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スルースキルが最強で。  作者: ふぁくとりー
1 巻き込まれたので。
23/43

21 接続しているようです。

美祖父。

ありえない。

そんな思考回路、生まれた時から狂っているかなくしている。フリーズは数分、今更ながらカツラをしていない事に気づく。


「レイさん起きてください」

ゆさゆさと揺さぶると、眠たげなうめき声を上げて欠伸をしつつ、僕を見てーー固まった。


「……ぅ、ぁっ」


ん?

あきらかに様子がおかしいような…。


「ふ」

「ふ?」


「服を着ろよおおおおおお!!」

「へ……?」


あ、カツラしてないし、服…着てないや。


「レイさん、戸棚の中から羽織るものをとってください」

「!(コクコク)」


レイさんが背を向けた途端に恥ずかしさが押し寄せる。というか、冷静に対応していた方がおかしい。


鬱陶しいくらいだと思っていた大きい胸を抱き寄せつつ、隠すように手で覆う。もう一方の手で布団を引き寄せると、安堵した。


「これでいいか?」

手に取られているのは、薄紫色の小袖だ。それを片手で受け取ると、顔を寄せられてどきりとする。


「何ですか」

手を伸ばし、穴が空いていた下腹部を布団の上から撫でた。


「もうあんなことすんな」

「でも、逃げるためには必要だったんですよ」

「護衛任務してんだよ、何でお前が俺を気遣うんだバカ」

「そんな無責任なことしませんよ」

布団の上の手が微かに震えている。


「僕はレイさんのこと、結構護衛だなんて思ってないかもしれないですよ?」

悪戯っぽく笑って言って、そしてレイを見て。


顔が、赤い。


「ぁ、の、」

気付けばぎゅうっと抱きすくめられている。

首筋に噛み付かれて、



「ぅ、ぁ……っ」

「ナニしてるの?透に」


この声は、

「いい度胸ね、レイ。透が治療のために素っ裸だったのは忘れてたけど、まさかそれに乗じてマーキングするとか」

「っ!?」

「おはようございます、ルリエ」

「へぶっ!?」


レイを殴り倒してベッドから払い落とす。


「あーあ、すっかり痕になっちゃって。独占欲強すぎよ、駄犬」

「ぐぅっ…」


歯型までくっきりじゃないとさらっと言って、僕に笑顔で向き直る。


「さて、じゃあそれ着て話しましょ」




「まずは、ここがどこなのか、からね。まあ透はわかってると思うけど、」

「僕の家、ですね」

「まぁそうね。ああ、来たわね。あなたの祖父」


祖父。そうは言っても、ものすっげぇ美丈夫だ。玉虫色の髪。きりりと涼やかな瞳。すうっと通った鼻筋。

「透。鍛錬を怠るな、そう言っていたのを忘れていたか?」


重々しい声で責められ、思わず俯く。そりゃ当然である。今回ばかりはスキルに頼り切りだった自分がいけない。


「ま、儂(わし)の孫だ。弱くなりようがない。というか、もうすでにステータス云々より反則的に強い」

「身も蓋もないわね。それにしても龍国のトップが透の祖父とはね?」


僕は起きてからしばらく思考した中で、一つの結論にたどり着いていた。



僕の祖父の水神ーー碧(へき)は、この世界でも神である。



考えてみれば、至極まっとうなことだ。地球で冥府の神なんて名乗っている神様が、お気楽に『モフ神』なんて名乗っているのだ。どうして僕の祖父もそうでないと言えるだろうか。

……まああの冥神が勝手に名乗っちゃった、テヘペロ☆なんていう事態を考慮していないわけじゃないが。


その推測はある一部で肯定され、そしてさらに僕の驚きを招いた。

僕が推論を話すと「アヌビス…浮かばれないな彼奴は」と呟いてから、僕の言葉を肯定した。


「ああ、やはりお前は賢いな。兄の色(しき)は欲にまみれていたから」

「……一体なんの神様なんです?」


曖昧な笑みを浮かべて答える祖父にそんな質問をぶつけた。

僕はこの時、正直言って祖父ーー否、この男をなめてかかっていたのかもしれない。


「異世界召喚の神だが?」





……ジーザス。

碧「孫が世話になっているな」

いえいえとんでもない。世話だなんて生ぬるい…!

透「物理的に潰しますよ?

さあ、ここで僕の親兄弟の名前についていきましょっか。

祖父…碧(龍神)

祖母…要(元生贄)

母…朧(ハーフ)

父…翔平(パンピー)

兄…色(クォーター)

ってな感じですよ」

あれ?今回の衝撃的な告白に対するリアクション薄いよ?

透「次回さくしゃがろうぬんするけど頑張って書かせます。新キャラ…いっとく?」

さらっと言うなゴルァァ!!

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