第16話 むちゃくちゃバトル
すぐに大柄なカミツたちが百人程度襲いかかってくるというカオスな展開が開幕。
「二人共!! 倒すよ!!」
『了解!!』
勢いよく答えるリミクとネネア(語録よくするために二人のコンビはリミネネと呼ぶことにしたヨルル)を勇気づけるようにまずは目の前の斧を持つカミツ(カミツたちは例えば斧を持つカミツは斧カミツ、剣を持つカミツは剣カミツと、持つ武器とカミツを合わせて分かりやすく脳内で表すヨルル)を斬撃で切り裂く。
リミネネも武器で剣カミツを一人ずつ撃破。
「リミク上!!」
姉としてリミクを守るための危険察知能力が路地裏のアパート屋上に立つスナイパーカミツに反応した。
リミクは自身の能力である霊魔を元にして作り出したレーザーと共に移動できる能力を使い、剣の先からレーザーを屋上へと放出し、レーザーと共に粒子となり移動し、屋上のスナイパーカミツを剣で切り裂いた。
「ありがとう姉さん!」
礼を言われながらも路地裏奥のピストルカミツを拳銃で撃ち抜くヨルル。
しかし、今度は姉としてネネアを守るための危険察知能力が道路のロケットランチャーカミツに反応した。
「ネネア!! ロケラン野郎が狙ってる!!」
ネネアは自身の能力である霊魔を使用し、自分に触れる物を伸縮自在に能力を使い、刃付き鉄鞭でロケットランチャーカミツの首をはねる。
「ありがとうお姉ちゃん!!」
次も礼を言われながらも迫り来る刀カミツを大鎌で切り裂くヨルル。
「二人共、お礼が言えて偉い!!」
「──ってぇ!! ブラコンアンドォシスコン発揮して雰囲気じゃねぇだろぉ!! 死霊狩りぃ!!」
なんかキレつつ突っ込んでくるモーニングスターカミツがいたので撃ち抜いておく。
姉の大事な部分を否定するとは……。
「お前らは大人数で戦うな!! 分かりずらい!!」
なので相手を否定する。
姉を否定するとこうなる。
覚えておいた方がいいこの世の理である。
「あぁあ!? 俺たちの戦い方なんだよぉ!! 仕方ねぇだろぉ!!」
なんて言い返す鞭カミツ含めて道路側の三人のカミツを斬撃で切り裂く。
リミネネが道路側の四人のカミツを倒した所で、リミネネにアイコンタクトを送り、道路側に吸血鬼であるヨルルとリミクは翼を展開して、姉であるヨルルがネネアをお姫さま抱っこして三人は道路に出る。
理由は視野が狭くなり過ぎる上に戦いづらいし、民間人がまだアパート等の路地裏の近くに居るかもしれないため、巻き込んでいけないようにするという二つのためである。
ホントはずっとお姫さま抱っこしていたいし、お姫さま抱っこを『ずっとしててお姉ちゃん』とでも言われたら、世界一幸せな銅像のようなものになれるが、そうすることは叶わずに仕方なくネネアを下ろし、三人で背中を合わせ、どこからでも対応できるようにした。
『そうしたらぁ……こっちは大量攻撃だぁあ!!』
一気に八十人ものカミツが姿を見せてそれぞれの射程に入り、攻撃の構えをとる。
だが、カミツは死霊に比べたらずっと脆いので簡単に倒せるためこちらとしても姿を見せくれたのは好都合である。
「二人とも伏せて!!」
すぐにリミネネは対応して、ヨルルは存分に大鎌斬撃をカミツたちへ的確に放ちまくり──一気に八十人も狩れた。
よし……これでリードは大きくこちらに──。
「あれ? お姉ちゃん」
というところで伏せていたネネアがなにかに気付いたよう。
「どうしたの?」
「……この人たち──減ってない!! いや……むしろ増えてる!!」
『……マジ?』
ヨルルとリミクが同時に冷や汗を垂らす。
それにヨルルもすぐに理解した。
カミツたちはいつの間にか二百人まで増えている。
(……?)
ほんの少しの音量だが、謎の軽やかな足取りが聞こえ、その足音が聞こえるビルのすきま風がよく吹いてそうな細道をよく見ると、なんとなく雰囲気が違う……気がするような何も持っていないカミツが走っていた。
どんどんとヨルルから見て左側……ん? 確か、モルネとシャルルが乗った車は……その方向と同じだ……──まずい!!
「リミク!! 細道を走ってるヤツを追って!!」
「……!? 分かった!!」
リミクも方向について理解したようで、三人の中で一番機動力がある人物が動く。
「……行かせねぇよぉなぁ……!!」
カミツたちがリミクに狙いを付ける。
「リミクを進ませるよ、ネネア!!」
「う、うん!!」




