27 シリアスなようです。
「いきなりのシリアスなんて大丈夫ですか作者」
もうだめかもしんない。
今日は頑張って二話投稿です。前の読んでない人は読んでね☆
「さて、何から話しましょうか?」
「…そうね。まずは貴方は一体何者なのか?これね」
そこからはすでに語られた内容だ。祖父がもともと水神であったこと。その力を多少なりとも受け継いでいるということ。そして、この世界の神のシステムについても。
「…そう。あー、圭一には後で噛み砕いて説明するわね」
頭からぷすぷすと煙を出している圭一に向かい、嶺緒が苦笑する。
「そうね、じゃあ次は、貴方がどうして魔王とお友達なんかになっているのか聞いてもいい?」
「あ、はい。道でばったり会って、」
「ちょ…エルセリアにいたの⁉︎」
「ボコられかけたんですけど」
「普通生きてないわよ」
「僕の兄に恋したらしくて、ロアスに向かう途中でしたので、目的のない旅ついでに行ってみよう!と」
嶺緒が頭を抱える。
「……杜撰だわ、理由が杜撰すぎる!」
「僕もそう思いますよ」
「思ってる奴の顔じゃないっての!まぁいいわ。で、さっき先代勇者って言ってたわよね?」
「まぁそうですね。死んでますねー」
「…あんたって軽いわね」
「神族が死ぬと、その魂は地に二百年留まり、その後に顕現するのですよ。こちらではアンデッドと呼ばれていますが」
「アンデッド⁉︎じゃあ、人間は?」
「地にとどまる時間はわずか。こちらでは倒されるとすぐ、輪廻転生の輪に乗るそうですから、血筋格差ですよねー」
「…わかりづらかったけど、何とか理解したわ。要するにあんたのお兄さんは、復活して何らかのアンデッドになってる可能性があるのね」
「そういうことです」
「じゃあ最後に一つ聞くけど、あんたがここに来たのはその転移神って奴のせいなわけでしょう?…帰りたい?」
「そんなわけないでしょう?ーー僕を送った相手にもよりますが」
「相手?」
僕はそれを言うつもりはない。あれは僕が殺したのだ。
言葉に出せば本当に思えてしまうが、生きているなんてことは絶対にないだろう。
「…あまり良い思い出のないことですよ。ただ、もうその話は終わっていますから」
「そう。じゃあ、大体の事情も飲み込めたし、対魔王戦に備えるとしますか!」
「そうだな。もう全然わかんなかったぜ…」
そんなことを言い合っていたはずだった。
肌にぴりりと突き刺さる殺気。
「誰だっ⁉︎」
眞月が振り返る。
「…嘘」
「『久しぶり、透』」
背筋が粟立ち、
呼吸は荒くなり、
目が見開かれ、
ーー嘘だ。
囁きのような嘆願が口からこぼれ落ちる。
「『嘘じゃないさ。君に会いたくてわざわざ頑張って憑依までしたんだよ?君が体を消し飛ばしちゃうから』」
「……そのまま体ごと消し飛んでおけばよかったものを」
「『分かっていたんだろ?君の神格化が不完全である以上、僕は生きているってさ。クハハ』」
「……ちょっと、その手に持ってるのって、」
勇者白石蓮夜は、その右手に持っていた死体をどちゃりとほうりなげる。
「『いらない。あげるよ』 」
ーーそれは、どう見ても連夜の恋人だった美優の死体。
「…嘘。美優を殺すなんて、」
「『当たり前じゃないか。僕はこの蓮夜なにがしの体を借りてるだけに過ぎない。彼はそれを了承したし、そして僕も彼を生かしている』 」
「デュークを殺して、僕の力を半分奪っておいて、それはどうなんですか?まだ他人から何かを奪う気ですか?」
「『ははは。君の力は僕の分を合わせたら君自身の持ち合わせより多くなったろう?まぁ、関係ないか。ーーロアス王国で、待ってるよ』」
顔の半分の皮がずるりと剥けた状態で、彼は微かな笑いだけを残して嘘のように消えた。
レイ「ぴゃあああああ」
ルリエ「…ハァハァハァ…」
マリア「zzz」
シグムント「一体……何があったんだ(ゴクリ)」




