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【第一章完結】モンスター系ダンジョン配信者  作者: おしり炒飯


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24/53

第24話 スレ【悲報】D配信者さん、楽しげにモンスターと戯れてしまう

001:(http://dtube/mongoro/...)


 002:AI加工やろ


 003:加工乙


 004:加工じゃないんだよなぁ


 005:モンゴローやん


 006:これ加工じゃないとしたら、どういうスキル?


 007:テイマー、じゃないよな


 008:おそらくだけど、ギルドでも把握してない特殊スキルだと思う


 009:それってどんくらい珍しいの


 010:宝くじの一等を、二枚抜きするくらいじゃね()


 011:えぐくて草


 012:こいつ自身めちゃくちゃ強そうだけど、今までどこで何してたんや


 013:謎


 014:一ヶ月足らずで小規模D攻略、再生、脚力強化、火魔法、風魔法、モンスターと会話するスキルを持っているっぽい


 015:めちゃくちゃで草、攻略組にも匹敵するか?


 016:二つ名持ちにはまだ及ばなそう


 017:どちらにしろ、関係各所から目つけられそう

 

 018:こいつの配信ぶっとんでておもろいから、長生きしてほしいわね


 019:歴史を振り返って見ろ、ダンジョン出来てから長生きしてる探索者なんて何人おるか


 020:パンイチじじい


 021:筋肉ティラノ


 022:パンG


 023:おさかなさん


 024:さかな


 025:パンG、筋肉恐竜と魚は殿堂入り


 026:あいつらはバケモン、しかし冷静に考えたら結構いるぞ


 027:意外とおって草


 028:モンゴローもバケモンになってくれ


 029:この配信者、この前新宿Dでジャイアントローチの抜け殻を頭から被って喜んでた変態やんけ


 030:もうバケモンの仲間入りしてて草



 ○



 「うーん、初めて配信でモンスターに逃げられちゃったな。まぁ、仕方ないか。」


 配信を終えた僕は、ドローンの点検や配信設定と録画の確認を行っていた。


 そんなとき。


 「ジャイアントラットの群れだッ! 俺とタケシが前に出るッ!」


 「「了解ッ!」」


 外から人の声、そしてその直後に戦闘音が聞こえ始めた。僕は廃ビルの窓枠から、そーっと様子を窺った。


 「アタッカーの男性とタンクの男性、斥候っぽい女性に魔法使いっぽい女性の四人か。バランスが良いパーティだな。対するは…。」


 対するは、ジャイアントラットが6匹。うち、4匹は体が一回り小さい。もしかしたら、僕がお世話したジャイアントラットの群れかもしれない。


 『ヂュヂュヂュヂューーッ』


 ジャイアントラットたちは、この若い探索者パーティに次々と倒されていく。剣で斬られ、魔法で焼かれ、大盾で弾き飛ばされる。そして、最後の一匹。


 『ヂュ、ヂュ、ヂュァアアアッ!!』


 殺された仲間の思いまで背負っているかのような、渾身の突進。


 「最後まで油断しないで、相手も命がけよ!」


 「ふんっ、俺がどうにか受け止める。ユウキ、トドメを頼む。」


 ガィイイインッ!


 「ぐぅうううっ! 今だァッ!」


 大盾の青年が額に血管を浮かび上がらせながら、全身を使って受け止めた。


 「はぁあああっ! 〈スラッシュ〉!」


 アタッカーの青年が、勢いよく剣を振り下ろした。青白い軌跡を描きながら、その一撃はジャイアントラットの首を断った。


 「よ、よっしゃぁあーーーーーーっ!」


 青年達は喜びの声をあげて、仲間達でハイタッチしている。


 「…良い、パーティだ。ジャイアントラット君たちも、よく頑張ったね。」


 僕は、人間とモンスターが戦っていても、どちらかを助けたりはしない。まぁ、仲がいい人とか、例外はあるかもしれないけど。


 この世は弱肉強食。強い者が、生き残る。この自然界の大原則は、ダンジョンが出現してからより、顕著になったように思う。ダンジョンでの、人間とモンスターの殺し合い。モンスターとモンスターの、殺し合い。


 人間とニンゲンの、殺し合い。


 ふと、再び彼らに目を向けると。

 彼らはジャイアントラットたちに向かって、手を合わせていた。


 「…なんだ、良い人たちもいるんじゃん。」


 

 そこには、確かにモンスターへの敬意があった。


 人間も、まだまだ捨てたもんじゃないかもしれない。名も知らない彼らのおかげで、僕はこのとき、そう思うことが出来た。



 ○



 「死ねッ! 死ねッ!」


 「おい、カスミちゃん。そのゴブリンメイジ、もう死んでるぜ?」


 そのゴブリンメイジは、モンゴローの配信でも登場した、ゴブリンメイジだった。


「え、あ、ほんとだ。ウケる。ねぇゲン君~、次は~?」


 「次はこいつ。ほら、殺しやすいように両手と両足は“引きちぎっておいた”ぜ?」


 ドチャッ。


 リオの足下に投げて寄越されたのは、四肢を引きちぎられ虫の息になった、ゴブリンソルジャーだった。


 「はぁ~、もう服に血が飛んで最悪なんですけど。まぁ、殺すのは楽しいから好きなんだけどね!」


 「カスミちゃん、才能あるぜぇ~? さっきから、わざと急所を外して苦しめて殺してるだろ?」


 「え、だってその方が楽しくない? モンスターのくせに泣いたりすんの、超ウケるし。」


 リオはそう言うと、ゴブリンソルジャーの腹に短剣を突き刺した。


 『グギャァアアアアアッ!!』


 「きゃはははっ! マジウケる~、おら、もっとキモい声あげろよ!」


 リオは突き刺した短剣で、内臓をかき回すようにぐるぐるとねじり上げながら斬り裂いた。


 「うーわ、カスミの姐さん、えっぐ笑」


 「マジえぐいて! ゴブリンかわいそ笑」


 周囲の男達はニヤニヤとしながら、周囲のゴブリン達を淡々と「処理」していく。そし四肢を斬り落とされたモンスターは、生きたままリオの前に引きずり出されていく。


 グシャッ!


 「あ、殺しちゃった。ねぇゲン君、急に力が上がった感じしたから、またレベルアップしたかも!」


 「けっこう良いペースだねぇ。この調子なら、クソオタクなんてカスミちゃんだけでも余裕で殺せるかもなぁ!」

 

 「あは、ゲン君たち、勢い余って絶対殺さないでね? あいつは、あのクソゴローは…。」


 

 「あたしが、苦しめて、苦しめて、苦しめて、殺すんだから。」

作者のおしり炒飯と申します。

どうぞよろしくお願いいたします。

本作、カクヨム様にて、先行公開しております。

続きが気になりましたら、ぜひ下記よりご覧ください。

https://kakuyomu.jp/works/822139844400383614

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