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メンズグループのオーディションに女だけど応募したら、推しと同じグループになっちゃった。  作者: タッピー


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17/18

スキャンダル

バライティー収録から4日後。俺達は事務所に呼び出されていた。部屋には真剣な顔をしたマネージャーが座っていた。


空気が重い。

「皆___」

何があった。喉が詰まりそうになりながら、息をのむ。


「大手飲料メーカーのCM内定したぞ!!!」

や、

「やったーーー!!!」


「アルバムの発売日に発表だってよ!」

「盛り上がるね。」

資料を手に取り、皆で喜び合う。

クールな朔仁も嬉しそう。


そんな和やかな空気の中、普段は物腰が柔らかい社長が険しい表情で部屋に入ってきた。


「社長?どうしたんですか、そんな険しい顔で。」

いつもニコニコの優しい、おじさんなのに。

社長は椅子に寄りかかるように座り込み、俯いて息を深くをはいた。


「社長!ピュアカラのCMが決まりましたよ。そんな悩まないで___」

マネージャーの語りかけを遮るように社長の一言が発せられる。


「白紙だ。それどころか活動休止かもしれん。」


「は?」

「ちょっと、白紙ってどういうことですか!?」


ガタンッ___

机に無造作に置かれたタブレット。


「こ、これは・・・!」

〈反社と繋がっていた!?Mystery Pure colorsのクールキャラ兼モデルの朔仁___アルバム発売の裏に隠された黒い人脈!〉

「皆が助けにやって来てくれた時の写真!?」


あの時、朔仁はドア周辺にいた!後ろから朔仁と血まみれのヤクザを撮れば、まるで朔仁が殺したように見えるッ!

「ざっけんな!こんなん認められるかよっ!」

「でもヤクザを倒してきたのは事実。疑われてしょうがないっ。」


皆が思い思いの考えを吐いている中、朔仁は黙ってタブレットを見つめていた。

「さっじ・・・朔仁。」

「やめる。脱退する。」

「おまっ___!」


俺が朔仁の胸ぐらを掴んだと同時に朔仁は倒れていた。顔には拳の跡がくっきりと残っていた。

「東狐!?いくらなんでも、殴るのは____」


「脱退するとか馬鹿なこと言うな!脱退するべきは俺なんだ。写真だって俺の責任だ。」

今度は東狐が朔仁の前にズカズカと歩き、胸ぐらを掴み、立たせた。


「お前が脱退するのは認めない!俺が辞める!」


「おい、それは違うだろ。」

「いいや、違わない!俺の責任だ!」

「二人共、そこらへんで・・・。」


「写真に映り込んだ俺の失態だろうが!」

「その元凶は俺つってんだろ!」

これは止めに入った羅潔が危ないので、襟首を引っ張って距離を取る。二人は今にも殴り合いに発展しそうな勢いで胸ぐらを掴む。


誰が悪いとかないだろ。っそもそも俺が捕まらなければ皆は集合しなくて済んだわけで、もし俺が違う行動をしていれば朔仁は・・・。でもそうしたら東狐はどうなっていた?あの行動は正しかったのか?何が正解だったのか分からない。俺の責任でもある。


「お、俺の___」


「・・・やめろ。」

社長・・・?

「やめなさいっ!」

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