↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

37/58

37 久々の再登場

◆ ◆ ◆


「いけー おらー」

「明日香、雑すぎるって…」

「え〜、でも本心じゃないの?」

「………そのとおり」

「結構間があったよね!?」


 涼が配信しているので、この2人を招集してみたら、既に黒狐クロセ自体は認知していて、涼がそうだとは知らなかったらしい。

 そういえば口調が似てたって明日香は言ってたっけ。

 蓮奈は全然気づいてなかったらしいけど。蓮奈らしいっちゃらしいけど


「こんなに強かったんだね〜 いかさまでもしたのかな?」

「真っ先に疑われてるじゃん…」

「……涼だから。」


 ぐぅの音も出ないじゃん。

 自業自得だな、涼。


「……そういや光。」

「ん?」

「どれだけ涼に投げ銭したの? …もしかしてファン?」

「なわけ。生きて帰ってきてもらうためにだ。」

「…光は涼は金にがめついと思っている…」

「実際そのとおりだろ?」

「確かに〜!」

「……否定はしない。」


 ほれ、満場一致で涼にはマイナスイメージがあるじゃん。

 だからモテないんだよ。上辺だけでも良いから外面ぐらい良くしとけよ。

 ……なんか引きつった笑顔になりそうだからやめさせとこ。

 あいつこういうの嫌いだからなぁ… 仮面が嫌いっていうか。自然体が一番だわ。


「っていうか、今涼が奇行をしている件についてはなにか無いの? 光?」

「見ちゃダメよ! そっとしておきなさい!」

「……オカン」

「流石に涼君が可哀想じゃん…?」

「まぁ、盲目らしいし、今は見どころらしい見どころもないがな。」

「というか、画面がクリアで良かったぁ〜 真っ黒配信とか放送事故でしか無いからね〜」


 蓮奈ってアホだけど、刺すところはしっかり刺すんだよな。

 しかも無自覚に。こいつド天然だしさ。

 この前なんて手にしっかり握られたスマホを探していたからな?

 漫画みたいなミスしてたし。


「…にしても絵面が酷い。」

「言ってやるなって。ここが終わったらまたおもしろい戦闘をしてくれるかも知れないし。」

「……期待。」

「ハードル上げてまっとこ〜っと。」


 …どんまい。涼。勝手に期待されてるぞ。

 ずっこけてやるなよ。

 というか、なんだかんだ言って信用されてるな。次の戦艦に行くっていう。

 この2人もちょっとかわいいとこあるじゃん。


 というか、あいつは普段の運が悪いくせに、こういう時ばっかり発揮するんだよな。

 漫画とかだったらご都合主義とか言われるタイプの人間だ。

 一番必要な時にドンピシャで良い確率を引けるのなら、その方が良いと思うんだけどなぁ。

 普段から運の無駄遣いする俺と違って。


「コメ欄もはしゃいでるな。」

「どんどん熱気が増してきてスパチャもコメントもすぐ流れるよね〜。」

「……この戦艦になってから少し落ち着いた。」

「でもほぼ読めないよね〜。」


 こいつガッポガッポ稼ぐじゃん。

 ダンジョン関係ない配信してても食っていけるんじゃね?


「そういや、これが最後の敵なんだっけ〜?」

「そうそう。なんか手こずってるけど。」

「……ヒュドラは酷い…ニョキニョキ再生してる。」


 出落ち戦法は3体目から効かなくなって、3体目がケルベロス。

 4体目が八足馬(スレイプニル)で、今戦ってる5体目がヒュドラ。


 ケルベロスは、色々デカい。声量も図体も。

 地獄の門番って感じがした。

 一撃で切りきれなかったり、三半規管を音で乱されたりして苦労してた。

 最後は一刀両断。よく場所がわかったな。野生児?


 八足馬(スレイプニル)は、避けまくっていて、攻撃がほぼ当たらなくてうがー!!!って涼がなってた。 結構俊敏だったな。

 なぜか既にクールタイムも回復してたことに気づいた涼は、【注目強化(アテンションプリーズ)】からの、【スパム】を使ってトラップを作って討伐してた。よく気づいたよな。

 こういう頭が回るなら日常生活で使えよ…


 で、今戦ってるのがヒュドラ。火をもってない涼はほぼ詰みかけてる。

 頑張ってみじん切りにでもしたら良いのかもな。

 こいつどうやって倒すつもりなんだろう。


『【無限合せ鏡】! 【41cm砲】!』


 モニターから涼の声が聞こえる。


「知らないスキル… カッコよ!」

「……涼にしては珍しくかっこいい」

「うげぇ… 何このチート…」


 俺の言った通りみじん切りにしたんだけど…

 攻撃回数とかのせいでできないと思ってたのに。


『お、視界が晴れたな。』

「盲目でこれと戦ってたって凄いよね〜」

「コッチはなんかよくわからん翻弄のされ方してて見てて面白かったけどな。」

「……道化師?」

「あながち間違ってない。」


 これはギミックが悪かったな。

 というか、【無限合せ鏡】だったか? チート性能じゃないか?

 だって見たところ、相手と自分に鏡が出現して、一発攻撃すれば、無数の斬撃が入る。

 原理がわかんないよ。

 というか、一撃が重ければそれだけ強くなるってことだよな…


 ……バケモンスキルじゃん。


「このまま全部クリアしちゃいそうだね〜」

「うーん、まだ15階層守護者討伐しただけだからなぁ…」

「…残り35体」

「うわぁ〜…」


 多いってやっぱり。

 誰? これ決めたやつ。って思ってそうだな。涼。


「まぁ、死ぬことはないだろうがな。」

「確かに〜」

「……同意。」


 やっぱ信用されて…


「……涼はゴキブリ並の生命力。」

「例えが酷い〜」

「ゴキ◯ェットかけたらくたばるかな?」

「……多分。」


 そしてこの転落劇。流石涼。

 まぁ、ゴ◯ジェットかけてくる敵が出てきたら天敵かもな。

 …多分出てこないし無事帰ってくるだろ。


 死ぬなよ〜 涼。



◆ ◆ ◆


「……ハックション!」


 風邪か? 誰かが噂してたのか…?

 …なんか、せっかく討伐したはずなのに、侮辱されてる気がする……

気に入っていただけましたら、ブックマークや評価での応援をぜひよろしくお願いいたします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。