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騎馬戦記⭐︎ガールズナイツ  作者: mutsu!


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【外伝】陰陽師、山ノ井瑠衣 拾四話 〜花鳥院〜

「スライム、裏ボスの割に案外大したことなかったわね」


 大きく息を吐きながら喋る遥だった。ピコハン肩に乗せ一息に喋る。無事、秘密の通路のスライムを祓滅し、少しだけ緩んだ空気が場に流れた。


「そんなことない。本来なら強敵。怪獣が脱げて、私たちが速くなった。だから焦った。つまりたまたま」


「……赤札のプライスカード。捲ったら値段が一緒だった詐欺!」


 スライムをちょっと不憫に思う遥だった。


「でもそのおかげで勝てた。勝てば官軍、たぶん結女ちゃんならそう言う」


「間違いないわね」


「そう、間違いない」

 

「……ところで瑠衣、その中の陰陽師服、どうなってるの?」


「大丈夫。お母さんのスク水に着替えたからシワにはなってない」


「いつ着替えたの!? てか、瑠香さんスク水を何枚持ってるの!?」


「確か二十枚くらいあったはず」


「ぶふぉっ!」


 いらない、そんなに必要ない、絶対。

 瑠香さんは何をしてるのだろう? 謎は深まるばかりである。そして、今でも似合いそうだよなー、とか逃避気味の遠い目になる遥だった。

 そして、考えても栓のないことは考えない、さっぱり乙女の遥である。話題を変えた。


「で、どうするの? 瑠衣? この先にこのダンジョンコアがあるんでしょ?」


「そう、この先にある。鬼穴の核を見つけて破壊すればあとは帰るだけ。どうする、とは?」


 しれっと訂正をする瑠衣。


「服装よ。この半分溶けたゴ◯ラは脱ぎ捨てていくにしても、瑠衣は陰陽師の服には着替えるの?」


「着替える。ちょっと動き難い」


「なんのためにゴ◯ラになったのよ!」


「順番がある」


「順番!?」


「まず、はるちゃんとお揃い。それから、正装」


「私とゴ◯ラでお揃いになるのが最優先だったの!?」


瑠衣様(マスター)の中で優先順位が独自に構築されているようです』


「札子ちゃん、なんでそこ英語にした!? あんたどこからどう見ても和じゃない!!」


 瑠衣は特に悪びれる様子もなく、脱いだゴ◯ラの中から、するりと荷物袋を取り出した。


「……ねえ瑠衣」


「なに」


「その荷物袋……まだなんか入ってるわよね?」


「うん」


「なにが入ってるのか先に教えてもらってもいい?」


「予備のゴ◯ラ」


「まだあるんだ!?」


「念のため」


「念のためで何着ゴ◯ラ持ってきてるの! さっきスライムもたぶん同じこと思ってたと思う!」


『ベロリンチョスさんは、それよりも、ゴ◯ラが溶けて動きが速くなっていくお二人にビビり散らしていました』


「ベロリンチョスっ!? 名前あったのあいつ!」


『はい。さっきのスライムさんの名前です』


『それと、私の本当の名前はやすこです。札子が気に入ってるので捨てましたが』


 遥は、もう何から突っ込めばいいのかわからなくなった。


『ちなみに苗字は花鳥院です』


「……」


『拝啓、ご視聴者様。

 いつもご視聴ありがとうございます。

【三人】の会話と冒険は楽しんでいただけましたでしょうか?

 そのままブックマークとか、評価とか、していきませんか? していただけると嬉しく存じます。せっかく(わたくし)、レギュラー枠を獲得しましたし。

【仲良し三人組】は次回もきっと楽しいですよ? だからほら、ね? よろしくお願いします。

敬具

花鳥院札子〔やすこ〕』


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