながらの、ド直球の『おねだり』に、思わずひどい声が喉から漏れる。さっきまでの余裕も、嘘のようにどこかへ消えてしまった。
……こんなの、朝から受けていい破壊力じゃないよー……!
読んでいただきありがとうございます!
少しでも「おもしろい」と思っていただけたなら幸いです……。
応援、リアクション、感想、ブックマーク、なんでもお待ちしております!
今後とも、よろしくお願い申し上げます。




