24 勇者が入国したようです。
地元での最後の更新かも(・・;)一話くらいなら出るかも。
この後は亀更新?
「ただいまー、今日はお醤油と味醂がお得で…あらあら透、お帰りなさい。お父さん、今日は遅くなるらしいわよ?」
朧。
我が母であり、どこぞのモデルも真っ青になるほどのスタイル。ニコニコとした顔を崩さない胆力。
ーー生粋のボケ。
「納得いかない」
「まあそれは俺もなんだが」
「あ、透さんのお母様で?娘さんをください!」
「あら透。この人だあれ?」
閉じられていた瞳がすうっと開く。
「透に余計なちょっかいかけないで?」
……何を隠そう、母は愛情表現が過剰というか、家族以外にストレートに好意を伝えない。
父のことは好きだったらしいが、神社の境内でストーカーめいたことをやって出会いを画策していたと聞いた時、我が母は多少ネジがきれたヤンデレさんだと理解した。
とはいえ、一番の執着物はお父さんだ。
大谷翔平、どこぞの野球選手と同じ名前ではあるのだが、ただの男といった印象しか残さない平凡さ。
だというのに、母はなぜか父を選んだ。全くもって生命は神秘である。
閑話休題。
「と言うわけで、お茶菓子出すわね」
ニコニコしつつ言うその足元には、リンシェン。哀れ。
「あの、何か俺は良かったんでしょうかね?」
「あらあら、狼くん。私は結構、奥手キライじゃないわ。翔平さんを彷彿とさせるもの!」
ドン引きしているレイの前でくねくねしている母親。実の子でもこれはどうかと思う。
「初めましてです、ルリエ・ペルバリエ・ディナンシェールと申します。色様とはちょこっと共闘したこともあり、父を殺ってていただきました」
「父親を殺したのね…何をしたの?貴方の父」
「大量虐殺です」
ぽかんと開いている口。母さんが驚くなんてよっぽど衝撃的だったんだろうな。
「お母さん、ルリエは魔族です。元魔王の娘で今は魔王です」
「色に…彼女!?認めないわよ、あの子は重度のシスコンなのが売りなんだからねぇ!?」
何言ってんだこいつ!?
「そんなことは百も承知よ!妹のパンツの匂いだのと聞かされた時には、くらっときたわ!でもね、そんな彼が好きなのよ!」
母親、ハッとした顔。
「ルリエちゃん…!」
「お義母さま…!」
ひしっと抱き合う二人。何この茶番。
と、リンシェンが起き上がり、頭をさすりお祖父様に書類を差し出した。
「なにっ…勇者だと!?」
******
「ドラグニア神国に逃げ込んだそうだ。全く手間を取らせる」
圭一の声に数人の兵士が頷く。その横で、マリアとシグムントだけの顔色は優れない。元より二人は魔王討伐に反対していた。
「やっぱ俺、ついてくるべきじゃなかったかな?」
「何言ってる。私はシグムントがいたからこそ、この部隊にだなっ…」
マリアの必死なアプローチにも関わらず、シグムントは「勘違いするな俺…」などとつぶやいている。
と、ドラグニルが数人出てきた。
「今入国の手続きを行っている。魔王を倒すのはいいが、くれぐれも神龍様に手は出すなよ?」
「了解しているよ」
蓮夜が美優の方を見て、そう言ったドラグニルに頷く。と、伝令が走ってきた。
「神龍様が、魔王と共にお会いするそうだ!」
「なにっ…!?」
神龍のいるという樹の前に、彼らは立っていた。
「君たちが勇者か。初めまして、私が神龍のアオ。娘のオボロ、孫のトールだ」
「「初めまして」」
マリアが絶句していた。あれは、
「と、ととととととと透!?」
「こんにちは。私のことをご存知だったんですね」
ウインクしながら、浅葱色の衣をまとった人物は口の端を吊り上げた。
透「お久しぶりです(ニヤリ)」
マリア「ビビったぞ…」
(わいわいわいわい)
次回はかなり後かも?
つうか、盛り上がりすぎでしょ…。




