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完璧令嬢の辺境開拓記〜私を捨てた王太子が国を傾けている間、私は辺境を世界一豊かな地にし、私は運命の人と世界一幸せになります〜  作者: 虹の箸
辺境伯流スローライフ

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エリクサー完成

かつて、辺境伯領の次男クロードが中華国へ放った反撃――悪魔の薬『エシュリオン』は、超大国・中華国の軍隊と監視社会を内部から完全に腐らせた。

しかし、戦争が終結した今、大陸にはひとつの深刻な後遺症が残されていた。中華国から流出した天界花の中毒者たちが、周辺諸国にも溢れ返っていたのだ。

「うむ……自業自得とはいえ、地獄の禁断症状に苦しむ人々を見るのは、武人として寝覚めが悪いな」

当主レオンハルトは、周辺国からの惨状を記した報告書を読み、渋い顔をした。

「お父様、それならもう解決済みですわ」

長女のセリアが、いつものおっとりした笑顔で、ティーカップの隣に青く輝く小瓶を置いた。

「天界花の毒性成分と依存性を完全に分離・抽出し、細胞の再生を促す成分だけを濃縮・再結晶化させました。あらゆる禁断症状を消し去り、重傷すら一瞬で治癒する完全無欠の万能薬……エリクサーです」

「……セリア。お前、いつの間にそんな神の如き奇跡を?」

「簡単なことですわ。ジークお兄様に槍で巨大な釜をマッハでかき混ぜていただき、ルイーザ叔母様たちに大剣で絶え間なく衝撃波を与え続け、分子構造を物理的に強制破壊しただけですの」

規格外の筋肉による脳筋アプローチの極致。もはや錬金術の常識を粉砕する製法だった。

そこへ、静かに拍手をしながら次男のクロードが執務室に入ってきた。彼の眼鏡の奥には、獲物を見つけた捕食者のような冷たい光が宿っていた。

「素晴らしい。これで我が領は、命の供給源をも支配できます」

お読みいただきありがとうございました。

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