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【第一章完結】モンスター系ダンジョン配信者  作者: おしり炒飯


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25/53

第25話 配信!【夜のダンジョンで吸血蝙蝠の群れを追え!】

【配信開始】


「こんごろ~、モンスター解説系配信者の、モンゴローです! お昼の配信に続いて、現在私は新宿ダンジョンに来ております。この夜配信では、夜に活発に行動する、夜にならないと遭遇できないモンスターを紹介していきますので、どうぞよろしくお願いします!」


 :こんごろー

 :こんごろ

 :夜配信なんてしてるやつ、マジで滅多にいないぞ

 :ダンジョン内時間が固定のとことかだとたまに見るけど

 :あと、夜襲でモンスターの集落壊滅させる時とかな


 「ふふふ、そうです。夜に配信している配信者は滅多にいない。つまり、今が視聴者を集める千載一遇のチャンスなのです! と、言うわけでまずは今回のターゲット、吸血蝙蝠を新宿ダンジョン第3層で探していきますよ~。」


 :おいおいおい

 :死ぬわコイツ

 :吸血蝙蝠って新宿D前半層の中でもトップクラスにやばいんじゃなかったっけ

 :せやで

 :少なくとも、こんな緩いノリで手出して良いモンスターではない


 「お、僕の配信にも有識者ニキたちが増えてきてくれて嬉しい限りですよ…! 吸血蝙蝠はその名の通り、人やモンスターの血を主食としているモンスターです。ニキの言うように、確かにこの新宿Dの前半層で、最も恐れられているモンスターの一種として知られています。詳細については、実際に発見したときに説明します!」


 :最も恐れられてるモンスターなんて発見せんでいい

 :現役探索者やが、新宿Dでの夜行動は禁忌中の禁忌やぞ

 :kwsk

 :現役ニキきた

 :いくつか理由があるが、一番でかい理由が吸血蝙蝠や。モンゴロも言ってるとおり、こいつらは夜行性だから昼間は基本襲われないんや


 「さすが、現役ニキですね。その通りです! わざわざ夜に出向いて探すのなんて、僕くらいのものですよ。さて、そろそろ本格的に探していきますよ!」


 ビュォオオオオオオオッ


 「暗い中走るのも慣れたもんですよ。最初は何度も転びかけたりしたんですけどね。いくら暗視があるとは言え、このスキルってあんまり遠くまでは見通せないんですよね~。」


 :暗視?

 :暗視なんて持ってんの?

 :まーた有用なスキルを

 :こいつガチで今何レベだよ

 :昼にもスレで話題になってたぞ


 「え、僕のスレとかあるんですか!? いやぁ、嬉しいなぁ! みんな僕の配信、面白いって言ってましたか?」


 :変態って言ってたぞ

 :変態という結論が出た

 :ジャイアントローチの抜け殻被って喜んでる変態

 :草

 :草


 「げげ、あれ見られてたのか…! くそっ、誤解なんだっ! 僕は変態じゃないですよっ! あ、皆さんちょっと静かにしてください。ほら、聞こえますか? 吸血蝙蝠の超音波の音がします!」


 :理不尽

 :お前やうるさいのは

 :超音波の音?

 :何も聞こえませんが

 :※超音波は聞こえるものではありません

 :なんで蝙蝠の超音波が聞こえてるんやコイツ

 :吸血蝙蝠倒したことあるが、羽音くらいしか聞こえなかったぞ


 「あ、前方にはっきり見えてきました! うーん、何かを襲っているみたいです。人、ではないですね。あ、ゴブリンだ。この前もゴブリンを襲っているところを見たんだよな。ちょうどいいから、少し離れて観察しましょう!」


 :えぇ…

 :これ、一部の探索者ニキはPTSD発症してそう

 :すげえ羽音

 :何匹いるんだこれ


 「ざっと20匹はいそうですね。あ、ゴブリン君が不自然にふらふらしてるの、わかりますか? あれは吸血蝙蝠達の放つ超音波の影響で、平衡感覚が狂わされているんです。一匹程度なら強い耳鳴りがする程度ですが、数匹、数十匹から同時に浴びせられることで、まともに立つことも難しくなるんです。それで動けなくなったところを、ほら、あんな風に一斉に襲いかかるんですね。」


 バサバサバサバサッ


 :ひえ…

 :うわ、ゴブリンが見えなくなった

 :普通に恐怖映像

 :これはトラウマになるわ


 「普通の人は恐ろしいと感じるでしょうね。一度超音波の集中攻撃を受けたら、仲間が外から助けてくれないと死んだも同然でしょうから。僕には超音波は効かないので、この距離でも影響ありませんが、乗り物酔いしやすい人は超音波攻撃に弱い傾向がありますので、まず、近づかないことをおすすめします!」


 :僕には超音波が効かないので←?

 :?

 :なんで?

 :しれっと情報公開やめてね

 :なんのスキルだよ…

 :逆に、何なら効くんだよ()


 「あ、何匹かにバレましたね。こっちに飛んでくるな。」


 バサバサバサッ


 「やぁ、元気にしていたかな? そうだ、お前達の友人、コウモリマンだ。はっはっは、こらこら。くすぐったいじゃあないか!」


 :えぇ…?

 :会話はいつものこととして、コウモリマンとは

 :会話はいつものこととして…?

 :うーわモンスターと戯れるのって、AI加工じゃなかったんだ

 :やっぱり変態じゃないか!


 「皆さん見てください、こう見ると意外とかわいい顔してるでしょ? 鳥って感じじゃなくて、狐とか犬に近い感じ。ちょっと豚も入ってる…? はい、ちょっとあーんしてくれたまえ。ほら、見えますか、この鋭くて長い牙! この牙を獲物に突き立てて、じゅるじゅると体液を吸うんですねぇ!」


 :こわい

 :若干かわいくはある、か?

 :殺されかけたことあるから全くかわいいと思えん

 :殺されかけたのによくこんな配信見られるな

 

 「吸血蝙蝠たちの主食は生き物の血液ですが、もっと好きな物があるんです。それは、フルーツ! 新宿ダンジョンには数種類の果実が自生しているのですが、どれも数が少なく、彼らの間で奪い合いが発生するようです。また、昼間にフルーツを食べていた探索者が、突然吸血蝙蝠に襲われた、という事例も何件かあるので、吸血蝙蝠がいるダンジョンに行かれる際は、フルーツを持ち込まないようご注意ください!」


 :はえー

 :これ地味にめっちゃ有用な情報やろ

 :ただの変態かと思ったら有能で草

 :駆け出し5レベ探索者ワイ、普通に勉強もかねてこの配信見てる

 :駆け出しニキ、モンゴロー参考にしてモンスターの群れに突撃したりすんなよ

 :誰がするか、こちとら居合と跳躍しか無いんやぞ

 :くっそ当たりやんけ、このコメ欄にはヌンチャクと料理とかいう悲しい組み合わせのヤツがいてなぁ

 :呼んだか? あんまヌンチャク舐めんなよ? アチョーアチョー!

 :ヌンチャクニキ草


 視聴者:345人

作者のおしり炒飯と申します。

どうぞよろしくお願いいたします。

本作、カクヨム様にて、先行公開しております。

続きが気になりましたら、ぜひ下記よりご覧ください。

https://kakuyomu.jp/works/822139844400383614

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