決起会
俺達は焼肉屋に来ていた。
「どんどん焼くから、どんどん食べてね〜!」
「はぁ〜い」
舟音がたくさん肉を焼いてくれる。俺達はデビューライブの打ち上げと親睦を深めるという目的で焼肉屋に来た。メンバー6人、揃っての打ち上げだ。まだ初日だけど。羅潔は自分の除菌をしたいタイプだから、他人が焼いた焼肉は大丈夫らしい。
「デビューライブ初日、動員数は1万人超えです!計2公演なのでこのままいくと、2万人動員となります!とってもとっても良いスタートダッシュなのでこのまま明日も最高のライブにしましょう!」
みんなで盛り上がる。デビューライブ初日で1万人超えを記録することは非常にすごい規模で、珍しい。異例の成功を遂げた俺達は盛り上がっていた。
「ん!このお肉美味しい!何肉?」
「この味はあれじゃない〜?シャトーブリアン。」
「さっすが〜!これは『牛のヒレ肉の中でも、中央の最も厚くて肉質の良い部分だけを切り出した最高級部位』だって、育ちがいい人は分かるものなんだね〜。」
純黄担当、みんなのリーダー栄虎こと、えこくんは実家がすごくお金持ち。本人もお金を結構持っているっぽく、高級な物を見に付けている。東狐には劣るものの頭がよく、インターネットに強い。おまけに優しい、というかふわふわしてる。
「育ちが良いって、そんなにみんなと変わらないよぉ〜。」
「うまい・・・。」
席の端っこでボソッと呟いたのは純紫担当、そしてなにより俺の推し!!!朔仁ことさっじー!細かい言葉は不要、ただイケメン!完璧!はぁ〜ずっと見てられる・・・。
そもそもメンズグループに応募したのもワンちゃん推しと同じグループになれるかも、って思ったからなんだよね〜!
あれは6ヶ月前。
俺は高校で女なのに男らしいと言われてた時、さっじーが出てた雑誌でさっじーはアイドルオーディションに応募するって書いてあった。コンプレックスを克服できれば自身がつくかなと思ったのと、もしかしたら同じグループになれるかも、と思って軽い気持ちで応募しちゃったんだよな。
でも俺、女だから流石に嘘ついてオーディション受けようとまで思わなかったから、電話で説明して辞退しようと思ったらまさかの良いよって言われた。
んで、オーディション当日。どんな風にいればいいか分からないから、堂々と椅子に座ってたら合格しちゃって。当日にさっじーが見つからなかったから、合格したときはどうしようと思ったよ。後から聞いた話だとさっじーは雑誌の仕事で予定合わなかったから、別日にしてたらしい。
このまま、やってみるか〜!ってヤケクソになって顔合わせに行ったんだよ、メンバー発表日にはもう内心発狂しそうになったよ。だって推しがいないと思ったらいるんだもん。あの時の顔合わせは緊張したよ。




