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38 死に挑むラプソディ【呉】⑫

[ヒュドラを討伐しました!]

[第3戦艦 伊吹 攻略率5/5]

[第3戦艦 伊吹 を攻略しました!]

[ボーナスが与えられます 選んでください!]



「…やっと死んだ〜」


 こいつみじん切りから木っ端微塵になってもギリギリ生きてたんだけど…

 バケモンじゃん… 死んだけど


 クールタイム消えてたのがまぁじでありがたかった。

 最後に残ったシステムの温情ってやつか…?


 結構攻撃回数消費しちまったじゃん…

 あと確か12回しか残っていない。

 …12回だっけ… 覚えてない…

 …まぁいいか! 報酬タイムだ!


「さぁさぁ、ボーナスはなんだろな?」


 色を付けてくれるって言ってたからな!

 期待で胸が膨らむぜ!


クルッ


 後ろを振り向くと…


「何あれ…」


 見たことのないものしか無いんだが…?

 しかもしれっと個数も増えてるし。ここで10%引いたか。


 左から、黒い箱、赤いビー玉、黒い表紙の書物、極彩色の金属?

 …極彩色なんて表現初めて使ったわ。目がチカチカするわボケ。

 なんかウゴウゴしてない…? キモ……


 とりま黒い箱から見ていくか


―黒箱―

・ランク5の宝箱

・自然生成されない

・リーサル以上が確定で入っている

・その土地に由来するものが入っている



 ………リーサルって何? 知らんランク出てきた…

 リーサル・ウェポンってこと?

 …なんか強そう(小並感)


 まぁ、次だな。赤いビー玉だ。

 進化の宝珠ほど大きくないから、スキルオーブ系だとは思うが。



―ギフトオーブ【戦艦】―

・大艦巨砲主義:より大きな得物、大きな力、大きな図体。それこそがロマンであり、威力である!!

・不沈艦:沈む? そんな言葉私には不要。

・獅子奮迅:肉薄し、敵陣を破壊しろ。さすれば道は拓けるだろう。



 …なんだこれ…

 ギフトオーブなんて存在したんだ…

 スキルオーブの上位互換っていうことか。


 張り切りすぎじゃない? 大丈夫? ダンジョンさんよ。

 まぁ、次を見るか。



―約変の書―

・ルールを一つ好きなように改変できる

・改変可能なのは数値のみ



 …へぇ、面白いじゃん。

 これって∞とか使えるのか? だったら攻撃回数に使いたいんだが。

 あぁ、でもレベルとかいじれたら良いのにな。10000とかにして俺TUEEEE!!してみたい。


 …………そうじゃん、レベルの項目消えたんだった…

 復活させるのは無理そうだよなぁ… 流石に虫が良すぎるか。

 まぁ、色々悪用できそうなものだな。


 次は直視するのも嫌な極彩色の金属だ。

 虹色を通り越して極彩色だからな。なんかグロい系の色というか。



―ニュートラル・マテリアル―

・これは、あなたが望むように変化する

・与えた物質によっては、最高の相棒となることもあれば、最凶の足枷となることもあるだろう

・非常に不安定な物質であり、新たな生命となることもある



 ……うおう… ツッコミにくい性能してんじゃねぇよ。

 少し興味をそそられはするんんだがな… 少し怖いか。


 正直、残っている選択肢は2択だ。

 黒箱はちょっと面白そうだが、この2つほどそそられない。

 俺は直感を一番大切にする人間だからな!


 実際、武器は長門とかで十分だし、防具とかもそこまで欲しいと思っていない。

 つまりこいつは選択肢から除外されるっていうわけだ。


 ギフトオーブも、強そうだが、俺には既に【老婦人(オールド・レディ)】と、長門がある。

 あと、大艦巨砲主義も、俺には相性が悪い。

 長門っていう小さめの得物を使っている上に、そこまで図体もデカくない。

 この前計測した時は175ぐらいだったからな。

 2mぐらいじゃないと真価を発揮しないんじゃないか?

 ……もしくは力士。


 残る2つは、結構自由がきいたりするから、面白そうなんだよな。

 例えば、もしも、リタイア可能回数っていう欄が0っていう理由で、リタイア不可ってなってるなら、そこを100にでもすれば、いつでも行き来したりすることが出来るだろ?

 こういったふうに結構システムを破壊できそうなんだよな。まぁ、もしもの話だけど。


 ニュートラル・マテリアルに関しては言わずもがなって感じだな。

 なんとなく、面白そう。

 この、なんとなくが案外重要だったりすることがあるんだよ。

 俺の薄っぺらい経験則だけど。


「ちょっとこれは真剣に考える必要がありそうだな…」


 俺にしては珍しく、真剣に考えるという行為を行っている。

 はーい、今シャッターチャンスですよー。四半世紀に一度起こるかどうかの現象ですよー!

 ……そんなことはどうでもよくて。


 活用方法を考えないとな。

 多分約変の書は、1度しか変えられないんだよな。

 ルール全部覚えられてねぇや…


「忘れたからルールもっかい出してー」

『…どうぞ』


ヴンッ


 おー、シゴデキじゃん。シゴデキって死語…いや、瀕死語か。

 まだ生きてるはず…! どこかで!


 …少し落ち着こう。関係ないことばっかり考えすぎている。

 俺はルールの欄に目を向ける。



―ルール―

・戦闘中ポーション等の回復アイテム利用禁止

・武器での攻撃は試練中30回まで(残り13回)

・1人だけで受けることが可能

・リタイアは不可能

・戦艦制圧時、ボーナスが獲得でき、10%の確率で選択肢増加。

・合計10隻の戦艦です。

・全ての戦艦を制圧すると、最終試練が始まります。



 あれ、残ってるのは13回だったか。

 一人だけ受けることが出来る… ここを改変したら10000人で物量作戦とか出来るんかな?

 …血の海と死体の山が出来上がるだけか。


 選択肢増加率100%とかすることも出来るんだな。

 …選ぶのに苦労しそう。


 ………まて、合計1(・)0(・)隻(・)の戦艦…?

 おいおい、こりゃあちょっと抜け道見つけちゃったんじゃないのか…?


 これを3艦にすれば… 次で最終試練ってことになるじゃねぇか!

 ひゃっほい! ちょうどめんどくさいと思い初めていたところだったんだよ!


「これにするか。」


 俺は書物に手を伸ばす。


「…………いや、コッチだな。」


 腕の方向を変え、金属で金属でないような極彩色の、ニュートラル・マテリアルを手に取る。

 触れているのに、触れていないような感覚もあれば、ツルツルしている感覚や、ザラザラ、ベタベタ、サラサラ。擬音オールスターズが大集結しそうな質感だ。


 視界にはいっていた他の3つは消えて無くなった。


「さぁ、お前は俺の期待に応えてくれるのか?」


 あれだけ良いものを犠牲にしてお前を取ったんだ。

 どうなるか見せてもらおうじゃないか。

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