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男子高校生のとある学校生活  作者: 彩島 明樹
第五章「ブンゲイブ!」
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部活を作るためには色々と必要なんだな

さて。

やることが決まった時の俺の行動力の速さは、昔からすごいと評判であった。多分な・・・

とりあえずやらなくてはいけないことを選出する。

一つ、職員室か生徒会室へ行き用紙をもらう

二つ、そこに、設立する部活名、設立する部活内容、部員、部長、副部長、顧問の全員から署名をもらい、顧問からもハンコをもらう。それを生徒会に提出して受理されれば晴れて設部の完了。必要に応じて生徒会から部室を提供してもらう場合もある。


・・・と、こんな感じではあるものの。

そして一番の問題点をさらりと流してしまったが・・・


顧問どうしよう!!


「ああ、それなら心配するな。俺から頼んであるから。」

え?

「大輝。」

「ん?なんだ?」

「今なんて言った?」

「だから、顧問は頼んであるから心配するなって言ったんだけど。」

俺はこれ以上にびっくりしたことはないかもしれない。

いやごめん。他にもたくさんあったわ・・・

大輝はいつものように、無表情な顔でいる。いつも通りだ。

一応言っておくが、大輝には俺が部活を作ろうと思った日の放課後にはそのことを伝えたところで、快く?入部を決めてくれた。

それから、雪風さんにも連絡はしてある。そちらも何の問題もない。

むしろ問題なのは、何故か零子までもが入部することになってしまった事だな。

理由は単に『私の大切な雪ちゃんを野蛮な男の近くに手放しで置いておくのは心許ないから』らしい。

何が野蛮だ!このやろう!

まあ、必要な人数はこれで揃ったわけだしいいんだけどな。ってか元々そのつもりでもいたけど。どうやって誘うかを考えてはいたけれど。いや、よかった。

そこで問題が発生するわけだ。

顧問という壁が。

この学校で俺の頼みを素直に聞いてくれるやつなんかいるのか?ってずっと考えていた。それによって最近はとても寝不足である。まあ、これがすべての原因ってわけでもないわけども。

まあ、それも、俺の優秀な親友によって杞憂で済んだみたいだ。本当によかった。

めも・・・

「じゃあ一体誰が顧問になったんだ?」

顧問が誰なのかはやっぱり気になる。

「顧問って言っても、名前だけ貸してもらうっていう約束だから、知っても意味ないよ?」

大輝はこれもどうでもいいように、さらりと流す。

そうはさせない!!

「まあ、そうなんだけどさ。やっぱり、その・・・きになっちゃってさ。」

大輝は少し逡巡していたが、「仕方ない」という感じで話を聞かせてくれた。

「俺が頼んだのは俺たちの担任だよ。今堂先生だよ。」

「なに!?今堂だと?」

今堂久美。俺たちのクラスの担任。

「しかし、よく今堂が了承してくれたな。」

「別になにもしてなんかいないよ。ただ、事情を話したら、先生が自分から言いだした事なんだけどさ・・・」

え・・・

えっと今のは聞き間違いだったのか?

うん!そうだ!これはきっと夢だ!そうだ!夢だ!じゃあ早く起きないと・・・

俺はギュと目を閉じた。・・・


・・・ジリジリジリ。

うるさい目覚ましの音がなっている。

ここは・・・

いて。頭がいたい。ここはどこだろうってここ!俺の部屋じゃねえか。なんでこんなとこにいるんだよ。しかもはベットの上。服装もちゃんとパジャマを着ている。

あれ?さっきまで学校にいたよな。俺。

・・・っあ!そっか。やっぱり夢だったんだ。よかった〜。

でもさっきから、なっている目覚ましのジリジリジリという音はうるさいな。早く止めないと。

ちょうど手の届くところの机の上においてある、旧式の目覚ましのである。あーうるさ。


・・・ん?このうるささ。どこがで・・・

いてぃ。駄目だ思い出せない。なにか。何かとても大切な事を忘れている・・・気がする。まああいいや。

さてと。ああやっと届いた。あとは俺を止めるだけってあれ?

俺はその旧式の目覚ましを止めようと試みるが、どんなにやっも目覚ましがとまない。電源を切っても意味はない。おかしい。

うーーん。


「あいた!」

もう一度、大きな衝撃が頭に走る。

今度はもっとゆっくりのテンポのきーーーんこーーーんかーーーーんこーーーーんって感じのいつもでおなじみのあれが聞こえる。これってまさか・・・

俺の今の場所は・・・先ほど大輝と話していた場所。から少し離れたベンチの上に寝転がっていた。しかし、そこには俺以外は誰もおらずとても静かではあった。おずおずと、時計を見ると時間はやはり、授業は始まってしまっている。

さっきまで俺、部屋にいたよな・・・

まさか!

今のが夢?いや、これが夢か?

「どっちなんだぁぁぁーーーー!!」

「うるさいぞ!赤丸!またお前か!授業サボッてんじゃねぇーぞ!」

やっば。見つかった。このままサボってやるつもりだったのに。

「スミマセーン。今いきまーす。」

「なんだその態度わーー!!」

全くうるさい先生なんだから。


その後俺は、教室にコソコソっと入って机につこうとしたが、入ってきた瞬間に、見てもないのに、ばれてしまい、事情説明をした。

それを聞いた先生の表情から読み取るに、「もう呆れた」、とかまあ、「お前ならそうだよな」、とかそういう感情が読み取れた。かなし。


※

それから授業後。俺の一番に行くのはもちろんと言っていいのか、大輝のもとである。

開口一番はもちろん。

「何故俺を置いて行ったー!」

先ほどのこと。いつの間にか俺を置いて一人で教室に戻ってきた大輝の尋問である。

「あ・・・悪い」

「悪いですむかー!!」

「いや、でも、お前寝てたのか?」

「は?なんでそんなこと聞くんだよ?」

「だって、お前ちゃんと返事してたぞ。」

「ん??そんなことはいと思うけど?」

「いや、それは本当だ。それに最後だって、ちょっと寝るから先に教室戻ってろって言ってたしな。お前。」

え??嘘・・だろ?

俺が自分で言いだしたこと?俺はあの時本当に寝てた。と思う。夢を見ていたからな。まさか、その夢で言った独り言がたまたま、大輝との会話になってしまったのだろうか?

いやいや。そんな偶然あるはずがない。あるはずがないのだけど・・・

「まあ、そっか。じゃあそういうことで。」

「おう。そうか。」

必殺キニシナイの術を使って、キニシナイことにしよう。そうしよう。世の中には偶然が重なって、奇跡になる時もあるからな。これもただの偶然だよな。

「そんでさ、さっきの話の続きなんだけどさ。」

「おう。」

それよりも大事なことを俺はしなくてはいけないので、そんな細かいとこまできにする余裕なんてないのだ。

「本当に今堂が、了承したのか?」

「おう。だからそうだって言ってるだろ。」

「よう。赤丸に大輝くん。ちょっどよかった。私はこれかは主張に行かねばならないのでね。先に署名だけさせてもらおうと思うのだけど。」

俺たちが、部活の顧問について話していると、噂をすればって感じで今堂が話に割り込んできた。

「ああ、今堂先生。よろしくお願いします。」大輝はご丁寧に挨拶してるし。

「いやいや、私はただ名前を貸すだけだから、どんな部活をしようと、私には関係無いと言ってはいかんが、あまり気にしないでくれよ。」

「はい。」

そして俺は。さっきから大輝と今堂とのやりとりをただ見ることしかできなかった。何故かというとそれはもちろん、本当に今堂が俺たちの部活の顧問をしてくれるという事実にだ。

「あの。今堂?本当にやってくれんのか?」

今堂の目が一瞬光ったような気がした。

「だーかーらー。先生をつけろと言っているだろー」

「痛い痛い!!やめろ!やめて!やめてくださいませ!」

今堂がおれのことこめかみにグーでグリグリをしてきやがった。おーいてー。

「まあ、そういうことだから。ほれ紙。よこしな。書いてやるから。」

「あ・・はい。どうぞ。」

俺は急いで机に戻り自分のカバンを漁り、やっと見つけた、設部用紙を今堂に渡し、今堂はその場でサラサラっと署名をして、ハンコを押して俺に突き返した。それだけ終わらせれば、少し挨拶をして、すぐに教室を出ていった。よほど忙しかったんだろう。スンマヘン。

まあ、これでわかったことがある。

「大輝。やっぱ本当だったんだな。悪い。疑っちまって・・・」

「いいよ、別に。俺がやりたいと思ったからやったまでだ。それに、今までだって同じようなことがあっただろ?」

・・・確かに。よくよく俺の封印されし過去を思い返してみると、いつもどこかで、大輝が絡んでいた気がする。ありがとう。

「ありがとう。」

「なんだ。気色悪いぞ。」

「え!!酷くない!?それちっとどころか結構酷くない!?」

まあ、感謝はするけど、こいつもそんなに悪いこと言ってるわけでもないし・・・

・・・うん!!

これで、今現在必要な項目は全て埋まった。

あとは・・・

「あとは、生徒会に許可をもらうだけだな。勇樹。」

ああ。そうだ。

「そうだな。」

あと少し・・・もう少しで、俺の作る部活が完成する。


「ん、そういえば部活名や趣旨はどうするんだよ?」



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