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第四話 初めての仲間

本日二話目です。気をつけてください。

冒険者になって一週間ほど経ったある日の朝。


ぼくは掲示板の前で、一枚の依頼書を眺めていた。


『トゲウサギ五匹の討伐』


トゲウサギは、頭から背中にかけて鋭いトゲが生えている魔物だ。


潜在能力はP15。


鉄級の冒険者でも、比較的安全に討伐できる。


もちろん、油断は禁物だ。


ぼくは、そろそろ街の外で魔物と戦う経験を積んだほうがいいのではないかと思っていた。


けれど、一人で行くのは不安だった。


「ねえ、君」


突然、声をかけられた。


振り向くと、三人の冒険者が立っていた。


「俺はヤタ。こっちはカラで、そっちがスーだ」


三人とも、ぼくと同じくらいの新人らしかった。


「君、回復魔法が使えるんだろ? 俺たちと一緒に依頼を受けないか?」


ヤタが笑顔で言った。


「トゲウサギの討伐だよ。五匹倒せば達成だ。俺たちだけでもいけると思うけど、回復役がいたら安心だしさ」


ぼくは依頼書を見た。


そして、三人の顔を見た。


「……ぼくも、ちょうど同じ依頼を考えていたんだ」


「なら決まりだな!」


カラが嬉しそうに笑った。


「トゲウサギなんて大した魔物じゃないって聞くし、四人いれば余裕だろ」


スーも、軽い調子でうなずいた。


ぼくは少し不安を感じた。


けれど、三人とも悪い人には見えなかったし、ぼく自身も経験を積みたかった。


「うん。一緒に行こう!」


こうして、ぼくは初めてパーティを組むことになった。


ヤタは剣士、カラは短槍使い、スーは風魔法使い。


ぼくは回復魔法で仲間を支える。


街を出る前に、ぼくたちは簡単に役割を確認した。


「魔物が出たら俺たちが倒す。サイカは怪我をしたら治してくれればいい」


ヤタが剣を持ち上げた。


「怪我をする前に、ちゃんと避けてね」


「分かってるって!」


三人は笑った。


ぼくもつられて笑った。


このときのぼくは、これから始まる冒険を楽しみにしていた。


一人ではできないことも、仲間がいればできる。


そう信じていた。

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