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メンズグループのオーディションに女だけど応募したら、推しと同じグループになっちゃった。  作者: タッピー


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15/18

説教会

「っつーことで、東狐とっこの復帰お祝い!兼、説教会。」

最初は明るくて、最後だけ暗い。それもそのはず、聞きたいことがたくさんあるんだわ。

北狐ほっこ組の事務所から戻ってきた報告を受けて俺達は内心、緊張していた。あんなに豪語していたが、ヤクザだらけのとこに正々堂々「裏切ります。」というようなものだ。


無事じゃないかも___と思った反面、会った時の東狐は怪我がないどころか清々しい顔をして

「つくづく父上という立場だな。」

と言っていた。そして今に至る。


「東狐、説明よろしく。」

リーダーらしく、栄虎えいこが仕切る。

「俺は東狐じゃなくて、北狐。北狐組っていうヤクザの組長の息子だ。」


東狐は自分自身のこと、家族のこと、人を殺したことがあることなどを詳しく、分かりやすく説明してくれた。

「皆とお泊まり会した家、秘密基地なんだ。呼出しくらったから寝れなくて遅刻しちゃったけどね。・・・やっぱり、俺は皆みたいに輝けない。」


東狐が下を向いて呟いた。

「人殺しは良くない。でもお前の手をとり、離さないと決めたのは僕・・・いや僕達だ。だろ?皆。」

リーダーの言葉にすぐに「ああ。」と心強い返事が返ってくる。


「罪を認めて輝こう。東狐!」

栄虎が東狐の前に手をだす。


「地獄まで付き合ってやるよ。」

「僕もついてくよ。」

「・・・六人でMystery Pure Colors。」

「病院で散々言ったろ。」

舟音あかね羅潔らけつ朔仁さくじ、俺、十人十色の反応して手を栄虎の手に重ねた。


「ほら。輝こうぜ東狐。」

「ッうん!うん!」

涙ぐみながら東狐が力強く手を重ねた。


「Mystery Pure Color最高!!!」

重ねられた手の隙間から照明の光がさし、6人の手が輝いた。


「はい!堅いお話終わり!仕事もたくさんあると思うけど、今は退院祝いで飲むぞー!」



東狐の復帰の後、俺達はメンバーとともにバラエティ番組や動画サイトの収録がたくさんあった。

「個性出てておもしろいって好評だよ。」

「だけどそれよりも、こっちの方が話題だよねー。」

舟音と羅潔の視線がこちらを向く。


「・・・これでしょ?」

そう。東狐が俺にべったりなのだ。


「おい、東狐!プライベートで密着すんな!瑛太は一応、瑛華えいかなんだぞ!」

「良いじゃん。今まで甘えたことなかったんだから、反動だよ。それに瑛太は瑛太だよー。」

栄虎が俺にくっついてる東狐を引っ剥がそうと試みている。てか一応、瑛華ってなんだよ。一応も何も本名は瑛華だぞ。


「・・・おもしろ。」

「さっじー。これ面白いかぁ?」

「うん。」

今日もカッコ可愛い〜!


「えこくん。もう良いよ。好きにさせときゃあ満足するでしょ。」

「瑛太がこう言ってるよ!」

「ああ、じゃあ好きにしなさいな!」

子供と母親みたいで面白いな。・・・でもちょっと動きにくい。


「東狐ー。俺がちょっと離れてほしい時は離れてくれる?」

「もちろん!」

「ちぇ。僕が言っても微動だにしなかったのに。」



こうして生まれた俺達の仲良しコンビは、ファンの間で『にんじんコンビ』と呼ばれるようになるのであった。

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