046 浜辺のハイ・テン・ショォンッツ
ーーーインパクトあり過ぎた筋肉魚のことはさておき、林間合宿ならではなこともある。
単純に魔物との実戦の場だけではなく、普段は触れられない海を目の前にして、いかにしてその環境の変化に対応するかと…いかなる姿形であっても、動揺しないだけの強い精神を鍛えるという目的も…
【あると見せかけて、単純に遊び惚けたい人が建設しまくった建前ですよね】
【確かに、そうとしか思えないぜ】
【ですが、そのおかげで水着に着替えて遊ぶこともできますわよ。ふふふ、我が主、どうかしら】
「…なんというか、普段の露出面積を考えると…むしろ減った?」
【【【もうちょっとこう、女心を考えたコメントを!?】】】
いや、本当にごめん。
ハクロは黒のパレオに、ギランは白のハイレグ、リリスが赤のフリル付きビキニなので、似合っていることは似合っているのだ。
清楚さに魔性の闇を、褐色に映える空に立ち込める雲を、妖艶さを抑える柔らかな風の気持ちをそれぞれ身に纏うような感じとはいえ…いかんせん、ルドラの語彙力では彼女たちのことを美しく称えるには少しばかり乏しいために、うまく言えないのだ。
…まぁ、この海に向かう前の水着の購入時に、散々様々な姿を見せられたのもあるが…流石に、スリングショットやひもなどを避けたのは英断だっただろう。
(というかまず、そんなものを他の人に見せられるか馬鹿野郎)
心の中でぼそりとつぶやくルドラの、ちょっとした独占欲。
聞こえなかったのは良いだろうが、それでもまだ甘く見ている部分があったようで、今の姿でも十分人外じみた美しさを持つ彼女たちの姿は、人々を十分魅了することはできたようだ。
「うぉぉぉっ…大胆過ぎない、けれどもそれで良い感じの水着が見れていい…」
「海ゆえの解放感、それに昂る心がまさに、ここでさらに燃えてくる」
「オラオラ魔物ども!!こののんびり鑑賞タイム邪魔するのならばぁ!!」
「「「一気に殲滅してやるぜぇぇぇぇぇ!!」」」
あふれんばかりのハクロ達の色気に刺激され、テンションが昂ったらしい。
「よぉし!!やれやれコングゥ、叩き潰せぇ!!」
【ゴ、ゴルブォンッツ!!】
「ホース駆け抜けろぉ!!疾風のように駆け抜け、轢き潰せぇ!!」
【ヒ、ヒ、ヒヒィンッツ!】
燃え上がるような生徒たちの姿に、いつの間にか海にいた魔物たちが巻き添えになって、ぶっ飛ばされていく。
従っている従魔たちも、主のハイテンションに少々戸惑いつつ、いつも以上に力を振るえることに関してはどうにかしている状態だ。
「うわぁ…流石に魔物が寄ってくるから、実戦形式にはうってつけとはいえ」
【これって、経験を積めているのでしょうか?その場のハイテンションに流されるだけの、ノリと勢いによる凶行のような…】
原因となった者が、何を言うのやら。
何にせよ、それでも戦うことはできているので、問題は無いと思いたい。
【でも、これだと私たちの方が暇ですね…主様、あっちの方で、おとなしく遊びましょうか】
「一応、林間合宿なんだけどなぁ…」
粉砕玉大大爆砕と言うような、勢い凄まじい男たちに呆れる女子生徒の目もあるので、そそくさとここからは退散しておくとしよう。
そう考えたルドラは、ハクロ達と一緒に、少しばかり離れた浜辺の方に移動するのであった。
「ぎょぎょ?どうした、そこの若き従魔騎兵のものよ」
「あ、マッスルウォーズさんたち」
【実はかくかくしかじかで…】
「ふむ?事情は分かったのだ。ならば、あっちの浜辺のほうが、波が穏やかで楽しむには良いだろう。幸い、先ほどあそこはタコラスというイカの魔物を討伐したばかりで、静かなものだ」
「タコなのにイカなの?」
魔物の事情はさておき、せっかく地元の人(?)に教えてもらったので、そこで過ごすとしようか…
暑苦しいのはさておき、ルドラと共に過ごす水着人外美女
その光景は美しくも、同時に蜜を求める虫も引き寄せる
その中には…次回に続く!!
…書きたいものが最近、ずれている気がしなくもない




