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【第二章完結】モンスター系ダンジョン配信者〜ニンゲン嫌いの僕は、モンスターを布教しながら最強となる〜  作者: おしり炒飯


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第83話 コラボ配信!【ネックウィッパーの恋愛相談withクーガー&パンイチじーさん】

 「うわぁ、おっきい木だなぁ。ババブの木、だっけ?」


 『ガウガガウ!(そう、ババブの木だ! 大地の守り神とも呼ばれる巨木で、全高は50mにもなる。今回は、これをエサとしているモンスターを探すぞ。)』


 「一度ババブの木に登ったことがあるのじゃが、頂上で全裸になって踊ったときは爽快感が最高だったぞい! そうじゃ、皆で登って三人で全裸」


 「レーダー、出番だよ。ちゃんと仕事して?」


 「はい。」


 :ガン無視で草

 :正解

 :扱いが雑

 :ぱんじーさんもコラボなんてしないから、すげえ新鮮だわ

 :ぱんじーのその配信見てたが、股間と朝日が重なって無駄に映えてて最悪だった

 :ほんまに最悪

 :こんなでかい木を食うモンスターがおるんか

 :え、あんな頂上の葉っぱとか食うってこと?


 「確か、ババブの木はピューマンたちの住居や楽器に、木材として使われていたよね!」


 『ガウッ!(その通り! ババブの木は巨大だが、成長が遅い。一本切り倒したら、次に切り倒すのは100年後。そういう掟なのだ。)』


 「100年に一本しか切ってはいけない…。すごいスケールだ。」


 :そんな貴重な木の上でこのジジイは…

 :ほんまにさぁ

 :ってか、どうやってこんな巨木登ったんだよ

 :このジジイ、いろんな意味でバケモンだからな

 :逮捕されてないのが奇跡だろ


 「おっ! オイラのビンビンレーダーに反応アリ! こっちに近づいてくるみたいじゃ。」


 「おっけー、じゃあここで少し待ってみましょう! ちょうどババブの木陰になっていて涼しいですし。」



 ○



 :いや、デカすぎんだろ…

 :でっっっっっっか

 :でっか♡

 :こういう恐竜いなかったか?

 :ブラキオサウルスな

 :そうそれ

 :ブラキオサウルスとキリンを足して割った感じだな


 「い、いやぁ。僕も圧倒されてます。こんなに大きいとは…。これが、ネックウィッパーですか。」


 『ガウグウ。(そうだ。この平原で最も巨大なモンスター。性格は温厚だが、同種での争いは非常に激しくてとても危険だ。)』


 「ひょ~、遠目から見たことはあったが、ここまででかいとはのぉ。」


 「ネックウィッパー。主食はババブの木の葉で、この長い首を利用して葉っぱだけを食べています。生態としてはキリンに近いかもしれません。この長い首はババブの葉を食べるだけでなく、同種との争いや肉食モンスターを追い払うためにも使われ」


 『ガルルルゥッ!(ま、まずいっ!)』


 「おいおいおいっ! 皆、避けるのじゃあッ!」


 『キュォオオオオオオーーーーーーーーーンッッ!!!!!(彼女は、俺のものだぁああああああああああッッ!!!!!)』


 ゴォォオオオオオオオオオオオズッドォオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!


 :な、なんだ!?

 :攻撃!?

 :爆発音!?

 :土煙がすげえ!

 :何が起こった!?

 :耳が痛え!


 「あ、危なかったーーー! どうやら、ネックウィッパー同士の争いが発生したようです! ネックウィッパーはメスを巡って争います! その際に、こんな感じで首を使って鞭のように」


 『ガウウウッ!?(解説してる場合か!? 今度は反対側から来るぞぉおおおッ!)』


 『キュウウウウウウウウウウーーーーーーーーンッッッ!!!!(いいや、彼女は僕のものだぁあああああああああああああッッ!!!!!!)』


 ビュゥゥウウウウオオオオオオオッズゴォオオオオオオオオオオオンッッ!!!!!


 「どわぁああああああああ!? こんな危険すぎる大縄飛び、嫌すぎるんじゃが!!!」


 「あははははは! 楽しいですね! すっごい迫力だ!!!」


 『ガルルルルゥッ!?(モンゴローお前頭イカれてんのかッ!?)』


 「おいモンゴローお主なんでそんな笑顔なんじゃ頭おかしいじゃろ!!!!」


 :あかん

 :迫真

 :クーガー氏とぱんじーさんの顔よ

 :なんでモンゴローはこんなに笑顔やねん

 :今こいつら死にかけてるんだよな?

 :まぁ、大怪獣バトルのど真ん中にいるわけだし

 :モンゴローもしっかり異常者

 :ぱんじーさん迫真のツッコミ、初めて見たわ

 :こんなふざけたじーさんがツッコミにまわることあるんやな

 :さすがモンゴロー

 :さすゴロー



 ○



 「ふぅ~、楽しかった! 大縄飛びなんてやったの、小学生ぶりですよ。良い運動になりましたね!」


 『ガフーッ、ガフーッ…。(死ぬかと思った、マジで死ぬかと思った…。)』


 「コヒューッ、コヒューッ、こんな命がけの縄跳びが、あってたまるか…!」


 「争いの結果は、先制攻撃したネックウィッパーの勝利みたいです。あー、負けた方は倒れ込んじゃってますね。ちょっと彼のこと、慰めに行ってあげましょう。」


 :えぇ…

 :ジジイ死ぬんちゃうかこれ

 :さよならぱんじーさん

 :モンゴローだけ終始笑顔だったな

 :途中からしっちゃかめっちゃかで何がなんだかわからんかったな

ヌ:なるほど、鞭か…。参考になったぞ

 :何が…?

 :ヌンチャクに活かせる要素あったか…?


 『キュ、オォーン…。(うぅ、僕はもうダメだ…。オス失格だぁ…。)』


 「あー、完全に病んじゃってる。失恋ってそんなにショックなのかぁ。」


 『キュゥーン…。(うぅ、誰? ニンゲン? もう僕を放っておいてくれ…。僕はこのまま、大地に還って栄養になり、ババブを育んであの子に食べて貰いたいんだ…。)』


 「うん、すっごい病み方してる。土に帰ってババブの栄養になって、あの子に食べて貰いたい…?」


 :草

 :ガチ病みしてて草

 :生きてりゃいいことあるって

 :リスカとかしそうな勢い

 :マヂむり…リスカしヨ…

 :勝手にしとけ


 『キューン…?(ねぇ、僕はどうしたら良かったのかな…? 恋がこんなに苦しいなら、僕は恋なんて知りたくなかったよ…。)


 「う、う~~~~~ん、どうしよう。恋、恋かぁ~~~~~。う、う~~~~~ん…。」


 :おっとぉ~?

 :恋愛相談されてるっぽくて草

 :モンゴローに答えは出せるのか?

 :モンゴローの恋愛事情気になる

 :ちな、俺たちに期待すんなよ

ヌ:すまん、俺も力になれそうにない

 P:もちろん私も

 :異常性愛ならお力になれるのですが

 :ネキ黙ってて

 :全滅で草


 「うーん、詰んだ。僕好きな子とか出来たことないし。そもそもあんまり人間に興味ないんだよなぁ。」


 :これはひどい

 :人の心とかないんか?

 :A.はい。

 :詰むの早すぎだろ

 :もっと頑張れよ

 :モンゴローさんも私のお仲間だったんですね。嬉しいです

 :ネキほんまに黙って

 :どうすんだこれ

 :初の未解決事案か?


 「諦めるな、ネックウィッパーの青年よ!!」


 『キュゥーン…?(え、誰…?)』


 「オイラか? オイラはパンイチじーさん。この世の酸いも甘いも経験してきた、恋愛のプロフェッショナルじゃ。」


 「恋愛の…プロフェッショナル…?」


 :ついにボケたか?

 :急にカットインしてきて草

 :全然頼りにならない

 :何が酸いも甘いもだよ

 :ろくでもない話飛び出してきそう


 「オイラにもかつて、好きな子がおった。その子とオイラは両思いじゃった。ああ、確実にそうじゃった。二人でいろんなところに出かけたものじゃ。」


 「なんか語り出したな。」


 『グルルゥ…?(今どういう状況…?)』


 「そんなある日。オイラは、緊張していた。オイラはその日、デートの最後に告白するつもりだったんじゃ。その日は常に手汗がべっとりで、笑い方もぎこちなかったように思う。水族館、あの子は楽しそうに魚たちを眺めておった。でも、オイラは魚なんて見てなかった。あの子の楽しそうな顔だけを、眺めておったんじゃ。」


 :なんか、思ったより真面目だぞ

 :マジでなんの時間?

 :ちょっと気になる内容じゃねえか

 :なんでネックウィッパー君も真剣な表情なんだよ

 :しれっと会話成立させんな


 「デートの最後。オイラは勇気を出して、観覧車に乗らないかと誘ったんじゃ。ゆっくりと頂上に向かって進んでいく。心臓が口から飛び出しそうじゃった。頂上についた時。夕日が海を照らしておった。街の明かりがきらびやかで、イルミネーションのようで。オイラは、思いを伝えた。すると、彼女は優しげに微笑んだ。」


 「お、おぉ…。」


 『グル…?(そ、それで…?)』


 『キュゥー…!(どうなったの…?)』


 「彼女は優しげに微笑んだ後、悲しそうな顔でこう言ったんじゃ。実は、海外に引っ越すことになったんだ、と。だからあなたの思いには、答えられないと。」


 「そ、そんな…。」


 『ガルルッ!?(まさか、それで諦めたのか!?)』


 「バカ言うな、オイラは言った。距離なんて関係ない、オイラは君を愛してるんだ、大好きなんだ! とな。じゃが、彼女は寂しげに笑うだけじゃった。観覧車はすでに下りはじめていて、地上まですぐじゃった。その後の記憶はあまり、残っていない。別れ際、彼女はオイラに小箱を手渡してこう言った。“私のことは、もう忘れて。幸せになって“と。オイラは、オイラは何も言えんかった。彼女とはそれきり、会ってはおらなんだ。」


 『ガウガウッ!(なぜ諦めたのだ! 彼女はきっと、あんたに追いかけて貰いたかったはずだ!)』


 「ひょひょひょ、ああ。そうかもしれんな。じゃが、当時のオイラには無理だった。でも、それは間違いだった。今でも後悔しているよ。だからのう、ネックウィッパーの青年。お主には、オイラと同じ思いをしてほしくはないのじゃ。今ならまだ、間に合う。お主の思いが本物なら、きっと、戦いに勝てる。彼女は振り向いてくれる。」


 『グルゥ…。(パンイチじーさん…。)』


 『キュ、キュオーンッ…!(ありがとう、パンイチじーさん。僕、もう一度頑張ってみるよ。)


 「ああ。君ならやれる。さぁ、行くのだ青年!」


 『キュオオオーーーーーーンッッ!!!(わかった。ありがとう! 今行くぞーーーっ!!)』


 :ぱんじーさん…

 :あんた、“男”だよ。

 :感服した

 P:さすが殿…

 :殿…?

 :ぱんじーさんに、悲しき過去あり



 『スキル獲得:ネックウィッパー』



 「ひょっひょっひょ、青春じゃのお。若いとは、素晴らしい。」


 「ねえぱんじーさん。最後にもらった小箱には、何が入ってたの?」


 「ひょっひょっひょ。その小箱に入っていたもの。それこそが…。」


 「それこそが…?」


 「この、星条旗パンツじゃ!! そう、彼女はアメリカに引っ越して」


 「あーもう台無し、マジで。」


 『ガフゥ…。(見損なったぞ、ぱんじーさん…。)』


 :知 っ て た

 :しょーもね

 :この時間返せ

 :なんだったんマジで

 :このクソジジイ

 :終わりよければすべてよし、の対義語

 :落語だったら大ブーイングだぞマジで

 :一生観覧車から出てくんな


 視聴者数:10,913人



 ―――――

 スキル:ネックウィッパー

 ①鞭打

 体を鞭のようにしならせて、攻撃する。鞭打の威力が上昇し、衝撃波を放つようになる。


 ②骨格強靱

 骨が非常に強靱になる。


作者のおしり炒飯と申します。

どうぞよろしくお願いいたします。


面白ければぜひ、リアクションと評価いただけると嬉しいです。


また、本作カクヨム様にて、先行公開しております。

続きが気になりましたら、ぜひ下記よりご覧ください。

https://kakuyomu.jp/works/822139844400383614

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― 新着の感想 ―
パン爺しれっとモンスターと会話してる…、本当にバケモンスペック(変態だけど)。 ヌンチャクニキ、鞭のインスピレーションで更に強くなるか?(モデレーターお疲れさまです)。 ネック君のスキルは有用そうです…
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