21 接続しているようです。
美祖父。
ありえない。
そんな思考回路、生まれた時から狂っているかなくしている。フリーズは数分、今更ながらカツラをしていない事に気づく。
「レイさん起きてください」
ゆさゆさと揺さぶると、眠たげなうめき声を上げて欠伸をしつつ、僕を見てーー固まった。
「……ぅ、ぁっ」
ん?
あきらかに様子がおかしいような…。
「ふ」
「ふ?」
「服を着ろよおおおおおお!!」
「へ……?」
あ、カツラしてないし、服…着てないや。
「レイさん、戸棚の中から羽織るものをとってください」
「!(コクコク)」
レイさんが背を向けた途端に恥ずかしさが押し寄せる。というか、冷静に対応していた方がおかしい。
鬱陶しいくらいだと思っていた大きい胸を抱き寄せつつ、隠すように手で覆う。もう一方の手で布団を引き寄せると、安堵した。
「これでいいか?」
手に取られているのは、薄紫色の小袖だ。それを片手で受け取ると、顔を寄せられてどきりとする。
「何ですか」
手を伸ばし、穴が空いていた下腹部を布団の上から撫でた。
「もうあんなことすんな」
「でも、逃げるためには必要だったんですよ」
「護衛任務してんだよ、何でお前が俺を気遣うんだバカ」
「そんな無責任なことしませんよ」
布団の上の手が微かに震えている。
「僕はレイさんのこと、結構護衛だなんて思ってないかもしれないですよ?」
悪戯っぽく笑って言って、そしてレイを見て。
顔が、赤い。
「ぁ、の、」
気付けばぎゅうっと抱きすくめられている。
首筋に噛み付かれて、
「ぅ、ぁ……っ」
「ナニしてるの?透に」
この声は、
「いい度胸ね、レイ。透が治療のために素っ裸だったのは忘れてたけど、まさかそれに乗じてマーキングするとか」
「っ!?」
「おはようございます、ルリエ」
「へぶっ!?」
レイを殴り倒してベッドから払い落とす。
「あーあ、すっかり痕になっちゃって。独占欲強すぎよ、駄犬」
「ぐぅっ…」
歯型までくっきりじゃないとさらっと言って、僕に笑顔で向き直る。
「さて、じゃあそれ着て話しましょ」
「まずは、ここがどこなのか、からね。まあ透はわかってると思うけど、」
「僕の家、ですね」
「まぁそうね。ああ、来たわね。あなたの祖父」
祖父。そうは言っても、ものすっげぇ美丈夫だ。玉虫色の髪。きりりと涼やかな瞳。すうっと通った鼻筋。
「透。鍛錬を怠るな、そう言っていたのを忘れていたか?」
重々しい声で責められ、思わず俯く。そりゃ当然である。今回ばかりはスキルに頼り切りだった自分がいけない。
「ま、儂の孫だ。弱くなりようがない。というか、もうすでにステータス云々より反則的に強い」
「身も蓋もないわね。それにしても龍国のトップが透の祖父とはね?」
僕は起きてからしばらく思考した中で、一つの結論にたどり着いていた。
僕の祖父の水神ーー碧は、この世界でも神である。
考えてみれば、至極まっとうなことだ。地球で冥府の神なんて名乗っている神様が、お気楽に『モフ神』なんて名乗っているのだ。どうして僕の祖父もそうでないと言えるだろうか。
……まああの冥神が勝手に名乗っちゃった、テヘペロ☆なんていう事態を考慮していないわけじゃないが。
その推測はある一部で肯定され、そしてさらに僕の驚きを招いた。
僕が推論を話すと「アヌビス…浮かばれないな彼奴は」と呟いてから、僕の言葉を肯定した。
「ああ、やはりお前は賢いな。兄の色は欲にまみれていたから」
「……一体なんの神様なんです?」
曖昧な笑みを浮かべて答える祖父にそんな質問をぶつけた。
僕はこの時、正直言って祖父ーー否、この男をなめてかかっていたのかもしれない。
「異世界召喚の神だが?」
……ジーザス。
碧「孫が世話になっているな」
いえいえとんでもない。世話だなんて生ぬるい…!
透「物理的に潰しますよ?
さあ、ここで僕の親兄弟の名前についていきましょっか。
祖父…碧(龍神)
祖母…要(元生贄)
母…朧(ハーフ)
父…翔平(パンピー)
兄…色(クォーター)
ってな感じですよ」
あれ?今回の衝撃的な告白に対するリアクション薄いよ?
透「次回さくしゃがろうぬんするけど頑張って書かせます。新キャラ…いっとく?」
さらっと言うなゴルァァ!!




