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怪奇討伐部Ⅵ-Star Handolle-  作者: グラニュー糖*
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地下の動物園

第十二話 地下アニマルパーク




「ここにもプレートあったんだねー」


 出る前に花畑部屋のプレートを確認する。

『幻に打ち克て』と書かれていた。

 ……というか、これ入り口に置いてないと意味ないのでは……?


「まぁまぁ、クリアしたんだし、問題ないっしょ!行くぞ、ムジナ」

「はぁーい」


 オレが作った花冠を頭に載せたレインが楽しそうに進んでいく。

 その後ろをヘラは月光さんを警戒しながら進んでいき、対する月光さんは苦笑いで進んでいた。


「……うわあああっ!!」


 と、先頭を歩いていたレインが悲鳴を上げた。


「ど、どうしたの?!」


 急いで三人で岩の扉をくぐると、そこは……そこは!!


「動物園!?!?」


 動物園だった!

 誰が育てているのか、どうして生き物がいないはずの地下に動物がいるのか、誰が経営しているのか、どうして絶対に通らないといけない道に動物園があるのか……。

 疑問は尽きないが、ここにあるのだからそうなのだろう。いや、どうなのだろう……。


「見て見て!がおー!!」


 檻が等間隔に置かれており、前には何の名前かを記すプレートが置いている。プレート一つ一つにはその動物のイラストと名前、種類などがかわいい文字で書かれていた。


 オレはその中から『ライオン』を選び、互いに威嚇しあっていた。


「危ないよ……ムジナ……」


 それをヘラはだいぶ離れたところから見ていた。


「大丈夫!手を入れなければいいんでしょ?」

「そうなんだけどさ……」

「えっへへー……あっ!羊さんだー♪」


 フラフラと檻を見ていると、羊がいたのであまりのモフモフさ加減につられて場所を変える。


「待ってよー!もう、元気なんだから……」

「そういうヘラは鈍ってんじゃねぇの?」

「う、うるさい!」

「ねー!ヘラぁー!」

「何ぃ!?!?」


 機嫌が悪いのか、めちゃめちゃ怒ってる。

 怖い。


「え……お、お腹すいたなーって……」

「お腹……すいた?……わかった。作るよ」

「やったぁ!」


 この会話にレインは驚いた顔をする。


「え、ここで?」

「そうだよ。悪いか」

「いや……」

「じゃ、作るぞ」


 マジかぁという顔でレインが見守るなか、ヘラは異界からボンボンと調理器具を出していく。まぁいつものことだ。


「……オレが心配なのはなぁ……羊の前でさぁ……ジンギスカンって……」


 テキパキとヘラはジンギスカン料理を作っていく。オレには何が悪いのかはわからないが、そこに問題があるのかもしれない。


「……羊を見ながら、か……」

「な!?わかるだろ!?この異質さ!!」

「まぁ魚の目の前で魚料理を振る舞う店も少なくないから問題はないと思うがな」

「えええええーーー!?!?」


 __________


 しばらくして、食事が終わった。

 なぜヘラがピンポイントでジンギスカン料理を作ったのか、なぜ羊が減っていたのかは考えないでおこう。


 とにかくオレは半目でご飯を食べ、オジサンが酔い潰れないかヒヤヒヤしながらその場を乗り切った。


「お腹いっぱい!」


 ムジナがニコニコしながらうさぎコーナーに走る。寝てたからとはいえ、元気がありあまりすぎだろう。


「こけるなよー」

「大丈夫!えへへー、うさぎさーん」


 締まりのない顔だ。


「なぁ、ヘラ。昔からムジナと一緒にいたんだろ?その時もこんな感じだったのか?もしそうなら大変だったろ。今より体弱いだろうし」

「……まぁな」

「……?」


 微妙な反応に戸惑ってしまう。

 もしかして急にこうなったとか……?


「……レイン。ムジナが楽しんでる間に一言だけ言わせてくれ」

「何?」


 ヘラはオレの両肩に手を置き、左右を見回す。……ここにはオレたち含めて四人しかいないのだが。

 そして顔を近づけ、小声で囁いた。

 近い。


「……あれは俺の知るムジナじゃない」

「……えっ?」

「俺と一緒に監視してくれ。わかったな?」

「お、おう……」

「じゃ、頼んだぜ」


 バシッ!とオレの右肩を叩かれる。

 痛い。


「~~~っ」

「ついに二股か?」

「ちげぇよ!」


 ニヤニヤしながら「わかる、わかるよ。オジサンにはわかる」と言う、全くわかっていないオジサンを振り切り、ヘラを追いかけた。


「いやぁ、若いねぇ」


 __________


「だーめーだ!!」

「やーだー!!」


 ベンチで座ってのんびりしていると、言い争いが聞こえてきた。


「二人とも、何争ってるんだい?」

「うさぎさん連れてくのー!」

「ダメだって!動物園から連れて帰ったらダメなんだ!」

「これは紛れもなくヘラが正しい」

「ほらー」

「むー……わかったよぉ……」


 渋々とうさぎを戻すムジナ。

 そこまで難しい問題でないのと、物わかりの良い子でよかった。


「ほら、次に行くぞ。ご飯食べたし元気だろ?」

「はーい」


 ムジナは動物たちに別れを告げながら部屋を出るオレたちを追う。

 あまりにも遅いので、月光オジサンが背中を押していった。

どうも、グラニュー糖*です!

現在、「怪奇討伐部完結直前・pixivと同じところまで進める祭り」を開催しております!

こっちでは表紙を載せられないことが本当に残念ですが、楽しんでいただけると幸いです。

本当はイラストを見て読むほうが良いんですけどね!


なお、pixivからそのままドンしてるのでルビやら何やかんやがpixivのコマンドのままになっている場合があります。それを見つけた際はお手数ですがお知らせしていただくととても嬉しいです。もちろんコメントなどもお待ちしております!


ではでは〜

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