27限目
「……」
「……」
「……」
「……」
「……おいモディエフ」
「……なんだよ三下 」
「なんか喋れよ」
「無理、吐きそう」
「……そうか」
「あんたら話すこと無いなら黙ってなさい」
肩の……というか首から下の感覚が無い。多分、あったら激痛でのたうってたことだろう。いや、実際どうだかわからないけど、見た目はそんな感じ。
人間の皮の下って本当に赤いんだな、筋だらけだし。筋肉っていうんだっけ。
その間から突き出た白いのやら、隙間から金属の箸みたいのでつかみ出された白い欠片やら……まあ骨だけど。骨の中も赤いんだな。人間の中身って赤ばっかりだ。
「お前なんか気持ち悪いこと考えてるだろ」
「気持ち悪いってなんだよ……現実逃避くらいいいだろ」
「逃避してるんならいいんだよ、してないだろ」
「逃避の仕方は人によるだろ……」
っていうか目の前の現実を言語化して普通に受け入れようとしてるだけなんだけど、ダメか?
「肩から突き出した白いのの折れ口意外と隙間見たいのがあって、真ん中は赤い。先生が金属の箸みたいので摘んでいるのはおそらくそこから剥がれた欠片だのだろうが、肉の中にはまだ多くの欠片が……」
「やめろってば!?」
「先生もあんまり聞いてて気分良く無いわよー」
「はあ、すいません」
黙って見てるの結構辛いんだけど、どうしようかな。
見ないほうがいいんだろうか。見ないのは見ないで結構辛いというか。痒い。
かといってモディエフは話し相手にはなってくれないし、先生は集中してるから話しかけづらいし。
「ひぃっ……」
「あ、血が出た」
欠片を引き抜いた瞬間に周りの肉が避けて血が吹き出た。
モディエフの悲鳴はらしく無いにもほどがあるけど、俺も結構悲鳴を噛み殺してる部分はあるからどうこう言うのもなんだよね。
「これ、本当に治るんですか?」
「全部ちゃんとつなぎ合わせた上で魔法かければね。あるいはすりつぶした上で粘土みたいにこねて蘇生させる手もあるけど……」
「痛く無い方で」
「痛さは同じくらいよ。見た目の痛々しさは全然違うけど」
「うわあ」
「あとかかる時間は前者のほうが短いわね」
「ちなみに一番簡単なのは?」
「周辺の肉も骨も全部消し飛ばした上で蘇生させる……かしら?」
「……」
「その場合力とかがすごく衰えるから、鍛え直さないといけないけどね。そうする?」
「ああ、じゃあ、それで」
「いいの?」
「お願いします」
時間無いので投稿です。




