第84話 コラボ配信!【バラングの子供を救い出せ!withクーガー&パンイチじーさん】
「はぁ、パンイチじーさんのせいですごい疲れた感じがする…。」
『ガルゥ…。(殺人大縄飛びと言い、ぱんじーさんの無駄に長いほら話と言い、ネックウィッパーでの消費カロリーがすごかったな…。)』
:なんかこっちまで疲れたわ
:なんだったのマジで
:あれがノンフィクションだったらなぁ
:ほんまに時間返せ
「さて、気をとりなおして、今回はこの平原地帯最大の河川にやってきました! この川は密林地帯から流れてきていて、多くの動植物やモンスターたちが生息しています!」
「この川には何度かお世話になったでの。全裸で泳いでおると、何種類かのモンスターに一度に裸体を見せつけられて、効率がいいのじゃ!」
『グゥグルル!(この川の支流は、我らの集落にも流れ込んでいる。水浴び場の水としても使っているぞ。)』
「へぇー、水浴び場の水か!」
:アマゾン川とガンジス川が合体したみたいな感じやな
:移動中もいろんなモンスターとか動物がおったしな
:シーフカイトもおったな
:効率がいいとは
:そういやそんな配信してたな
:そのときは人食いワニに食われそうになってたよな
「そうそう、この川には以前紹介したモンスターたちも生息しています! 人食いワニやシーフカイト、上流の方にはヤリカワセミもいるみたいですね。」
『グルルガウガウ。(今回狙うのは、この川で一番の危険モンスター。バラングだ。)』
「おお! バラングですか! バラングは巨大なカバ型のモンスターで、おっとりしてそうな見た目とは裏腹に、非常に獰猛で危険なモンスターです。」
「げ、バラングってあいつか! オイラを人食いワニごと食おうとしてきたやつ!!」
:草
:どういう状況?
:全裸を見せつけるぱんじーさんを食おうとしている人食いワニを食おうとしているバラング
:カオスすぎる
:これが食物連鎖かぁ()
:バラング、この前高松兄妹が戦って若干苦戦してたぞ
:げ、そのレベルかよ
:こいつにパーティ壊滅させられた攻略組けっこういるぞ
『グーグー、プシュプシューッ!(助ケテ! 助ケテーッ!)』
「なんだ!? 助けてって声がする! こっちだッ!」
「えぇ!? 超聴覚持ってるが、そんな声聞こえんぞい!?」
『ガルルッ!?(モンスターの声か!?)』
:はっや
:すごい勢いで藪の中突撃したぞ
:これ危険モンスター飛び出したらどうするんや
:しれっとぱんじーさん超聴覚もってるんやな
:当たり前のようにクソ強スキル持ってるんだなぁ
:言うたってベテラン中のベテランだし
「僕の探知の反応にもかかったぞ。ここだ! って、うわ、なんだこれ…。」
『ガルッ…?(これは…箱罠、みたいなものか?)』
「ふむ、これは箱罠。しかもモンスターを狙った物。オイラも何度か見たことがあるし、見つけ次第破壊しておる。これは“モンスター密猟者”の物じゃ。」
:モンスター密猟者?
:密猟?
:狩る方じゃなくて、捕まえる方や
:捕まえたとして、それどうすんの
:あーなんかニュースで見たかも
:生かしたまま地上に持ち帰って違法に富裕層に提供したりするらしい
「モンスター密猟者、ですか。聞いたことがあります。違法にモンスターを捕獲して利用したり、売買する者ですね。捕獲については本来、ギルドへの届出が必要です。」
『グゥーッ、グゥーッ!(痛イ、痛イヨォ!)』
『グ、グルルゥッ…!(こ、これは、わざと苦しめて生かしているのか…?)』
「ええ、そうだと思います。捕まっているのはバラングの子供。バラングの汗は自然のポーションとも呼ばれ、切り傷程度なら一瞬で治してしまう。それに高価なポーションの素材として非常に高額で取引されている。生かさず殺さずここで管理して、汗を流させ続けているんでしょう。」
:モンスターとは言え、ひでえことしやがる
:かわいそう
:コビトカバみたいだな
:モンゴロー、早く助けてあげてくれ!
「ええ。今すぐ助けて」
ズドォンッ、ズドォンッ!
『グゥウウウウウーーーーーーーッッ!!!!』
「い、いかん! この鳴き声はッ!?」
『ガルルルッ!(母親だ! 母バラングが子供を探して暴れ回っている!)』
:すげえ音してるぞ!?
:おい逃げた方がいいんじゃ
:まずいですよ!
:おいこの状況で母バラングに見つかったら、モンゴローたちが犯人だと思われるんじゃ
:おい滅多なこと言うな
:フラグ立てるのやめろ!
『グゥウウウウーーッ! ブシィーーーーーーーッッ!(貴様ラカァアアアアア!!! 私ノカワイイボウヤヲ攫ッタノハァーーーーーッ!!!)』
「う、うぉお…! で、でかい! かっこいい!」
『ガッガウウ!?(バッカお前そんなこと言ってる場合じゃ!?)』
『ブイブイ、ブシィイイーーーーーッ!!!!(我ガ子ヲカエセ! シネェエエエエーーーーーッッ!!!)』
「に、逃げろーーーッ! って、モンゴロー君何をするつもりじゃ!?」
「二人は逃げてッ! 母バラングは怒りで我を忘れてる! このまま突進すると、この子まで巻き添えになってしまうッ!!」
:ほらフラグ回収しちゃったやんけ!
:う、うるさいうるさいっ!
:やべえ! 2tトラックがフルスピードで突っ込んでくるみたいだぞ!
:おいモンゴローどうするつもりや!?
:まさか受け止めるつもりか!?
:モンゴロー――――――――――ッ!!!
「『モンゴローーーーーーーーーーッ!!!!!!』」
ズガァアアアーーーーーーーーーーーンッッ!!!!!!
「ぐぅうううううぉおおあああああーーーーーッッ!!! 鎮まれ、鎮まりたまえぇえええーーーーッッ!!!」
:うっそだろ!?
:受け止めたぞ!!?
:どうなってんだよ!!
:も○○け姫…?
:こんなシーンねえよ
:化け物かこいつ
:マジですげえ…
「よく見てください! あなたの子は無事ですッ! このままでは、自らの手であの子を殺してしまうことになるんですよッ!!!」
『グゥーッ!?(ハッ!? 坊ヤ!!)』
『グゥグゥーッ!(ママーッ!)』
ズシィ、ン。
「はぁ、はぁ、はぁ。ほら、お母さんを安心させてあげなさい。」
バツゥンッ!
:え、えぇ…
:素手で魔鋼製らしき檻を破壊したぞ
:もうめちゃくちゃで草
:やっぱり化け物じゃないか!
:半年前くらいは自称初心者だったのに
:改めて、攻略勢になったんやなぁってことを実感するわ
『グゥグゥ!(良カッタ、良カッタ…!)』
『グゥー!(ママ! ママー!)』
「やれやれ、どうなることかと思ったぞい。」
『グルガウ。(モンゴローお前、改めてとんでもないヤツだな。)』
「あはは! どうにかなってよかったよ。バラングは凶暴だけど、とても家族思いのモンスターでね。家族が死ぬと、精神を病んで自殺しちゃうこともあるんだ。だからどうしても救ってあげたかった。」
『グゥグゥ!(アリガトウ、人間サン!)』
『グーグ!(アリガトウ! 貴方ノオカゲデス!)』
「もう捕まらないようにね!」
『スキル獲得:バラング』
「密猟者を取り締まることは実質不可能。奴らも富士ダンジョンに潜れるほどの実力者だしね。罠を発見次第、破壊するしかない。」
「うむ、オイラも発見したときはより積極的に破壊するようにしておくぞい。」
『ガルガル。(我もそうしよう。)』
「さて、日も落ちてきたし、今回の配信はこの辺りで終了したいと思います! ご視聴いただきありがとうございました。モンゴローと?」
『グルルゥ!(クーガーと!)』
「パンイチじーさんがお送りしたぞい!」
「ばいばーーい!」
:ばいばーい
:良い配信だった
:乙~
:クーガー氏もすっかり馴染んだな
:乙やで~
視聴者数:12,316人
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スキル:バラング
①癒やしの汗
切り傷程度なら一瞬で完治する治癒能力を持つ汗を分泌する。
作者のおしり炒飯と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
面白ければぜひ、リアクションと評価いただけると嬉しいです。
また、本作カクヨム様にて、先行公開しております。
続きが気になりましたら、ぜひ下記よりご覧ください。
https://kakuyomu.jp/works/822139844400383614




