第73話 配信!【グロムスロトを治療せよ! Withクーガー】
「ではクーガーさん。本日最初のターゲットは何でしょうかっ!」
『ガゥウガルグルル、ガルルグルロ!(本日最初のターゲットは、「グロムスロト」だ!)』
:なんて???
:わからんて
:通訳しろ
:クーガー氏、ノリノリで草
:普通に友達で草
:大丈夫かこのコンビ
「ありがとうございます、最初のターゲットはグロムスロトらしいです! グロムスロトは巨大なヘビ型のモンスターで、口の中が真っ黒であることから“闇の喉”を意味する“グロムスロト”という名前がつけられています!」
:この前パステル☆ナイツが倒してたな
:パステル☆ナイツに栄光あれ!
:だまれ☆
:グロムスロトかぁ、毒持ってなかったか?
:あのでっかいヘビか
「はい、毒あります! ワンチャン僕でも食らいそうな強力な毒です! 一応血清と強力な解毒ポーションは用意してありますので、多分大丈夫です!」
:ひえっ
:モンゴローでも食らうってマジかよ
:おいおい効かないんちゃうんか
:そんなやばいのか!
:モンゴローに効く毒とか前代未聞だぞ
:↑冷静になれ、どういうことやねん
:クーガー氏は大丈夫なんか?
『ガル、ガルル(フン、あんな大ぶりな攻撃、食らう方がおかしいのだ)。』
「だよね! えー、あんな遅い攻撃、食らう方がおかしい、だそうです!」
:強すぎる
:つっよ
:強者の風格
:そのセリフ言いたい
:かっこいい
:惚れました。抱いてください
:しれっと同意するのやめてね
「じゃあ、そろそろ向かって行きまーす!」
『ガルルゥッ!(我に続け!)』
○
『ガルガル。(この辺りに出るはずだ。)』
「いや~、結構走りましたね~! ドローンが追いつけなくて、手で持って走ることになるとは…。そろそろこの子も替え時かなぁ。」
:お前らが早すぎるんや
:なんかもう、すごかったぞ
:どんな速度で走ってたんだよ
:砂の上でよくあんな走れるな
:クーガー氏が走り出したとき、モンゴロー置いていくつもりなのかと思ったわ
:それ、そしたら普通に追いついて同じ速度で走り出したから笑ったわ
「まぁ、僕たち砂走りスキルとか持っていますからね!」
『ガルッ!(砂走りかそれに類するスキル持っていないと、ここでは人権無いぞ。)』
「似たスキル持ってないと、この辺では人権ないらしいですよ。」
:辛辣
:ワイ人権ないわ
:俺も
:ぼくも
:私も
:富士の平原では、生きることすら許されない
:これが、自然の厳しさ…
:ヒビシサー
『ガルッ、ガルゴローガルガル。(よし、モンゴロー。この辺でドタドタしたりして、とにかく音を出すんだ。)』
「え、音を? あぁ、もしかして、グロムスロトは音とか振動に反応して、獲物を襲うの!?」
『ガルッ!(そういうことだ!)』
:なるほど
:さすがの理解力
:モンゴローが学ぶ側って、初の光景やな
:たしかにむし
:かなり新鮮かも
「うーん、じゃあ爆発音でも起こしてみるかぁ。」
『グルル。(我はあの大岩でも破壊するかぁ。)』
ドゴォオオオーーーーーーンッッ!!!
ズガガガガァアアアーーーーーンッ!!!
「え、クーガーのその技いいね! 刃の竜巻みたいな感じ?」
『ガルル、ガロログル。(そうだ、風魔法の応用だな。モンゴローの爆発はなんだ?)』
「ああ、これは水蒸気爆発って言って~」
:えぇ…
:なんなの、こいつら
:問題児二人、しかも最強
:最悪やんけ
:化け物すぎるって
:クーガー氏…? 大岩がミキサーにいれたジャガイモみたいになってますよ…?
ズ、ズ、ズ。
『キシャァアアアアーーーーッッ!!!』
「来た来た来たーーーっ!!! うーわでっかい! 思ってた以上にでかいぞ、グロムスロト!」
『ガル?(そういえば、呼び出したはいいが、このあとどうすればいいのだ?)』
「クーガーは見てるだけで大丈夫! 僕はグロムスロトと友達になるから!」
『…?(?)』
:でっっっっっか
:ひえーーーー
:呼び出した後のこと決めてなかったんかい
:クーガー氏困惑しちゃってるやんけ
:かわいい
:なにげに、モンゴローがモンスターと仲良くなるとこ初公開やんけ
『シャァーーーーッ! プシュプシュッ(エサ! クイモノ、ドコダ!)』
「ごめんごめん、君を呼び出したのは僕なんだ。ほら、よかったらこれ食べて! 牛丸々一頭! その代わり、ちょっとお話させてくれないかな。」
:えぇ…
:めちゃくちゃナチュラルに会話するやん
:普通に牛一頭分の肉出てきて草
:モンゴローのアイテムボックス容量どうなっとんねん
:クーガー氏、息してるか?
『???(???)』
:クーガー氏固まっちゃってるよ
:俺たちも最初はそうだった
:わかる、わかるよクーガー君
:口半開きで草
:なんか微笑ましいわ
『プシュプシュッ(フゥ、フゥ、ウマイ、ウマイ)』
「わぁ、丸吞みだ。見えましたか? みなさん! 口の中、本当に真っ黒でしたね。グロムスロトの牙は普段格納されていて、獲物を襲うときや戦うときににょきっと出てくるんです。毒について成分の詳細解明はされていないのですが、神経毒、血液凝固作用、融解作用があって、皮膚にかかるだけでやばいです。」
:こわすぎる
:パステル☆ナイツもよう倒したな
:いうてあいつらも強いからな
:パステル☆ナイツに栄光あれ!
:↑うざい☆
「うーん、ちょっと待ってくださいね? ねぇグロムスロトくん、君、体調悪くない? 鼻水も出ているし、プシュプシュ鼻から音がしてる。」
『シャシャップシュプシュ…。(ダルイ、オモイ、シンドイ…。)』
「やっぱり! ちょっと触診するね。うーん、使える薬とかあったかなぁ。シーフカイトから譲って貰ったポーションの中に、何かあるかな…。」
:ドクター・ドリトル?
:なんでそんなことが分かるねん
:いや、は虫類飼育者ならわかるかも
:ヘビ飼ってるが、同じような病気あるわ
:すげえ、モンスターも似た病気になるんだな
:はえー
:興味深いな
「あ、これとか使えるんじゃ無いかな! 万能病毒ポーション! 一本200万円くらいするけど、まぁいっか! よし、さぁこれを飲んでごらん?」
『モキュモキュ(ニガイ~)』
:200万!?
:たっけ
:まぁいっか、で使って良い額じゃないだろ
:グロムスロトくんお前マジで感謝しろよ
:これが、攻略勢の財力…
:いやシーフカイト君のおかげやろ
:このポーションを盗まれた探索者がいるのかと思うと、涙が止まらない
『シャッ!? フシューッ!! チュッ♡(ナオッタ、ナオッタ! アリガトーッ! チュッ♡)』
「へへへ、ちゅーされちゃいました~!」
『ガルェ…。(えぇ…。)』
:かわいい
:クーガー氏ドン引きで草
:言葉分からんけど、確実に「えぇ…」って言ったな
:言うとった
:クーガー氏かわいそう
:俺たちはクーガー氏の味方だぞ
視聴者数:5,234人
『スキル獲得:グロムスロト』
―――――
スキル:グロムスロト
①猛毒の牙
グロムスロトが用いる毒を分泌し、牙(歯)から注入できる。
②振動感知
作者のおしり炒飯と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
面白ければぜひ、リアクションと評価いただけると嬉しいです。
また、本作カクヨム様にて、先行公開しております。
続きが気になりましたら、ぜひ下記よりご覧ください。
https://kakuyomu.jp/works/822139844400383614




