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スルースキルが最強で。  作者: ふぁくとりー
1 巻き込まれたので。
25/43

24 勇者が入国したようです。

地元での最後の更新かも(・・;)一話くらいなら出るかも。

この後は亀更新?


「ただいまー、今日はお醤油と味醂がお得で…あらあら透、お帰りなさい。お父さん、今日は遅くなるらしいわよ?」


朧。

我が母であり、どこぞのモデルも真っ青になるほどのスタイル。ニコニコとした顔を崩さない胆力。

ーー生粋のボケ。


「納得いかない」

「まあそれは俺もなんだが」

「あ、透さんのお母様で?娘さんをください!」

「あら透。この人だあれ?」


閉じられていた瞳がすうっと開く。

「透に余計なちょっかいかけないで?」



……何を隠そう、母は愛情表現が過剰というか、家族以外にストレートに好意を伝えない。

父のことは好きだったらしいが、神社の境内でストーカーめいたことをやって出会いを画策していたと聞いた時、我が母は多少ネジがきれたヤンデレさんだと理解した。


とはいえ、一番の執着物はお父さんだ。

大谷翔平、どこぞの野球選手と同じ名前ではあるのだが、ただの男といった印象しか残さない平凡さ。

だというのに、母はなぜか父を選んだ。全くもって生命は神秘である。


閑話休題。


「と言うわけで、お茶菓子出すわね」

ニコニコしつつ言うその足元には、リンシェン。哀れ。


「あの、何か俺は良かったんでしょうかね?」

「あらあら、狼くん。私は結構、奥手(ヘタレ)キライじゃないわ。翔平さんを彷彿とさせるもの!」


ドン引きしているレイの前でくねくねしている母親。実の子でもこれはどうかと思う。


「初めましてです、ルリエ・ペルバリエ・ディナンシェールと申します。色様とはちょこっと共闘したこともあり、父を殺ってていただきました」

「父親を殺したのね…何をしたの?貴方の父」

「大量虐殺です」


ぽかんと開いている口。母さんが驚くなんてよっぽど衝撃的だったんだろうな。


「お母さん、ルリエは魔族です。元魔王の娘で今は魔王です」

「色に…彼女!?認めないわよ、あの子は重度のシスコンなのが売りなんだからねぇ!?」


何言ってんだこいつ!?


「そんなことは百も承知よ!妹のパンツの匂いだのと聞かされた時には、くらっときたわ!でもね、そんな彼が好きなのよ!」


母親、ハッとした顔。


「ルリエちゃん…!」

「お義母さま…!」


ひしっと抱き合う二人。何この茶番。

と、リンシェンが起き上がり、頭をさすりお祖父様に書類を差し出した。


「なにっ…勇者だと!?」




******


「ドラグニア神国に逃げ込んだそうだ。全く手間を取らせる」

圭一の声に数人の兵士が頷く。その横で、マリアとシグムントだけの顔色は優れない。元より二人は魔王討伐に反対していた。


「やっぱ俺、ついてくるべきじゃなかったかな?」

「何言ってる。私はシグムントがいたからこそ、この部隊にだなっ…」


マリアの必死なアプローチにも関わらず、シグムントは「勘違いするな俺…」などとつぶやいている。

と、ドラグニルが数人出てきた。


「今入国の手続きを行っている。魔王を倒すのはいいが、くれぐれも神龍様に手は出すなよ?」

「了解しているよ」


蓮夜が美優の方を見て、そう言ったドラグニルに頷く。と、伝令が走ってきた。


「神龍様が、魔王と共にお会いするそうだ!」

「なにっ…!?」




神龍のいるという樹の前に、彼らは立っていた。


「君たちが勇者か。初めまして、私が神龍のアオ。娘のオボロ、孫のトールだ」

「「初めまして」」


マリアが絶句していた。あれは、

「と、ととととととと透!?」

「こんにちは。私のことをご存知だったんですね」


ウインクしながら、浅葱色の衣をまとった人物は口の端を吊り上げた。

透「お久しぶりです(ニヤリ)」

マリア「ビビったぞ…」

(わいわいわいわい)


次回はかなり後かも?


つうか、盛り上がりすぎでしょ…。

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